レリーフのように
真っ平らな板のような部分が、登場人物の心情と私たちとが共有している部分。
そして、私たちとかけ離れたドラマのなかの経験やトラウマが、その板状の部分を削り、刻み込み、ある形状を形作りました。
ドラマが終わった今、心にあるレリーフの作品を映し出し、「カルテット」でしか見られ、感じられない感情を思い出す日々です。
30年以上経っても、心の中に残り、鮮明に感動を呼び起こすドラマがありますが、「カルテット」もそんな作品の一つになるでしょう。
記録に残るドラマではなく、記憶に残るドラマです。
(その方が素敵だと思いますよ。)