水戸黄門大学

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パナソニックドラマシアター水戸黄門 40周年第40部記念 スペシャルコンテンツ



『水戸黄門』の歴史や撮影現場のことを“いろはがるた”でご紹介します!!

らんく なくても くらんくいん
【く】クランクなくてもクランクイン

テレビ業界にはいろいろな専門用語がありますが、とりわけ時代劇の現場には耳慣れない言葉がたくさんあります。
スタッフの呼び方ひとつとっても、メイクは「美粧(びしょう)」やし、ヘアは「結髪(けっぱつ)」。大道具・小道具を扱う美術は「装置・装飾」。立ち回りの指導は「殺陣師(たてし)」、あるいは「擬斗(ぎとう)」とかね。
では、「ラス殺(らすたち)」いうたら何のことかわかりますか?
これは、ラストの殺陣シーン。つまり「この紋所が目に入らぬか!」とやるおなじみの印籠出しの前の立ち回りシーンのこと。『水戸黄門』ならではの言葉やね。


ところで、撮影初日という意味の「クランクイン」とか、最終日の「クランクアップ」という言葉は、現代劇でも使うから皆さん聞いたことがあると思いますが、これはもともとは映画からきている言葉。クランクというのは撮影機のハンドルです。ロケの時、今はバッテリーを使ってフィルムを回しますけど、昔はこのクランクを手で回転させることでフィルムを回し撮影していたんです。
私も入社したての頃は、来る日も来る日もクランクを回す練習をさせられました。1分間に決められた数を回せるようにね。
こういった制作現場の用語に限らず、セリフやナレーションなど劇中の言葉も、番組スタート時から比べると少しずつ変わっているんですよ。
「これは今は放送に適さない用語やから別の言い方に変えてください!」といった指示が入ったりして、使えなくなった言葉がたくさんあります。時代劇を作っている者にとっては厳しい時代ですな。

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