水戸黄門大学

トップページへ

パナソニックドラマシアター水戸黄門 40周年第40部記念 スペシャルコンテンツ



『水戸黄門』の歴史や撮影現場のことを“いろはがるた”でご紹介します!!

うせいじょで じだいげきの だいいっぽ
【よ】養成所で時代劇の第一歩

撮影所の中には「東映俳優養成所」という、時代劇に必要な所作(しょさ)や演技の基本などを教えるところがあります。


『水戸黄門』で以前、道中を若い娘がお供するシリーズがいくつかありましたけど、彼女たちもクランクイン前からここに通って、所作を勉強してもらいました。
立ったり座ったり、歩いたり、障子(しょうじ)を開けたりといった基本を覚えるわけ。もちろん着物を着てカツラをつけた状態でね。
でも最近は、1回きりのゲストでしかも忙しい方が多いから、なかなか事前に教えることができない。


撮影当日にベテランの女優さんが、現場でつきっきりになって指導するというやり方が増えたな。
ずっと昔は、お茶やお華、三味線、お料理まで、半年間かけて全部きっちり身につけてもらってから、はじめて現場に出してたんですよ。
今の若い人は勘がいいし器用やからすぐにいろいろ覚えるけど、これで基本が身に付いてたらもっともっといいと思うんだけどね。
赤木春恵さんに聞いたんやけど、戦前は女優になるには試験があったらしいね。
お茶やお華はもちろん、筆記試験に合格して初めてお免状(資格)がもらえ、舞台や映画でお芝居ができたそうです。
だから毎日必死で試験勉強をしたって言うてました。
森光子さんもそうらしい。
厳しかったからこそ、ああいう立派な女優さんが育つんだろうね。

今は、俳優になりたいと思ったら明日からでもなれる時代。
でも、努力することは絶対に忘れたらいかんと思うよ。

ところで、この「俳優養成所」の看板は緒形拳さんが書いてくれたものなんです。

ドラマサイトへのリンク

TBSトップページサイトマップ
 Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.