テッペン!水ドラ!!『死幣ーDEATH CASHー』死幣ーDEATH CASHー

毎週水曜 深夜0:10〜放送

現場レポート

私を突き動かす「でもやるんだよ」精神

2016.8.12 by スチール・下平知子

はじめまして。「死幣」番組スチールを担当してます下平です。


はてさて。スチールって??

スチールとは静止画。つまりは写真。
簡単に説明すると、私は主に番組宣伝の写真を撮影をしています。

毎話の見どころを、視聴者の皆様に写真でお伝えするのが任務。
台本を読み、宣伝プロデューサーとどのシーンを宣伝していくかを相談し、
あらすじに沿った撮影をしていきます。
映像と違って、写真は一枚絵。

現場に入って、意図に沿った写真が自然に撮れれば一番いいのですが、
実際は居場所がないほど狭かったり、暗かったり。
物理的になかなか難しかったりもします。
緊迫したシーンや涙のシーンはぴりりとした空気が流れるなか、パシャリパシャリとシャッター音が。。。
だからといって、遠慮してても写真は撮れませんから、厚かましく居座り続ける事もしばしば。
本当にごめんなさい。(って気持ちでいます…えぇ。)

見どころのシーン。伝えたい画。
どんなに撮りたいと願い、ねばっても、撮れないときは撮れません。(キッパリ!)
でも、そんなシーンこそ必要で重要なことがほとんどなのです。泣

そんなとき…どうする…??

我々スチールマンは、さっと切り換えます。

…お答えしましょう。

それは、そのシーンの写真をお願いして、撮影させてもらうのです。
これをつくり写真といいます
(通称つくり。…まんまですね。笑)

例えばこの写真。

写真

普通に現場にいても撮れません。
そもそもこのような画、ありませんしね。笑

そのシーンに沿った…画のアレンジ?演出?とでもいいましょうか。

死んだ郁美に驚き、何かに怯えてる画を撮りたいと珠理奈ちゃん、西田麻衣ちゃんにお伝えして、
撮影させてもらいました。
俳優の皆様は、勘のいい方ばかりなので、拙い私の説明をあっと言う間に汲み取って、
その気持ちで演じて下さいます。
本当にありがたい限りです。

たとえばこの写真。

写真

この日のこのワンシーンしか、みなさんが揃う時がありませんでした。なので…つくりをさせてもらいました。
よく見て下さい。全員がこっちむいちゃってるでしょ。笑
この場所でこんなシーンないのですが…、番組としてしっかりと、みなさんが居た証しを残したかった!
ちなみに、戸次さん。
「南由夏、どうしてあの晩、橘郁美の部屋を訪ねた?」という ときのシーンを写真に撮りたいとお伝えしたところ
大きな声でセリフを言って演じて下さいました。しかも2回も。ありがたや〜。涙。

貴重な時間を割いてもらい、つくり写真を撮るからには…見て頂く皆様にちゃんと伝わるように。
演者さんの顔がきちんと見えるように。そして速やかに撮影というのをモットーに心掛け撮影しています。

つくり写真というのは、特殊です。

お願い出来ない状況のときもあります。
2回はさすがに出来ないシーン、現場が押している等。。。

でもそんなとき私を突き動かすのが「…でもやるんだよ」。
そんな精神。
私がやらなければ、誰がやる?
謙虚に、そしてときには厚かましく。
…すみません。
すべては番組の為なんです〜。

いつもは、居るか居ないか分からないほどの影武者スタイルにて現場につき(目立つと逆にやりにくいんです)、
けれどつくりを撮るときは、主導権をにぎって。
緊張から、めがねが一瞬にして曇るほど大汗をかきます。
まだまだな未熟な自分です。

つくり写真は永遠の課題。
毎回毎回が勉強と反省です。

本編映像の撮影の合間のスチール撮影。
タイトな撮影の合間に時間を割いて下さる現場の仲間の理解。
光を与えてくれる照明さんの力。(写真は光がないと写りませんから)。
前室チーム (メイクさん、衣装さん、持ち道具さん)の皆さんの協力。
そして、なんといっても俳優さんのあっての全てです。
たった一枚の写真でも、皆さんの協力で成り立っていることを、知って頂けたら嬉しいですね。

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