手抜きをしないドラマ作り
このドラマの素晴らしさは、フィクションでありながら、史実ときちんとリンクしかつそれを見ている私達が違和感なく受け止められるところです。それは何気なく撮られているテイクに、きちんと事実を残している拘りがあるからだと思います。
史実は近江屋で龍馬は暗殺されます。寺田屋に先生達と逃げたため、暗殺は近江屋では起きませんでしたが、セットの一部に思わず、ニヤリとしてしまいました。
1、史実では刀を床の間に置いていたため、龍馬は背中を向けた所に、2の太刀を受け、手にするも、抜くまではいかず、3の太刀を、鞘で受け止めます。その場所は、天井が斜め(傾斜している)で低くなっており、暗殺者が刀を振り上げた時、天井にその刀で突き破る形となり。。。ドラマでは、一瞬ですが、先生と龍馬の2人のカットの後ろに、斜めになっている!天井と、床の間に置かれた刀がちゃんと見えます。
2、生き延びた中岡の証言ですが、史実で階段下の物音に対し、「ほたえな!」と叫ぶシーンが、過去の龍馬暗殺のドラマで必ず出てきます。それが仁のドラマでは、水を汲みにいくシーンで、ちゃんと出てきます。ドラマ全体でみれば、仮にいれなくても良いシーンかもしれません。でも制作されている方たちの真摯な姿勢を私はヒシヒシと感じます。制作スタッフ様、ドラマは時間やスケジュールもあり、カットされた部分が多いと思います。だからこそ、完全版として皆様の結晶をDVDなどで見せて頂きたい。それが私の切に想うことです。
福ちゃん/男性 (51) 2011.6.23 (Thu) 09:53