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紀田順一郎『カネが邪魔でしょうがない 明治大正・成金列伝』 新潮選書 1050円 2005年07月28日
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今日の担当は書評家の岡崎武志さんです。

紀田順一郎
『カネが邪魔でしょうがない 明治大正・成金列伝』
新潮選書 1050円


★どうです、一度言ってみたいセリフじゃないですか。「ああ、もうカネが邪魔でしょうがない」って。「いっそ、泥棒が持っていってくれたらうれしい」というのが落語の「宿屋の富」にありますが。これは明治大正時代の大成金五人と、奇行で鳴らした成金銘々伝からなっています。「成金一代 兜町を駆け抜けた鈴木久五郎」「白刃(しらは)をくぐった成金 大倉喜八郎の剛胆な生涯」とか、タイトルがいいですねえ。うきうきしてきます。

★「成金」……いまは死語になりました。著者が書いてますが、いま図書館で「成金」で本を検索しても、出てくるのは「助成金」(助成金の成金)ばかりだ といいます。えらい違いです。もとは、将棋から来た言葉で、「歩(ふ)」が相手の陣地に入って「金」と同じ役目を果たす、はじめは力が小さいが「金」と成る、成金、ですね。いまでも一代で材を成した人はいます。IT関連の企業にたくさんいますね。ソフトバンクの孫さん、ライブドアのごぞんじホリエモン。

★しかし、ただ、一代で材を成しても、彼等は「成金」とは言えない。この本によると、豪邸を構え、愛人を囲い、芸者を総揚げにして、カネを湯水のごとく使い、その結果、破産して哀れな末路をたどる。これこそ「成金」の条件です。

★例えば、この本のタイトルで使われた「カネが邪魔でしょうがない」男が、明治の終りに出現した鈴木久五郎。学校では習わないので知らないでしょう。教えてほしいですけどね。この男、二十代で日露戦争の軍需景気に乗って兜町に進出。株を買いまくり、なんと三年間で一千万円を稼ぎ出す。まだ小学校教員の初任給が十円くらいのときの一千万ですよ。現在で換算したら軽く一千億円。プロ野球の一億円プレイヤーでも千年働かなくてはならない。まるで鶴です。

★その「邪魔」なカネの使いっぷりがすごい。ひとつは女遊びです。連夜の ように新橋、柳橋、赤坂、浜町と花柳界でどんちゃん騒ぎ。料亭を買い切り、馴染み芸者を数十人独占、着物からじゅばんから足袋まであつらえ、足袋のコハゼが十八金。料亭の障子襖をかたっぱしから破り、十円札を貼付ける。いまの一万円札でしょう。池にビールを注いで、底に金貨を沈ませ、金魚の着物を着せたチビ芸者にもぐって拾わせる。まあ、カネがいくらあっても足りないですが、それでもまだ「邪魔」。北海道や秩父など購入した山林は六万町歩、こうなるともうわかりません。とにかく広いんです。洲崎と羽田の埋め立て地を買う。これが40万坪。いまの羽田空港のあるあたりです。40万坪って。

★中国の革命家・孫文と会った、という話がある。孫文が「革命の軍資金を融通してくれ」と言う。久五郎はその場で、十万円の小切手を切る。いまの一億でしょう。これを孫文が平気で受け取ったというから、どっちもすごいですねえ。ぼくならゼロを勘定して、一億円をもらったとわかったら、気を失います。

★しかし、そんなことも長く続きません。明治四十年の株価大暴落で、一挙無一文になる。このとき、まだ久五郎、三十歳。彼はその後、昭和十八年まで生き、六十六歳で死にますが、あとは悲惨の一語。彼の娘がのち千代田幸子の名でNHKのアナウンサーになりますが、彼女の回想によると、ものごころついてから貧乏で、家も30回ぐらい変わった。お正月というのに電気、ガスを止められ、餅も買えなかったと言います。あのとき、障子に貼付けた十円札が何枚かあったら。

★このほか、明治の紀文と言われた鹿島清兵衛も同じような運命をたどります。彼も酒問屋の主人で大儲けをして全部使い果たす。最後も豆腐を一丁買えず半丁買うという生活。ところが、彼の死後、昭和38年にかつて住んでいた屋敷跡から時価六千万円もの埋蔵金が掘り出される。なぜ、彼は使わなかったのか。娘は「忘れたのではないか」と証言したそうですが、六千万円を忘れるほど「経済観念に乏しい人間であった」と著者は、彼の人生をたどったすえに言います。

★成金という言い方には、軽蔑が含まれている。たしかに、むちゃくちゃなカネの使い方を見ると、バカかと思います。しかし、その一方で、あるものは使え、と無頓着にカネを使い放題する姿は、やっぱりどこかうらやましいというより清々しい。いま、お金をもってる人はたくさんいますが、そんなスケールの大きい人はいない。だから、こういう本を読むと、気分が晴れ晴れする。一種のクールビズ本です。 
横山秀夫 『震度0(ゼロ)』 朝日新聞社 1890円 2005年07月21日
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今日の担当は本の雑誌社・顧問の目黒考二さん(=文芸評論家の北上次郎さん)です。

横山秀夫 『震度0(ゼロ)』
朝日新聞社 1890円


★『半落ち』、『クライマーズ・ハイ』、『動機』などで知られる横山秀夫の新作。横山秀夫にしか書けない警察小説。

★横山秀夫による一連の警察小説には特異な独自性、新しさがある。通常の警察小説は「捜査一課」など捜査畑に主人公が置かれているのが普通。しかし、横山秀夫の小説では「警務課」など管理畑の人間が主人公になる。したがって同じ警察でも扱う事件がまったく違う。管理畑の人間を主人公とする横山秀夫の小説では、警察の不祥事(警察手帳の紛失など)内部の事件が主題になる。

★管理部門が主人公の横山秀夫の警察小説では、犯人が捕まっても話は終わらない。内部の不祥事が外に漏れないようしなければならないし、関係者は 常に不安にさいなまれている。つまり横山秀夫の警察小説は高度な心理小説として描かれるのである。

★ここ2〜3年、横山秀夫はようやく捜査畑の人間を主人公に小説を書き始めた。しかし、基本的な構造は変わらない。数年前の最高傑作『動機』で、初めて捜査畑の人間が主人公になる。もちろん事件が起こり、犯人を探すのだが、それが小説の主眼ではないのである。捜査をしているさまざまな刑事たち、キャリアやノンキャリ、それぞれがそれぞれの事情や思惑を抱えた刑事たちがお互いに反目しあっている。捜査会議ではお互いの捜査状況が報告されるのだが、主導権を握りたいがためにそれぞれの発言に過敏になっている。このピリピリとした心理描写が実に面白いのである。

★今回の『震度0』も同じ系統の作品。阪神大震災を起きた日に、700キロ離れたN県警の警務課長が失踪する。人望があり後ろ暗いところもなさそうな警務課長はなぜ失踪したのか?行方を追う刑事たちのそれぞれの思惑が錯綜する。キャリア同士の主導権争い、ノンキャリの計算、退職を間近に控え天下り先を気にしている警察官(事件はどうやら警察の天下り先が関係があるらしい)、同期同士の確執、失踪した刑務課長の後釜をめぐる思惑、、。利害関係が絡み合い、いかにも横山秀夫的な世界が展開する。物語はそれぞれの警察官そしてその妻など、多くの視点から語られる

★横山秀夫の作品は、事件そのものの真相は案外大したことがなかったりするのだが、それが主眼ではない。いろんな警察官の思惑が絡み合う心理劇の緊迫感の持続が凄い!こういう手法の警察小説は後にも先にも横山秀夫しかいない。こうした手法は、おそらく新聞記者として警察取材を続けた経験から生まれたものなのだろう。

★それぞれが自分の利害を計算して動いているのだが、やはり警察官としての本分や良心もある。「これはいけないんじゃないか、、、」「これをやってしまったら警察官として終わりなんじゃないか、、、」超えられない一線をめぐる葛藤もある。一方で「このことが明らかになったら、警察官としては破滅してしまう、、、」という不安もある。

★阿佐田哲也の麻雀小説にも通じる見事な心理小説。犯人の動機よりも捜査する側の心理が描かれる。それが凄く面白い。ドラマになるとは思われていなかったことが見事にドラマになっている。横山秀夫にしか書けない小説。
小谷野敦 『帰ってきたもてない男』 ちくま新書 735円 2005年07月14日
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小谷野敦 『帰ってきたもてない男』
ちくま新書 735円


★変なタイトルですね。「帰ってきたウルトラマン」を借りたタイトルらしいんですが、著者はまさしくその世代。1962年生まれ、東京大学文学部英文科卒の文芸評論家です。じつは6年前に『もてない男』という本を、やはりちくま新書から出している。これが10万部をこえるベストセラーになりまして、当時、大いに話題になりました。

★こうすれば「もてる」を書いた本はたくさんあるが、「もてない」ことを書いたのはこれが初めてじゃないか。『電車男』は去年から今年、話題になって、そのパロディで「電波男」という、現実の女性と恋愛できないことを告白した本も出て、晩婚化のすすむなか、どうも「もてない男」ブーム到来か。いやなブームですねえ。

★最初、筑摩書房内部では、こんな変なタイトル、売れないと大反対があったそうです。たしかに、『もてない男』という本をレジへ持っていくのはちょっと勇気がいる。『バカの壁』というタイトルも、この『もてない男』が売れた後押しがあって、企画が通ったのだとぼくは睨んでいます。『もてない男』とは、中身はまさしくその通りで、著者の小谷野敦さんは、30歳まで女性にまったく触れたことがない……という、極め付けの「もてない男」だった。

★その「もてない」ぶりを呪いながら、「もてない男」の立場から、日本文学史を読み解き、フェミニズムの女性評論家や学者にケンカをふっかけた本で、たいへんおもしろい。だって「だいたい俺は東大出てるんだぞ。こんなに女にもてなくて振られてばかりいるんなら、なんであんなに勉強したんだ。あいつら、頭はからっぽのくせしやがって」なんて『もてない男』で「もてる男」へのねたみを書いている。こんなこと書く、東大出身の文芸評論家はいませんでした。

★かたや、「源氏物語」というのは、男女の睦み事のシーンがたくさん出てきますが、あれはつまり、一種のポルノグラフィの役目を長らく果たしていた。それが近代に入って、「文学」として見直されて日本最高の古典となった、というような知見もちりばめられています。ちなみに『もてない男』には荒川洋治さんの文章も引用されている。荒川さんがもてない、ということじゃなくて、荒川さんが「ぼくは友だちがいないヒトだ」という文章を引いて、 「荒川さんは詩人だが、散文も素敵な人だ」と褒めている。

★さあ、『もてない男』で一躍有名になった小谷野さんですが、この本が出た年に、なんと結婚します、女性と。あたりまえですが。それで「もてない男」ファンから「裏切り者」呼ばわれするんですが、今回の『帰ってきたもてない男』を読むと、最初に、その女性とは3年で離婚したことが告白されている。だから「帰ってきたもてない男」なんです。帯には「もっともてなくなって再登場!」なんて書いてある。パワー全開です。

★今回は、目次を見ると「恋愛は才能である」「スポーツマン至上主義の時代」「結婚の愉楽と憂鬱」「『堅物女』がもてない男を苦しめる」と、さらに研究がすすんでいることがわかります。とくに「恋愛は才能」というのはおもしろいと思います。フェミニズム論者は「誰にでも恋愛はできる」「もっとコミュニケーション・スキルをみがけ」と説教しているらしいですが、小谷野さんはそれは違うという。女性と上手に話をするということを含め、誰もが医者や弁護士になれるわけではないのと同じように、相思相愛の「おつきあい」だって、才能のある者にしかできない、と言い切ります。

★つまり、これまで恋愛論が、恋愛の勝者の立場から論じられてきたのに対し、小谷野さんのように、実体験と、豊富な文学知識を踏まえて、敗者の立場から、本音で恋愛を語ったという点で、この本はユニークで、かつ痛快な本です。『もてない男』が売れて、同様な内容の本が出ても、「もてない女」という本が出ない点に、男女の決定的な性差があると著者は考えているようです。この本を読んでも決して「もてる」ようになるわけではありませんが、既婚者も含めて、男女の世界についてあらゆる角度から掘り下げて論じた本ということで、推薦したいと思います。
ハーブ・チャップマン 『カインの檻 』文春文庫 1200円 2005年07月07日
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ハーブ・チャップマン 『カインの檻』
文春文庫 1200円


★少年犯罪のカウンセラーとして、ニューヨークの司法機関に勤めていた経歴を持つ新人ミステリ作家のデビュー作。邪悪な殺人鬼とFBIの心理分析官の対決を描いたサイコ・サスペンス。『羊たちの沈黙』(トマス・ハリス)以来、数多く繰り返されてきたパターン(国内でも天童荒太『永遠の仔』、宮部みゆき『理由』『模倣犯』など)だが、同じようなサイコサスペンスにそろそろ食傷気味という方にもお薦め。アッと驚くような仕掛けがある。

★本書も、殺人鬼がFBI心理分析官との対決を描く長編ではあるのだが、全部で656ページもあるにもかかわらず、この殺人鬼はなんと147ページであっさり捕まってしまうのである。となると、実は真犯人が別にいて、、、となるのが常套だが、そういう気配もない。おいおい、あと500ページも残っているのにどうするんだ、、、?と心配になるところだが、ご安心を。ここからが実に読ませるのである。 この意外なプロットが見事。新人ながら特異な才能を持つ作家だと言っていい。

★早々に殺人鬼が捕まると、ストーリーは一気に8年後に飛ぶ。殺人鬼の死刑執行が数日後に控えているという時点から、真の物語が始まるのである。この第二部が圧倒的に読ませる。

★死刑の執行が迫っている殺人鬼は、「処刑を中止しなければ、仲間が殺しを続ける」と警察を脅迫する。この殺人鬼は獄中にいながら、他人の心を操り、殺人を重ねる。他人の心の闇につけ入り、コントロールすることに喜びを感じる邪悪な殺人鬼。面会に来る牧師まで操られてしまう。

★心理分析官は殺人鬼の動機を探るべく面会を重ね、熾烈な心理戦を展開するのだが、妻や娘が殺人鬼に狙われる。この「家族」というものが本書の重要なモチーフになっている。殺人鬼は実は幼少期に虐待を受けているのだが、そのエピソードが切ない。徐々にストーリーが進行し、その合間に幼少期の回想がはさまれる。この展開が上手い。600ページを超える長編ながら、最後の最後まで緊迫感が持続する。

★人間はどこまで邪悪でありうるのか?なぜ人は人を傷つけるのか?家族とは?人生とは?、、、そんなことを考えさせる。文学的な味わいをもち、深い感動をもたらすサイコ・サスペンス。思わず深いため息が出るような、ズシリとした読後感が残る。
眞形隆之編 『団地っ子の同窓会』 東邦出版 1400円 2005年06月30日
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眞形隆之編『団地っ子の同窓会』
東邦出版 1400円


★「団地(ダンチ)」という言葉がありますね。マンションでもアパートでもない。広大な面積の地所に、同じかたちの共同住宅が計画的に複数配置されたもの。昭和30年代、40年代に急速に大都市周辺に建設されました。昭和33年の「週刊朝日」に「ダンチ族」という言葉を使った特集記事がある(『大衆文化事典』弘文堂)。この頃、ホワイトカラーの新中間層にとって、DK、風呂付きの住居はまさにあこがれでした。

★ぼくも短い時期ですが団地に住んでいましたし、通っていた中学が大阪の香里団地というマンモス団地のなかにあって、級友はたくさん団地から通っていた。当時、団地住まいの子どもはわりにみな優秀だったような記憶があります。そしてこの本『団地っ子の同窓会』ですが、昭和40年代、50年代に団地で幼少期を過ごした人達の思い出を、58の項目別にまとめた本です。

★項目の最後には団地っ子の法則が掲げられます。給水塔、生活騒音、児童館、木登り、バザー、ベランダ、切れかけた蛍光灯など、みな住んでいた団地は別々なのですが、作りはほぼ同じなので共通項が多い。だから団地について語る「同窓会」。そこで暮らした子どもたちは、ほかの住宅形式とは違う、独特の感性が築かれていることがこの本でわかる。

★例えば「食事の匂い」。団地の台所はたいてい玄関から入ってすぐ廊下側にあった。だから、夕方になると、廊下や階段に晩ごはんの匂いが漏れだし、今晩のメニューがわかってしまう。「一週間ずっとカレーの匂いがするとか、毎日にんにくやインスタントラーメンの匂いがする」家は話題になる。また「ビフテキやうなぎの匂いがしたとき」は、「佐藤さんちは何かいいことあったのかしらん?」などと噂する。そこで団地っ子の法則。「団地っ子は、階段から漏れ出す夕食の匂いに『ふるさと』を感じる」

★「ケチな人」というのがある。団地住まいをしていても、マイホーム購入を計画し、節約をしている家がある。そういう家に遊びにいくと、節約の努力が見つかる。例えば、電気代節約のため、テレビの音量は最小、短くなった鉛筆はセロテープでお尻とお尻をくっつけて使う、カルピスが薄い(笑)……このカルピスが薄いには泣けます。ほか、味噌汁に具がない、落ちた銀杏をだれよりも早く回収とか。

★ぼくの団地住まいの経験で言えば、自分のうちとまったく同じ間取りで同じつくりなのに、これほど他人の家って違うものかという実感を持ったことを覚えています。なんか、匂いが違うんですよね。ヒトんちはヒトんちの匂いがする。

★あと、団地のトラブルの上位を争うのが、騒音、ペット、水漏れだそうです。ある朝、タケシくんが台所に行くと床がぬれている。天井から水滴が。上の階に住む遠藤さん宅の洗濯機のホースがはずれていたことが判明。ミツオくんの家では2度も上の階からの水漏れを体験。しかし、上のヒトは謝らない。そこで法則。「団地には、『謝ったほうが負け』という、外国でも通用する慣例が早くから存在した」

★全体に、団地を研究する考察するというより、エピソード中心の思い出話から成り立っている。これはこれでじゅうぶん面白いけど、建築学、や文化・風俗の面からさらにすすめると「団地学」とでもいうべき、日本の高度成長の歴史を考える時、無視できない研究のフィールドができるのでは、とそんなことも考えました。団地っ子だったヒト、必読の本であります。
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