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かわいい方言手帖 ふるさとナマリ研究会  2005年10月06日
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今日の担当は書評家の岡崎武志さんです。

『かわいい方言手帖』 ふるさとナマリ研究会
河出書房新社 880円


★ここで紹介する本は、神田神保町で捜すことが多いんですが、「書肆アクセス」という本屋へもよく行きます。ここは地方物流小出版センターといって、日本全国各地の小さな出版社が出した本を取り揃えている。北海道から沖縄まで、そこへ行かないと手に入らない本がここへ行けば買えるわけです。先日、本棚を見ていると「方言」の本が多いことに気づきました。とくに津軽弁の本は各種出ている。そんな話を店の人にしていると、女性の店員が「こないだ、若い女の子が土佐弁の辞書はありますか?と聞きに来た」というんです。ええっ、と驚いていると、どうやら、渋谷あたりの女子高生のあいだで、いま「方言」がブームらしい。

★そこで買ってきたのが、この『かわいい方言手帖』です。水色の水玉模様にピンクの日本地図と、ほんとうにかわいい作り。「かわいい」と「方言」が結びつくとは思ってもみなかった。だって、地方から上京してきた人にとって、方言や訛りは恥ずかしいもので、なるべく隠そうとするというのが普通でしたから。

★ところがこの本には「言いにくいことも、ビミョーなことも方言にすると、かわいく言えてしまう!」なんて帯に書いてある。付録「5分でしゃべれる地方弁講座」など、英語会話の本の乗りですね。「でら(とても)かわいい!」とか「行くべ!」「そうすべえ」とか、女子高生が喋ったり、携帯のメールで送ったりして喜んでいる。なんだか、頭がくらくらしてきます。

★とにかく本のなかを開けてみましょう。
レッスン1 まずは基本。方言であいさつしてみよう。とある。ここいらも英会話の乗りですね。「久しぶり、お久しぶり」が方言だとこうなる。
えっとぶり 徳島ですね。例文「えっとぶりやのー。どうしよんな?」
おとどしい 土佐弁です。例文は「おまん、げにまっことおとどしいのぅ」坂本竜馬の気分になります。 そのほか「はーるかぶり」が長野、「ひさしかぶり」は福岡。
これが「元気だった?」となると、もっと過激。かたいけの、は福井。そくさいけ、は富山。これは「無病息災」の「息災」。そう解説されるとわかります。「なじらて」の新潟、「まめなけぇ」の富山となると、もう日本語とは思えない。

★どうも、この語感の豊かさ、楽しさが若い人に受けているらしい。会話を楽しむ、言葉遊びの気分で方言を使ってるのじゃないか、と思いました。他人が聞いてもわからない、仲間内だけで通じる言葉をよく若い人は使いたがるのと同じ。

★次ぎはどうでしょう。
宮城「おめぇ、ほんどういやすねんだな」
愛知「あの人は、えらまつだでかんわぁ」
青森「あいつはかだすけだすけ、なんもけね」
熊本「あがなこすたくりんは、見たこつなか」
ほか、福島は「しびったれ」、長崎「へもかまされん」、岩手「ほいどがれ」と、これらはすべて同じ意味です。なんか、語感だけで悪口ということだけはわかる。「この、ほいどがれ」と言われて、「いやあ、ありがとう」と礼を言う奴はいないでしょう。答は「欲張り、ケチ」という意味です。

★通して読むと、はやり名古屋弁と博多弁は表現力が豊かで、しかもユーモラスな気がします。なんでもない日常会話でも、方言を使うと楽しくなる。よく言われますが、青森や東北弁はちょっとフランス語っぽい。「おっけどあどぼるってば」は青森弁で「あとで追っかけるからからな、先に行ってろ」てな意味ですが、なんか、パリの薫りが。

★このほか、秋田弁バージョンで歌う「大きな古時計」のCDが20万枚売れたり、民主党の河村たかし氏が目立つのは、あれは名古屋弁丸出しのせいじゃないかとか、いろんな方言にまつわる現象が見られます。ぼくなんか、大阪出身なのに、ぜんぜん大阪弁が出ませんから、阪神優勝を祝して、いっそ大阪弁でやっていこうかな、と思ってます。
桂望実 『県庁の星』 小学館 1365円 2005年09月29日
ブックナビ推薦本
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今日の担当は本の雑誌社・顧問の目黒考二さん(=文芸評論家の北上次郎さん)です。

桂望実 『県庁の星』
小学館 1365円


★主人公は野村聡、31歳。Y県職員I種試験に合格し、県庁に勤めて9年目の若きエリート。県庁産業局産業振興課主任の地位にあるが、県知事の発案した「民間企業独自の経営手腕や、工夫を学んで県民行政に役立てるため」のY県初の民間人事交流一期生として、県職員2万9000人の中の6名に選ばれる。1年間の研修期間を無事にこなして戻れば、同期に先んじて念願の係長への昇進も見えてくる。意気揚揚と辞令の交付を受けた野村だったが、命じられた赴任先は、なんと田舎町のスーパーマーケット。県庁の若きエリートの俺に田舎のスーパーへ行けと?嫌な予感がするが、、、。

★赴任先に行ってみると、そこは老舗ながら経営不振に陥っている冴えないド田舎のスーパーマーケット。しかも、優秀な自分のことだから当然経営にかかわるような部署に配属されるのだと思っていたが、命じられた仕事は寝具売り場の販売係。「倉庫に行って布団を取って来い」など、プライドの高い聡には信じられないような命令が次々と。

★聡は典型的なお役人体質。県庁では「上司にハンコをスムーズに貰うためのマニュアル」なんてのものまで存在する。とにかく杓子どおり、責任回避が最優先される世界で生きてきた。ところが民間企業に来てみると予期せぬ出来事の連続で、聡にとっては、カルチャーショックの毎日。しかもこのスーパーには独自の経営努力も工夫も何も感じられない。むしろ矛盾だらけで。こんなところで1年間も無駄に過ごしていいのだろうか?と聡は頭を抱えることになる。もっともそう思っているのは世間知らずの聡だけで、スーパーの従業員からすれば、聡はただの邪魔者でしかない。かくて、現場と何度も衝突する聡の空回りが始まっていく。

★頭でっかちのエリートが、実社会にもまれて人間的に成長していく。ありがちといえばありがちな設定とプロットではある。しかし、この作品がうまいのは副主人公のパート主婦、二宮泰子の存在があるから。夫と別れ、息子と暮らす泰子は、パートでありながら実質的にスーパーを取り仕切る やり手。現場のことがわからない幹部にも頼りにされ、スーパーの中心的存在。聡とぶつかりながら商売の何たるかを教えていく。しかし、そんな泰子には本当に友人と呼べる存在がいない。息子も自分の手を離れようとしている。趣味の俳句講座で正直な想いを俳句にしても良い点がもらえない。理由を聞くと講師は言う、「あなたは自分の心を一枚めくったことがありますか?」そこで泰子は気づく、自分の心にある種の「諦め」があったことを。

★青年の成長と中年女性の気持ちの変化を描いた清々しいスーパーマーケット小説。それにしても桂望美はすごい。前作もなかなか読ませるヤング・アダルト小説だったが、今作はうって変わって大人向けの作品に仕上げてきた。これから期待できる作家。
ほしよりこ『きょうの猫村さん1』マガジンハウス 1200円 2005年09月22日
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今日の担当は、書評家の岡崎武志さんです。

ほしよりこ『きょうの猫村さん1』
マガジンハウス 1200円


★どうも猫を飼うようになってから、つい猫に関する本に手がのびるようになりました。すると、ずいぶん猫の本が出ていることに気がつくんですが、なかでもこの本はちょっと注目です。すでに猫好きのあいだでは相当話題になっていますが、わたしも猫好きの友人から「ぜったいおもしろいから読んで」とわざわざ買って手渡された本です。

★なかはマンガなんです。もとはケーブルインタ−ネットの会員専用のコンテンツにいまでも連載されていて、会員以外の人は読めない。これが評判になって、マガジンハウスが本にした。マンガといっても、一日ひとコマずつしか配信されない。読むほうも気が長いですね。しかも鉛筆描きのふにゃふにゃの絵です。最初、ページをパラパラめくったときの感想は、「わっ、下手。こりゃダメだわ」でした。しかし、手の描き方なんか見ていると、ちゃんと絵の描ける人がわざとラフに描いていることがわかる。そして、読むとたちまちはまりこんで一気読みです。これはおもしろい。

★内容は、猫村さんというおばさんネコが主人公で、これが家政婦を職業にしています。しかも掃除、洗濯、料理の名人で家事は完璧にこなすスーパー家政婦です。マッサージも得意。ちなみにちゃんと二本足で立って、人間のことばを喋る。猫村さん以外の登場人物はみんな人間ですが、不思議なことに、誰も猫が立って喋ったり、家事をすることに疑問を持たない。そこがこの本の馬鹿馬鹿しい空気をつくっている。

★最初、「村田家政婦」という家政婦派遣所に、この猫村さんが訪ねてくる。派遣所のおばさん、頭にいつもカールをまいてネグリジェ姿のすごいおばさんが出てきて「あら? 猫じゃない どうしたの? 何か用?」と言います。猫村さんは「一丁目の電柱の広告見て来たんですけどー、求人してるって とりあえずあがっていいですか?」と答える。ここですでにおかしい。猫が「とりあえずあがっていいですか?」というんですから。

★あがると、このカールをまいたおばさんが「あんた さっき自分で言いなすったけどうちが出してるのは『求人広告』だよ、猫に何ができるっての」という。当然ですね。すると、猫村さんすくっと立って、エプロンをきりりとつけて、ただし「たてむすび」ちゃっちゃっと洗いもの、掃除をしてみせて、ごろっと横になると腕をぺろぺろなめながら「お買い物なんかも得意よー 一円でも安い店知ってるわァー」。おばさん「つ、使えるね、猫!」とつぶやく。そうとう馬鹿馬鹿しいけど、へんにリアルなストーリーはマンガならでは。

★じつはこの猫、前に使われていた家にいた坊ちゃんに仕えるのが生き甲斐だったのが、両親が離婚して、坊ちゃんは母親と外国へ行ってしまう。この坊ちゃんに再び会うために、お金をためて外国語を勉強したいというのが夢。そういう泣かせるサイドストーリーもある。

★このあと、猫村さんは「犬神家」に派遣される。猫村が犬神家って……。またこの家が、主人が学者でよそに女をつくっている。奥様は上品なマダムだが家事がまるっきりできない。息子は優秀な大学生で、娘は中学生だけどぐれているという一家。まあ、ドラマの類型のようなよくありがちな家庭ですね。そこに「犬神家の者以外は入室禁止」ときびしく言われた部屋があって、ついに「家政婦は見た!」となる。

★ドラマが好きで、人情家でという典型的な「おばさん」の猫村さんですが 、怒ると背中の毛を逆立てたり、緊張すると爪とぎをしたり、猫らしいところも見せる。猫だからあたりまえですが。「奥さんごめんねえ 私のいれるお茶ってぬるいでしょうー 猫舌だから私ー」などのセリフも最高。たちまち猫村さんのファンになってしまう。よく「猫の手も借りたい」なんて言いますが、こういう「猫の手」なら本気で借りたい、と。「2」の刊行が待たれます。
荻原浩 『さよならバースディ』 1680円 集英社 2005年09月14日
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今日の担当は本の雑誌社・顧問の目黒考二さん(=文芸評論家の北上次郎さん)です。

荻原浩 『さよならバースディ』
1680円 集英社


★若年性アルツハイマーをテーマに描いた傑作『明日の記憶』(このコーナーでも昨年10月28日に紹介)で山本周五郎賞を受賞した荻原浩の新作。異色の動物ミステリ。

★主人公の田中真は、多摩の山中にある東京霊長類研究センターに勤務する若き心理学者。真は同僚でもあり恋人でもある大学院生の藤本由紀とともに、類人猿の言語習得能力の研究を行っている。研究対象はボノボ(ピグミーチンパンジー、チンパンジー以上の知能を持ち、性格は温和)のバースディ。天才子ザルのバースディは、真たちが進める「バースディ・プロジェクト」によって100近い単語を習得し、文字盤のついたキーボードを使って簡単な会話できるまでになった。例えば「怖いのは何?」と真が聞くと、バースディは「わ・に」という文字盤を押す。さらに「どこが怖い?」と聞くと、キーボート「わに かむ ゆび」と。真と由紀はバースディを実験動物として扱うのではなく、子供のように可愛がっていて、2人とバースディの間には特別な信頼関係が出来上がっていた。

★「バースディ・プロジェクト」は、もともと安達助教授が始めた実験だったが、1年前に安達が突然自殺していまい、その後、真と由紀が中心になって実験を引き継いだという事情があった。「バースディ・プロジェクト」は順調に成果を上げており、スポンサー企業に対するアピールの意味もあって、センターの責任者の野坂教授は「バースディ・プロジェクト」の成果を大々的に発表しようと目論んでいる。ところがそんなある日の夜、由紀が研究所の窓から落下して死んでしまう。飛び降り自殺か、それとも他殺なのか。真相を知っているのはその場に居合わせたバースディだけ。

★由紀はなぜ死んだのか?真は由紀の死の真相を知るべく、バースディとの対話を重ねる。果たしてバースディは何を見てきたのか?恋人の死、さらに安達助教授の死、出世と名誉を求めるアカデミズム界の歪んだ人間関係などがミステリ仕立てで描かれる。

★子ザルのバースディがたまらなく可愛いい。真が泣いていると「まこ め みず」。そしてディスプレイに浮かぶ「ぐばい まこ」の文字が哀しい。さすがに荻原浩はうまい。

★克明に描かれる会話実験のディテール、これまでに実際に行われてきた実験に関する蘊蓄も効果的。ケレンたっぷりの趣向も、読者を物語を引きずり込むダイナミズムも相変わらず健在。長編ミステリにして、心暖まる動物小説でもあり、そして切ない恋愛小説でもある。胸に迫る感動的なラストシーンには泣かされてしまった。
大宮知信 『「金の卵」転職流浪記』 ポプラ社 1365円 2005年09月08日
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今日の担当は、書評家の岡崎武志さんです。

大宮知信 『「金の卵」転職流浪記』
ポプラ社 1365円


★「金の卵」……死語ですねえ。若い人はなんのことかと思うでしょう。 試しに20代の女性ライターに「金の卵」って知ってる?って聞いたら、「岡崎さん、それってセクハラですよ」と言われました。いったい何だと思ったのでしょう。

★高度成長期、安価な労働力として、地方から大量の中卒者が東京はじめ、都会に出ていきます。「集団就職」ですね。赤いほっぺで方言丸出しの少年少女がもてはやされて「金の卵」と呼ばれた。おもに中小の工場や商店の店員になった。じつはこれ、当時の労働省、職業安定所、日本交通公社が連携した労働政策だったんですね。最盛期は昭和39年、東京オリンピックの年で、集団就職専用列車というのが走って、約8万人が移動したと言われています。彼等の愛唱歌は、井沢八郎の「ああ上野駅」です。

★著者は昭和23年生まれの「金の卵」として茨城から上京してきますが、最初に勤めた店をたった一カ月で脱落、以後、20数回の転職を繰り返したあげくに、活字の世界に飛び込み、フリーライターとして活躍するまでの自伝です。最初は劣悪な労働環境と都会の生活のなかで、歯をくいしばって夢を追う根性物語かと思ったんですが、違うんですね。「根性」はぜんぜんない。そもそも、茨城の中学も3年の途中から行かなくなる。なにをしてたかというとギターの練習をしていた。昭和30年代、地方じゃそれだけで軟派で不良。ちょっと変わった人です。

★大宮さんは集団就職じゃなく、一人で上京し、両国のネジ工場に就職しますが、髪の毛はぼさぼさ、スーツ姿で現れて、専務にいきなり「髪、切ってこい!」と叱られる。学生服、丸刈り、赤いほっぺ、方言、これが「金の卵」のユニフォーム。いっしょに山形から来た「金の卵」はみんなそれをクリアしていた。「はずめますて、どんぞよろすくおねげーすます」と挨拶した。大宮さん、いきなり失格です。さっき言いましたが、このあと、大宮さんはこの勤め先を一カ月でやめる。それはこの本に一貫して流れている精神ですが、「金の卵」と言いながら、休みは月2回、驚くほどの低賃金。劣悪きわまる労働環境なんです。それに大宮さんの勤めたネジ工場は、社長を「大ダンナさま」、奥さんを「大奥様」、その息子を「若旦那」と呼ばせて、寝る前にわざわざ挨拶をしに来させる。まるで大昔の丁稚奉公です。そんななか、真面目に一生懸命働いて我慢しろ、というのは筋が違うだろう、というわけです。じっさい、当時、転職は非常に多かったようです。

★大宮さんは「『金の卵』は企業の利潤追及主義の犠牲者」で、それは、いまの「フリーター」と似ていると言います。しかし社会は「フリーターは本当に働く意欲のない若者」と批判する。定職につくことが最善という。生涯「フリーター」の道を選んだ大宮さんは、「フリーターがなぜいけないのか、よくわからない。盗人であるというならともかく、その多くはちゃんと働いて生活しているのだ」と擁護します。大宮さんはその後、電気製品の倉庫番、老舗パン屋でホットケーキ焼き、喫茶店のバーテン、怪し気な広告屋、経師屋、網戸屋、清掃会社など転々として、故郷でアメリカ帰りの兄と地方新聞を作る。ここで文章を書く喜び、面白さを知る。新聞はつぶれますが、これを転機に本当に自分がやりたい仕事として「ライター」になるべく、再び上京します。

★雑誌記者から風俗関係を中心にライター稼業を続け、東大取材が認められ、連載が文藝春秋社から出版される。それが『さよなら、東大』。中卒者が東京大学の知的レベルの低下を批判する、というのだからおもしろい。これ、風俗をルポしていたのと同じ雑誌の仕事で、最初は大宮さん、依頼が来た時ちゅうちょします。そのとき、雑誌の編集者が言ったことばがいいんですね。「東大を取材するのもストリップを取材するのも同じだよ」ぼくもライターのはしくれですが、まさにそのとおりだと思います。大宮さんは「プロになれるかどうかは学校の成績ではなく、それをやり続けられるかどうかということではないか。俺はそれにしがみついた。それだけのことである」中卒の20回転職した人の言うことだけに重みがあります。

★「定職に就かなければならないというプレッシャーにどうしたらいいかわからず、社会の入り口でボーッとしている若者」などは、まさに、この本を読むと勇気づけられると思います。
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