ビジネスの視点からの考察2
カルテットの投稿者の属性を見ると、圧倒的に30代以上の女性の熱烈なファン層が見えてくる。
この番組のメインスポンサーは、日産自動車であり、その他には比較的に女性向けの商品を扱いところが多かった。
一方で、奥さんと一緒になって観ていたその夫も、隠れた視聴者層かもしれない。
視聴率としては確かに振るわなかったが、ここに投稿した視聴者の発言内容や属性から、一定の層に集中的に熱烈に支持されており、ドラマの狭間で流れるCMも、その支持層にとって関心が高く彼等、彼女等の感性にアピールする商品であれば、その購買行動への影響は、一般的な番組と比較して格段に大きなものとなるのではないか。
日産自動車としても、このカルテットのような仲間で過ごすのに相応しい車種やカスタムバージョンを提案していくことは、もっと検討される価値があるはずである。
もし、シーズン2が出来て、ドーナッツ・ホールの4人が車で各地に営業するような展開であれば、その移動手段である彼らの車を新たなデザインで登場させるなどして、カルテットが作り出す世界を車づくりのコンセプトにも投影し、より一層の広告効果を狙えるのではないか。
ここまで読まれた方は、もうお気づきかもしれないが、半分真面目そうな考察ではあるが、実は同時に、シーズン2の実施を強く促すための、熱心なファンのメッセージでもある。
ただ、一つだけ確かなことは、企業のマーケティングを考えるうえでも、テレビドラマの今後を考えるうえでも、このカルテットの成功は、大きな示唆を提示していると受け止めるべきであろう。