テッペン!水ドラ!!『死幣ーDEATH CASHー』死幣ーDEATH CASHー

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現場レポート

お金って大事ですね

2016.7.23 by 編集・尚 宝

はじめまして、「死幣」の編集を担当しています。尚です。

前回のレポートでチーフ監督の渡瀬さんに、編集について事細かく書いて頂いて嬉しい限りです。
優秀な編集マン。なんて言ってもらえニヤニヤしております。

ただ…

書くことなくなっちゃいました(^ ^;)

ニヤニヤしている場合じゃないですね…

ちなみに、渡瀬監督が編集中にたびたび手首をさすっているのは腱鞘炎なの?アピールなの?と前回のレポートで言っていましたが、あれは……アピールです!笑


では、話が重複するかもしれませんが編集から見た死幣について書こうと思います。

編集って何?と思われる方が多いと思うので簡単に編集の説明をします。

「撮影された映像を1カット1カットつなぎ合わせたり、映像に加工をする」作業です

「死幣」がテレビで放送される時間は30分ですが、実際には25分しかありません。(途中にCMが入るので)
その限られた時間に収めなければならないという作業でもあります。

なので、松井珠理奈さんの迫真の演技さえ切らなくちゃいけない時もあるんです、心が痛みます…


そして死幣では、最近のドラマでは珍しくCGを使わない試みをしています。

なぜCGを使わないか?


それは…


お金がかかるからです。


お金って大事ですね!


冗談はさておき、CGを使わないならどうするのか。
それは、撮影スタッフが魂を込めて撮った映像を編集で加工します。

これからその一部をご紹介します。

先日放送した第2話で、陸上選手が投げた円盤が若本(戸次重幸さん)に直撃してしまうシーン

写真

由夏(松井珠理奈さん)が、若本に円盤が当たって死ぬのを見てしまうところです。



この映像の後に

写真

このような映像が入ります

この映像が出来るまでを順番に説明します。


まず元となる映像です。

写真

スタッフが写っています。
よく見ると円盤を吊るす棒と紐も見えています。

この映像から

写真

スタッフと円盤と紐を消します。

これは誰も写っていない映像とスタッフが写っている元の映像を合成します。

そして

写真

動きがリアルな円盤を合成し直します。

最後に

写真

少し映像をズームアップさせて完成です。


この映像を作るのにだいたい30分くらいかかります。
地味な作業ではありますが、なかなか大変です。

編集作業中、この作業を見た渡瀬監督が一言「魔法使いなの?」と……


魔法使いではありません。編集マンです!笑


話がそれましたが、この1秒にも満たない映像が出来るまでに撮影現場でキャスト・スタッフが知恵を出し合い撮影し、監督・プロデューサーと深夜まで編集してやっと完成する。

「死幣」というドラマの底力・熱意、すごいです。

27日放送の第3話でも映像加工されたシーンが盛り沢山なので、ちょっと違った見方の「死幣」も楽しんで頂けたらなと思います。

このあとも息を呑む衝撃の展開が起こる「死幣」最後までお楽しみ下さい!!

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