心のワンディッシュ

私のワンディッシュは、「ちらし寿司」です。

ちらし寿司。そのわけとは？

私は山口県の防府と言うところで生まれ育ったんですけれども、日本で一番古い、防府天満宮という天神様があるんですよ。

冬の天神祭りというのは、はだかんぼう祭りとも別名呼ばれていて、そのときに母がいつも作ってくれていたのがこのちらし寿司なんです。
いつもこれを作るときに手伝いをさせられていたんですよ。
このピンクのが、エソっていう魚を、から煎りして作ったでんぶです。

東京には無いので、いとこに山口から送ってもらって。
でんぶを作りながら「ああ、これも子供の頃に手伝いをしていて体で覚えているから作れるんだな」と母に対する感謝が生まれてきました。

レンコンのシャキシャキした歯触りだとか、やはり母が作っていたのと同じ味ですね。
今はもうすっかり老いてしまったんで、今度私が帰って作って食べさせたいなと思いますね。

山根基世の人生にこの一品。