終わった後のみぞみぞ感
今回は"夢"がキーワードになっていたと思います。四人が演奏したホールは、以前リストの「夢」のコンサートをしていたホールで、カルテットドーナツホールは、"アリとして、ちゃんとしていない人として、カルテットドーナツホールとして、自分達の音楽を届けたい"という夢を叶え、そんなコンサートはすずめちゃんの目覚めによって一瞬「あれ?本当に夢だったのかな?」という様な余韻を残して終わりました。
また、このコンサートに、一話で初めて四人が人前で演奏した時唯一の観客である中学生男子二人組・ノクターン(のくた庵)の大二郎さん&多可美さん夫婦・有朱ちゃん(と婚約者(右手薬指の指輪を見せていたので、ロシア人?))・家森さんを追いかけ回していた半田さんと部下の人(すみません、名前思い出せないです…)・四人に手紙を送ったと思われる、帽子を目深に被った女性が来ていて、しかもずっと見てくれていたので、「あ、届いたんだ」と感じ、とてもホッとしたと同時に嬉しかったです。
それから、家森さんの作った唐揚げに添えられていたパセリは、居ても食べること・干渉することは無いけれど、居てくれたら雰囲気がちょっと明るくなるよ、ありがとう、というカルテットドーナツホールを世間から見た立ち位置を表しているのではないか、と勝手ながら思いました。
そして、最後。カルテットドーナツホールの車内で皆で「おとなの掟」を歌いながら熱海を目指したけれど、途中でガス欠になってしまい、結局は右往左往しながら歩いている・・・観ていた時は、「少し物足りないな…」と感じましたが、この右往左往している感じはあの四人らしいし、何より「これからどうするんだろう、気になる」というちょっとしたみぞみぞ感に襲われ、今もみぞみぞしています。
だから、ドラマは終わってしまったけれど、ロスとして引きずらず、たまに思い出して、みぞみぞしてみる、という日常を目指したいなと思いました。