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片野ゆか 『愛犬王 平岩米吉伝』 小学館 1680円 2006年04月13日
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今日の担当は書評家の岡崎武志さんです。

片野ゆか 『愛犬王 平岩米吉伝』
小学館 1680円


★今年は「戌歳」ですが、いまや空前の犬ブームと言われ、度を越した愛犬家も 増えています。犬用のブランドものの服を着せたり、もちろん専用の美容室があり、立派な個室まで与えられている。ドッグフードも進化して、ひょっとしたらお父ちゃんより高いものを食べているかもしれない。徳川五代将軍綱吉の「お犬様」をちょっと思い出します。

★しかし、ただ可愛いがりゃあいいってもんじゃない。犬を愛し、犬のことを理解し、犬の研究を生涯続けた、日本一の「愛犬家」について書かれた本が出ました。それが『愛犬王 平岩米吉伝』です。著者の片野ゆかさんは、この本で今年の小学館ノンフィクション大賞を受賞しました。

★かなりの愛犬家でも、この人の名は知らないかもしれない。しかし、平岩米吉。並みはずれた愛犬家です。なにしろ、昭和初年に自由が丘にあった自宅で、シェパードを中心に犬を数十匹放し飼いにしていました。犬だけではない。犬のことを知るために、狐、狸、狼、ハイエナなども飼っていた。犬と比較するためです。そして愛しまくる。しかし近所は迷惑です。鳴き声はする。狐はめちゃくちゃ臭い。隣りに住む人は、たいてい数カ月で出ていってしまったと言います。それに、この人、狼に綱をつけて、銀座を散歩したと書かれています。嫌ですねえ。銀座を狼連れた人が散歩してちゃあ。

★平岩米吉のえらいのは、ただ犬を可愛がり、研究するだけではなく、それを本にしたり、雑誌を発行して世に広めたことです。昭和九年に創刊した「動物文学」は、動物全体の生態研究、動物の随筆、短歌などを掲載し、戦中に一時中断したものの三十年以上続きました。個人で出し続けたというのがすごい。ここには柳田国男、折口信夫、北原白秋、室生犀星なども参加しています。それに動物に関する著作もたくさん出した。それらの本は、築地書館という出版社から復刊されて、いまだに読むことができる。

★片野さんは言うのですが、例えば平岩の研究は、のちの「動物行動学」と呼ばれる分野のことをすでに先駆的に成し遂げていました。犬の病気であるフィラリアの撲滅運動をしたり、八十八歳で死ぬまで生涯を犬に捧げました。「犬は笑うか」という章があるんですが、平岩によると、犬はうれしいときや、怖がったり、困惑したときに歯をむきだして笑う、というんです。もっとすごいのは、自分の愛犬を観察して、この犬は「左利き」だという。犬に利腕、いや利き足があるとは知りませんでした。それも「犬のすべてを知りたい」という思いがなせる技なんですね。

★「犬畜生」という差別的な言い方がまかりとおり、動物が虐待された時代が長くありました。そんななか、平岩は犬にも気持ちがあるんだ、愛情が通じるんだと、生涯をかけて訴え続けた。生涯に飼った犬は五十匹以上。まさに「愛犬王」の名にふさわしい男の物語です。 
山口瞳ほか 『諸君、これが礼儀作法だ! 』新潮文庫 580円 2006年04月06日
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今日の担当は書評家の岡崎武志さんです。

山口瞳ほか
『諸君、これが礼儀作法だ!』


★今週の月曜日に入社式が行われた会社が多いみたいですね。景気が上向いていることと、団塊の世代の一斉リタイアを控えて、全体に採用は増えていると聞きます。今年もまた、職場にフレッシュな顔ぶれが揃うことになります。しかし、大学時代とはちがって、社会に出ると、ずいぶん勝手も違うし、人間関係も複雑になるし、とまどうことも多いと思います。そんな新入社員諸君にぜひ手にとってもらいたい本を今朝は紹介します。

★この本は、1995年に亡くなった作家の山口瞳さんが、サラリーマンの心得について書いたエッセイ、それに、毎年四月の最初に新聞広告に書いていた「新入社員諸君!」という文章を中心とした、各界で活躍する人たちによるサラリーマン入門です。たとえば山口さんのこんな文章があります。

「私の経験で言えば、忠誠心や愛社精神を振り廻す男にロクな社員はいなかった。乱暴なようだけれど、まず会社主義を捨てろと言いたい。あいつはいつ会社をやめるのかとハラハラさせられるような男が結局は大きな仕事をしたものである。自由に働こう」

なかなか含蓄のある言葉です。やめろ、というんじゃない。心構えですね。だから「世の中には一宿一飯の恩義というものがある。三年間だけは黙って働け!」とも言っています。

★あるいは、六代目菊五郎が尾上松緑に言った「お前まずくってもいいから、ともかく行儀よくやれよ」という言葉を、新入社員に捧げています。逆に行儀よくないこととはどんなことか。「ビジネス書を読んで生齧りの横文字をやたらに振廻す奴。女子社員や出入りの業者に威張る奴。気取る奴。背伸びする奴。知ったかぶりをする奴。上司に阿(おもね)る奴。」これらはダメ。そして「行儀のいい社員は、最初は少しも目立たないけれど、或る時期になると、ポーンと飛躍的に伸びるのを知っている」という。以上のこと、肝に銘じてきをつけましょう。

★そのほか、いろんな人が社会に出てからの自分の体験談を語っています。これ がなかなかおもしろい。落語家の立川志らくが、談志に弟子入りしていた修行時代のことを書いている。師匠、つまり談志ですが、その師匠の前で落語の稽古をしている弟子がいた。すると、師匠はほめるかと思ったら激怒した。「稽古していることをアピールするな!」という。つまり野暮だというんです。志らくはこれは「サラリーマンの世界でも大事な気がする」といいます。「野暮な奴は仕事はたくさん出来てもいい仕事は出来ない」

★プロに訊く礼儀作法大全という章があって、「寿司屋」について嵐山光三郎さんが書いている。サラリーマンになると、学生時代と違って、つきあいや接待などで高級な寿司屋へ行くことだってある。そこで、十二箇条。いくつか紹介します。

1 やたらとぺこぺこするな
あんまりぺこぺこすると、板前のほうも、つい、ぼりたくなってしまうんだって。
2 酒ばかり飲むな。 寿司を食え、寿司を。
3 いちいち「おいしーい」と言うな。
テレビ番組のタレントみたいに、食べるたびに身をよじってさわぐな。
4 隣りの客に話しかけるな。うるさいの。黙って食え。
5 「このネタはどこの海でとれたんですか」ときくな。そのへんでとれたんだから。
という具合です。

★ほかにも、ご祝儀袋の渡し方から、恋愛、喧嘩、遅刻の言い訳、女性との別れ方まで、大人になるための礼儀と作法が、あくまで楽しく語られています。礼儀、作法というとふつう堅苦しいものですが、みな文章のプロですから、おもしろく読めるように書いてある。しかも実際に役立つことが多い。

★ぼくの少ないサラリーマン経験で言うと、最初は必ず失敗するんですね。そこで落ち込みますが、失敗しても取りかえす、あるいは失敗してもなんとなく憎めないようなポジションを日頃から作っておくことが大事じゃないでしょうか。とにかく、新入社員諸君! がんばれ 
平安寿子 『恋はさじ加減』 1365円 新潮社 2006年03月30日
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今日の担当は本の雑誌社・顧問の目黒考二さん
(=文芸評論家の北上次郎さん)です。

平安寿子 『恋はさじ加減』
1365円 新潮社


★この1年で5作目!しかもすべて水準以上という、ノリにノッてる平安寿子(あずこ→あすこに改名)の新作短編集。

★今回の作品集のモチーフは、タマネギ、カレーうどん、バターご飯、梅干し、ポテトサラダなど、すべてありふれた馴染み深い食べもの。こうした食べものを入り口に、さまざまな恋愛模様がユーモラスに描かれる。それぞれの短編で恋愛がらみのもめごとが起きるが、その原因は食べもの。例えば、カレーうどんが大好きな男と付き合っているカレーうどんが苦手な女の話など。いずれもユーモアがあり、爽快なタッチが実にうまい。絶妙と言ってもいい。

★なかでも秀逸な一編はポテトサラダをモチーフにした「きみよ、幸せに」。主人公の美果は以前勤めていた会社の上司に紹介された花屋で働いている。元上司の光洋は35歳の独身男で、毎週何かと理由をつけては美果の様子を見に花屋を訪れる。あきらかに美果に気があるのだが、煮え切らない態度ではっきりした行動には出ない。美果も「本当にいい人」とは思いつつも、光洋を男性として見ることはできない。

★そうこうするうちに、美果は年下の彼氏、フミオと交際することになる。美果はそのことを元上司の光洋に報告するが、光洋は「君が好きなら仕方がない」と温かい反応。

★光洋のこだわりはポテトサラダ。「男はみんなポテトサラダが好き」というのが光洋の持論。居酒屋に必ずポテトサラダがあるは、男がみんなポテトサラダ好きだからなどと力説している。美果は試しにフミオにも聞いてみると、「オレはソースをかけて食べるのが好き」と。やっぱり好きなんだ。ところがそのことを光洋に告げると「ポテトサラダにソースをかけるような男は人間的に信用できない!」。悔しくて難癖をつけているだけかと思いきや、そうではない。どうやら本気で思っているらしい。人間の判断基準がポテトサラダなのである。

★ある日、美果がフミオといるところに光洋が訪ねて来る。そこでフミオと 光洋のポテトサラダ論争が勃発。それをきっかけに2人が対立するのかと思いきや、平安寿子の小説ではそうはならない。この2人は意気投合するのだ。あれれ?と思うところからストーリーは平さん一流の展開をみせる。登場する食べものがみんな、作ってみたくなるほど美味しそうなのもいいが、何よりいいのは、ヒロインたちがひたすら前向きで、元気が出てくること。

★平安寿子の作品のなかでは、数年前の『グッドラックララバイ』(講談社)が直木賞級の大傑作だった。この作品をものにしてから、肩の力が抜けたのか本来書きたかったというユーモア小説の才能がさらに開花したように見える。『愛の保存法』(光文社)、『くうねるところすむところ』(文芸春秋)など近作はすべて面白い。
佐野正幸 『あの頃こんな球場があった』 草思社 1470円 2006年03月23日
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佐野正幸 『あの頃こんな球場があった』
草思社 1470円


★いよいよ今年もプロ野球シーズン間近ですが、野球場も昔に比べたら設備がよくなりました。福岡のヤフードームなど、屋根が開閉式で、最新の音響や照明設備が整い、野球以外のコンサートなどにも利用されています。大型ビジョンは世界一の大きさといいます。

★どんどん新しい球場ができるなか、消えていく球場もあるわけです。野球では、引退した選手については、本が書かれるなど注目されますが、消えた球場に目を向ける人は少ない。この本は、元近鉄の西本監督に心酔して応援団を作り、就職まで近鉄百貨店に入社したという、現在はスポーツライターの著者が、自分の思い入れも含めて、消えた16の野球場について書いた本です。

★いちおう、全部挙げておきましょう。東京スタジアム、後楽園球場、川崎球場、横浜平和球場、早大安部球場、大阪球場、西宮球場、日生球場、藤井寺球場、平和台球場、県営宮城球場、札幌市営中島球場、洲崎球場、上井草球場、武蔵野グリーンパーク、駒澤球場。よく知られている球場もあれば、初耳の球場もありますね。

★わたしがこの本を買った第一の理由は、武蔵野グリーンパークが出てくるからです。これは、昭和26年にたった1シーズンだけ、プロ野球16試合が行われた悲運の球場なんです。場所は東京の武蔵野市です。当時、この球場へ行くために中央線「三鷹」駅から引込線があって、「武蔵野競技場前」という駅があった。じつは、ここ、かつて中島飛行機製作所のあった場所なんです。その跡地に戦後作られた。わたしは、数年前、この球場の存在を知り、その跡地を探険したことがあるんです。引込線跡はいま緑道になっていて、球場跡には団地が建っている。その町名が緑町、つまり球場名「グリーンパーク」の名残りですね。そこに弧を描いた道があって、これが球場の外周にあたるらしい。こんなところに、プロ野球の球場があったのかと、ちょっと感動しました。なにしろ一年しか使われなかったのだから、しょぼい球場かと思ってたら、この本によれば、ちゃんとスタンドのついた、収容人員六万とか七万とかいう、立派な球場だったといいます。しかし、結局持ち主の会社が倒産してこの球場は閉鎖される。

★この本を読んで行ってみたかったなあ、と思ったのが東京の下町、荒川区南千住にあった「東京スタジアム」です。昭和37年から47年までの10年、大毎オリオンズが本拠地にした球場です。つくったのは大映映画の社長でもあった永田雅一。後楽園球場が、ちょっとお洒落していく球場だとしたら、東京スタジアムはわが町野球場で、みんなランニングで下駄履きで気軽に観戦したといいます。この球場へ向うときの文章が、著者の思い入れをよく表している。

「駅を降りて、常磐線のガードをくぐると、やがて都電荒川線終点の三ノ輪橋駅が現れる。そこから東京スタジアムまでの約五分が、三ノ輪銀座と呼ばれる商店街だ。ところが「銀座」と書いてありながら、道に面して布団や洗濯物が干してあったり、犬が鳴いていたりする。(中略)夜は街灯も少なく薄暗かった。 そんな下町の光景の先に近代的な球場が見えてくるときのときめき。一塁側スタンドの上部にある照明塔が縦長に見えてくる。ナイターだともちろん、そこだけ明るくなってきるのである。これは幻想的だった」

もうこれはいまでは味わえない、戦後復興期の下町らしい風景です。

★いちばんしかし傑作は「川崎球場」でしょう。神奈川県川崎に、2000年まで50年近く続いた球場で、「客がほとんど入らない」球場として記憶に新しい。最初は大洋ホエールズ、のちにロッテが本拠地としますが、ロッテになってから客の入りが悪くなる。この球場の客席がガラガラだったことについては、ひどいことをずいぶん言われました。「外野席で人が死んでいても、一週間は気づかない」とか「スタンドでキャッチボールができた」とか 「外野席で流しソーメンをやっている客がいた」とか。このうち、後の二つは本当だそうです。

★テレビの「珍プレー好プレー」でも、後楽園球場の大観衆を映したあとで、川崎球場のスタンドではあまりに客がいなくて、カップルがキスしてる場面が映ってた、なんてこの本に書いてますが、わたしも覚えています。設備も悪くて、グランドの水はけが悪くて、雨が降るとすぐ中止。トイレも最悪で、戦時中の少年院を描いた映画が撮影に使ったほどだと言います。逆に、スタンドで有藤選手の噂話をしてたら、三塁ベースで有藤がそれに答えたとか、著者も金網越しに当時ロッテにいた落合選手と会話した、と言うから、選手とファンの距離が近い球場でもあったようです。

★そのほかこの本を読んでいると、遊廓のそばにあった洲崎球場とか、昔はなんだかいまよりユニークで個性的な球場が多かったような気がします。それは球場ばかりでなく、プロ野球の選手のほうも、同じように、昔のほうが個性的だったのかな、と考えてしまいました。
ローリー・リン・ドラモンド 『あなたに不利な証拠として』
ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1365円
2006年03月14日
ブックナビ推薦本
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今日の担当は本の雑誌社・顧問の目黒考二さん
(=文芸評論家の北上次郎さん)です。

ローリー・リン・ドラモンド 『あなたに不利な証拠として』
ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1365円


★今年のナンバー1有力候補。何十年も毎日毎日本を読む生活を続けてきたが、こんな小説は今まで読んだことがない。知人の文芸評論家、池上冬樹に酒場で会ったときに大絶賛された作品。他人に先にそんなことを言われると途端に読み気が萎える性質なのだが、この作品はそんなことを言っていられない。読み始めると、とにかく凄い。

★アメリカ探偵作家クラブ賞の最優秀短編賞を受賞した「傷痕」をはじめ、十篇を収めた作品集。いずれも女性警察官が主人公として登場し、男性社会の警察機構のなかで生きる、彼女たちの仕事と生活が描かれる。驚くような事件が起きるわけではないのだが、その描き方が今までにない独特なもの。淡々とした筆致だが、読み始めるとどんどん引き込まれていく。

★例えば冒頭の「完全」という短編の語り手は、22歳の若き女性警官キャサリン。彼女は職務中にやむを得ずひとりの男を射殺してしまう。その事実とキャサリンの心象風景が淡々と語られる。彼女の心理の襞に、うねるように作者は入り込んでいく。これはただそれだけの話だ。しかし、それだけ、 にもかかわらず、とてもリアルな風景が立ち上がってくる。読者はキャサリンとともに事件の現場に立ち会い、男を撃たざるをえない状況に追い込まれ、そして人を殺してしまったときの気持ちを味わう。

★二番目に収録されている短編のタイトルが、この作品の雰囲気を端的に表している。それは「味、感触、視覚、音、匂い」というものだが、その五感がこの物語の入り口になっているといってもいい。だから私たちの知らなかった風景に出会うことになる。

★作者はかつて警察官として5年間勤務しており、その経験を生かして徹底的なリアリズムで描かれる。リアルなのは情景描写や心理描写だけではない。 この作品が特異なのは、味、味、感触、視覚、音、匂いという五感から入っていくこと。読者は主人公と一体化し、あたかも自分が体験しているかのように感じるだろう。

★もうひとつの特徴は、ほぼ全編に死者が登場すること。警察小説であるから死者が出てきても不思議ではないのだが、たとえば前掲の「傷痕」では冒頭に登場する。それは被害者の紹介という域を明らかに超えている。つまり本書は死と向き合う警察官の感情こそがモチーフになっているのだ。入り口もモチーフもすこぶるオリジナルなのだ。こんな小説、読んだことがない。最近刺激的な本がない、という方にこそ自信を持って薦めたい。
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