もっと知りたいDMAT
ドラマで取り上げられているDMATについて、「もっと知りたい!」と思う方も多いはず。
このコーナーでは、皆様からか寄せられたDMATに対する疑問に、ドラマのDMAT監修を務めていただいている佐々木勝先生がお答えしてくれます!
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質問募集は終了いたしました。
DMAT隊員が普段行うトレーニングなどありますか?危険な場所にいく仕事だと思いますが…
佐々木先生からの答えDMATの現場活動の基本は、1-2-3 of safety(1番は自分の安全、2番は現場の安全、3番目は被害者の安全)と言われているくらい、自分の安全に気をつける必要があります。被害者の安全が最優先と考えがちですが、災害活動では、救出活動を行う人が負傷し、負傷者をさらに増やすことが最も避けなければならないことです。
DMATとレスキュー隊は異なり、実際に危険と思われる場所や時期ではレスキューが活動し、レスキューも含め消防関係が安全と思われる時期や場所で活動するのが基本です。東京DMATでは、東京消防庁のDMAT連携隊が、医療に夢中になり結果として安全を軽視する可能性があるDMATの安全を確保しています。DMAT隊員である医師、看護師、事務官は、警察や消防と異なり、殉職という概念はありません。基本的にはDMAT自身も自身で安全を確保するための知識や技術は必要ですが、あくまで、安全な時期や場所で活動することが基本ですので、レスキュー隊員のような厳しい訓練はありません。トレーニングの主体は、あくまで、医療資源の乏しい現場で、どのような医療活動を行えるか、におかれています。