Dr.DMAT用語辞典

Dr.DMAT用語辞典

ドラマの中で登場する医療用語やDMATに関する用語は、普段聞き覚えのないものも多いはず。このコーナーでは、ドラマに出てきた様々な用語について解説します!

アンビューバッグ(AMBU bag)

写真呼吸が弱くなった時に、他動的に空気や酸素を送り込む医療器材のことで、AMBU社が有名で、このようなバッグをアンビューバッグという傾向がある。

インフォームド・コンセント

『説明と合意』を意味する言葉。医師、看護師など医療職が病気、診断法、治療法、処置法などについて、患者に分かりやすく十分説明し、患者がそれを理解した上で、自分自身で自分の治療法などについて決定し、同意するという意味。

インプロビゼーション(improvisation)

improvisationとは、「即興」という意味。災害現場では、医療資器材が不足する。そのような時に、周囲にある物で代用品を作り、治療を行うことを即興医療(improvised medicine」と言っており、災害医療には必須の技術。

開放性気胸

写真胸壁に穴が開いて、胸腔(肺や心臓がある空間)と大気が交通している状態を指す。この穴を通して、吸気時には空気が胸腔に入り、また、呼気時には空気が胸腔から出て行き、肺が十分広がらずに換気が不十分となり、低酸素状態に陥る。

外傷性健忘症

頭部外傷の傷病者では、「頭を打ったことを覚えていない」、「何で病院にいるの?」、というように、頭部外傷前後の記憶がとんでしまうことがよくみられる。事故前後の記憶だけではなく、頭部をぶつける数分から数時間も前にさかのぼって受傷後までの記憶がとんでしまう人もいる。一般に健忘の時間が長いほど、頭部外傷の衝撃が大きかったと言われる。一般的には、時間が経過しても明確な記憶は思い出せないことが多いが、それ以外の記憶が消えることもなく、今後、記憶力が悪くなるということもない。

気管挿管(intubation)

舌根沈下で気道(空気の通り道)の閉塞が生じた時や脳卒中などの中枢神経障害などによる換気障害の時に行う気道確保の手段である。鼻孔または口腔から気管内チューブという管を気管まで挿入する方法であり、確実な気道確保の一つである。

気道熱傷

熱気や化学物質を吸い込んだ時に起こる気道(空気の通り道)の熱傷。気道の粘膜が浮腫を起し、気道が閉塞して窒息する場合がある。火災の際に、顔に煤がついていたり、のどが痛いといった時には注意が必要。

急性硬膜下血腫

写真脳と硬膜の間の硬膜下腔に出血が起こり、血腫になった状態を言う。脳挫傷により血管が損傷し脳表に広がる場合と脳挫傷など脳自体の一次的な損傷がなく橋静脈(脳表の静脈と上矢状洞という頭部中心部の太い静脈を結ぶ静脈)が破綻して出血する場合がある。血腫は脳実質を広範囲に圧迫し、脳の虚血や腫脹(腫れ)が強く起こるため、予後は非常に悪い頭部外傷。

胸腔穿刺

胸腔(胸の中)にたまった空気や液体を抜くために、胸に針を刺すこと。鎖骨の真ん中の線上(鎖骨中線と呼ぶ)で2番目の肋骨の間(第2肋間)を緊急に穿刺する場合や腋下の真ん中の線上で乳頭の高さの部位を穿刺する場合がある。

クラッシュ症候群(crush syndrome:挫滅症候群)

身体の一部が挟まれ、解除された後に起こる様々な症状を指し、臨床的には下肢が挟まれた場合に多い。圧迫により筋肉が損傷を受け一部が壊死する。救出され圧迫された状態から解放されると、壊死した筋細胞からカリウム、ミオグロビン、乳酸などが血液中に大量に漏出し多彩な症状が発現する。高カリウム血症による心室細動や心停止、ミオグロビンによる急性腎不全を起こしたりする。傷病者は救出された直後には感謝したり、微笑んだりしているが、その後に亡くなったりするので、grateful dead、smiling deathとも呼ばれる。

頸動脈

写真頸の左右にある動脈のことで、正しくは総頚動脈と呼ぶ。手首のところで触れる橈骨動脈が触知困難に陥ったショックの状況で、総頚動脈が触知できれば、血圧は60〜80mmHgはあるだろうと推測する。この動脈の外側に外頸静脈があり、輸液路として使用されたり、緊張性気胸の際に怒張したりする。

経頭蓋的エコー

腹部や胸部とは違い頭蓋骨内の脳の病態をエコー(超音波)検査で診断することは困難だが、非侵襲的に頭蓋内血流速度を経頭蓋超音波ドプラ法(TCD:transcranial doppler)にて測定する方法がある。ドラマの響が行うのは眼窩から視神経を見るエコー検査で、この検査で視神経鞘(視神経を被っている膜)の幅を図り、頭蓋内圧亢進の存在を疑うことが可能。

救急医療のABC

ABCは、A(air way)、B(breathing)、C(circulation)を意味する。救急医療における蘇生のための重要なポイント、すなわち、気道確保、呼吸管理、循環管理の重要性を示した略語。

喉頭浮腫

ちょうど「喉仏」に相当する部分の喉頭の粘膜が腫れること。息苦しい、ヒューヒューするなど訴えますが、ひどい場合には窒息する。薬物や食物のアレルギーの一症状として起こる場合があり、注意が必要。

写真

骨髄内輸液

骨髄(骨の中の柔組織で血液に富んでいる)から輸液を行う輸液方法を骨髄内輸液と呼んでいます。末梢静脈の確保が極めて困難な状況、例えばショックまたは心停止の場合や年長の患者の輸液路確保に使用されます。輸液だけではなく、輸血や強心剤などの薬剤も投与可能です。右は骨髄内輸液針と挿入法。

写真

骨盤骨折

骨盤は、寛骨(腸骨、恥骨、坐骨)、仙骨、尾骨から構成され、輪になっている。骨盤腔内には尿道や膀胱などの泌尿器系の内臓があり、また、大量出血を伴う重篤な骨折では生命の危機に陥る。
骨盤骨折は大きく分けて、寛骨臼骨折と骨盤輪骨折の2種類がある。寛骨臼骨折とは股関節(骨盤側の寛骨臼と大腿骨側の大腿骨頭の2つの関節面が接している)の関節内骨折。骨盤輪骨折とは、寛骨臼骨折を除いた骨盤骨折。写真は3DCT(立体CT)。

コンパートメント症候群(compartment syndrome:筋区画症候群)

四肢の筋肉や血管、神経は筋膜、骨膜、骨間膜に囲まれていて、これをコンパートメント(筋区画)と言いう。外傷などによりコンパートメント内の圧力が高まり、血管が圧迫され血流障害が起き、筋肉や神経の機能障害や壊死が生じることをコンパートメント症候群と呼んでいる。

サチュレーション(saturation:SpO2)

酸素飽和度のことを言い、酸素飽和度とは血液中の赤血球のヘモグロビンが酸素と結合している割合を指す。正常では、空気を吸う条件下で97%程度であり、90%以下では肺機能の障害が疑われる。パルスオキシメータは、動脈血酸素飽和度を非観血的かつ連続的に測定できる装置。

シリンジポンプ

写真注射器(シリンジ)を自動的に押すポンプのこと。1時間に何mlというように、劇薬などを自動的に正確に投与したい時に使用する。

出血性ショック(hemorrhagic shock)

出血により、身体の循環血液量が低下し、組織への有効な血流が保てず、細胞機能が障害され、生命徴候が危険な状態になること。血液量は体重の約8%(1/13)と言われ、例えば、体重70kgの成人では、約5.6L(70×0.08=5.6)が身体内に存在する。通常、約1/3を急速に失うとショック、1/2では死に至ると言われている。冷感、頻脈、血圧低下、意識障害などの症状が見られる。
古典的には顔面蒼白(pallor)、虚脱(prostration)、冷汗(perspiration)、脈拍触知不可(pulseless)、呼吸不全(pulmonary insufficiency)の「5P's」といわれる症状が有名。

除細動(Defibrillation)

写真心室性頻拍(VT:ventricular tachycardia)や心室細動(VF:ventricular fibrillation)等の重篤な不整脈に対し行われる治療法の一つで、電気的刺激や薬物によって、正常な脈への復帰や改善を行う。右は電気的除細動で使用される資器材。

切開セット

写真個々に滅菌されたハサミ、ピンセット、持針器を、切開の処置のために、これらの資器材にメスなどを加え、一緒にしてにセット化したもの。

挿管チューブ

写真呼吸が弱くなったり、止まったりした時に、確実に気道確保をする(空気の通りを保つ)ために、気管に入れる管のこと。

蘇生セット

写真蘇生行為のABCDをセット化したもの。A(air way:気道)として挿管セット、B(breathing:呼吸)としてAMBUバッグ、C(circulation:循環)、D(drug:薬剤)として輸液、薬剤をまとめてセット化してある。

ダメージコントロールサージャリー(Damage Control Surgery)

重症外傷の治療の際に、その治療のための大規模な根治的手術により、代謝性アシドーシス、血液凝固障害、低体温がさらに進行し、患者にとってかえって致死的な状況に陥る場合がある。このような状況下では、まず呼吸や循環に関わる治療を最優先し、それ以外の部分は全身状状態を改善させてから二期的に再手術を行うことがある。この場合の初回手術をダメージコントロールサージャリー(DCS)と呼んでいる。例えば、開胸手術や開腹術では、ガーゼの圧迫留置(パッキング)や単純結紮などによる止血と汚染のための簡易的な手術を行い、全身状態の改善を行ってから、根本手術を行うことを指す。

写真

大腿骨骨折

大腿骨の骨折は骨折した部位により名称がある。大腿骨頸部骨折は高齢者に多いタイプの骨折。重症の骨折では、大量出血によりショックに陥ったり、他の部位の骨折や頭部、胸部、腹部の重要臓器の合併損傷が多くなる。

チェストドレーンバッグ(chest drain bag)

写真胸腔(胸の中)にたまった液体を体外に出す時に、排液をためるバッグのこと。

チアノーゼ

皮膚の色が暗紫赤色になることで、耳朶、鼻尖、頬、指爪、口唇などによく見られる。酸素と結合して酸素を細胞に運ぶヘモグロビンというたんぱく質が赤血球中にある。チアノーゼは、酸素と結合していない還元型のヘモグロビンの絶対量が増加した場合やヘモグロビンの量が正常でも酸素飽和度が低下した場合に起こる。貧血では酸素飽和度が低下しても起こらないので、注意が必要。肺の障害、静脈血の動脈血への混入、毛細血管のうっ血、異常ヘモグロビンの増加が原因になる。

中心性脊髄損傷

頸髄レベルに多く見られる脊髄損傷。変形性頚椎症や脊柱管狭窄症の既往を持った高齢者で、額を打ったというような頸椎の過伸展事故の時によく見られ、下肢に比べ上肢に強い麻痺が起る。これは、脊髄では、上肢の伝達路が下肢の伝達路よりも内側にあるため。事故後も歩行できるので、見逃される場合がある。

ディストクティング ペイン(distracting pain)

写真多発外傷の際に、痛みの大きな損傷に気を取られ、重篤な機能障害や生命危機を及ぼすような損傷を見逃す時に用いられる。例えば、頸椎頸髄損傷と四肢外傷の際に、患者の訴える四肢の痛みに気を取られ、頸椎頸髄損傷を見逃してしまうこと。

デブリードマン(debridement)

感染や汚染された組織や壊死した組織を外科的に切除し、他の組織への波及や影響を防ぐこと。

デンジャーゾーン

写真心臓の上に相当する胸壁部分を指す。この部位の刺創では心臓損傷、衝撃では心臓振盪症を起す危険な部位。

瞳孔散大

写真瞳孔(黒目の部分)が散大すること。眼科の検査のために散瞳薬で開かせることもあるが、心肺停止などの場合にも見られる。頭部外傷や脳血管障害の場合、瞳孔不同から瞳孔散大へと病勢が進行すると呼吸停止に至り生命危機が切迫している。

閉じ込め症候群(locked in syndrome)

認知機能や覚醒機能は保たれているが、それを表現できない状態なので閉じ込め症候群と呼ばれる。 脳底動脈の血行障害に多くみられ、脳幹の「橋」と呼ばれる部位の障害で起る。四肢麻痺、発声,発語,嚥下,咀嚼,表情の麻痺状態などにより、意志の伝達が不可能となった状態だが、眼球の上下運動と瞬きでコミュニケーションが可能。

トリアージ(triage)

フランス語の綿などを振り分ける「trier」から発生した語で、英語では「sort」にあたる。災害や事故で多数の負傷者が出たとき、負傷者を治療や搬送の緊急度や優先順位をつけて分類すること。

ドレナージ(drainage)

「排液」という意味で、創部や体内にたまった血液や膿を体外に排出すること。

乳酸リンゲル

写真水分や電解質などを補充する輸液の一種。リンゲル液とは、生理食塩水にカリウムやカルシウムを加えたものを言う。リンゲル液でも クロールイオンが過剰となることが知られており、酢酸塩や乳酸塩などのアルカリ化剤(クロールイオン量を抑えるため)を加えたものが乳酸リンゲル液。商品として、ラクテックやソルラクトがある。右の写真はソルラクト。

熱傷キット

熱傷創面を覆う被覆材、身体を包むアルミシートを一緒にしたもの。

熱傷ショック

重症の熱傷では、血管の透過性が増して血漿が組織に流出してしまうため、十分な循環血液量が得られずに血圧が低下する現象を呼ぶ。

脳梗塞(cerebral infarction)

脳の動脈が閉塞または狭窄することにより、脳の虚血をきたし、脳組織が障害を受けること。脳梗塞はアテローム血栓性脳梗塞・心原性脳塞栓・ラクナ梗塞・その他の脳梗塞の4種類に分類されるが、脳動脈硬化などの血管の老化や心臓の血栓などが原因になる。脳梗塞の局在により、意識障害、片麻痺、失語などの症状が出る。

脳挫傷

写真脳皮質を中心とする脳実質の一次的な損傷。外傷機転としては、直達損傷、対側損傷(打撲とは反対部位)、回転・回旋運動があり、前頭葉や側頭葉に多くみられる。脳挫傷自体は一次的な損傷であり、その部の脳実質を修復することは困難であるため、二次的に生じる脳内出血や脳浮腫による頭蓋内圧亢進を防ぐことが治療の主たる目的になる。

脳卒中(Cerebral Apoplexy)

Apoplexyとは卒中(急激に症状が出ること)、溢血(毛細血管などの血管壁の薄い血管が破綻して出血すること)を指し、脳卒中とは脳血管障害(脳出血、脳梗塞)の症状が急に発言することを意味する。

肺挫傷

写真皮膚の挫傷と同じように、肺自体に挫傷が見られるもので、胸部の鈍的外傷にみられ、重症では呼吸不全に陥る。右の写真は胸部CT。

バイタル(vital sign)

生命徴候と訳され、血圧、脈拍、呼吸、意識を指す。最近は、5番目のバイタルサインとして、「痛み」を含む場合がある。

パルスオキシメーター(pulse oximeter)

写真プローベ(測定するために皮膚につける部分)を指爪先や耳朶につけて、経皮的に動脈血の酸素飽和度を測定する医療器械。

皮下気腫

空気が皮下組織に異常に貯留した状態を言う。気管、気管支、肺などの損傷などにより空気が皮下に漏れることによって生じ、触ると、握雪感(雪を握った時の感じ)や捻髪音(プチプチという感じ)を感じる。

脾臓破裂

写真脾臓は左上腹部にあるこぶし大(長さ:12cm、幅:8cm、厚さ:5cm)の臓器で、造血機能や免疫機能などを持っている。血液の豊富な臓器なので、交通事故などの腹部の鈍的損傷を受けると大出血になる場合がある。脾臓損傷の中で、脾臓が破裂するようなひどい損傷を脾臓破裂と呼ぶ。

不可逆性ショック

ショックとは、末梢循環不全に伴う組織・臓器の血流の不全状態であり、血圧が低下し、重要臓器の障害を来す。ショックは、出血以外にもさまざまな原因でおこり、病態や治療も多様で、早期診断・治療が必要。不可逆性ショック(irreversible shock)とは、ショックの早期診断や治療が遅れ、原因を除去してもショック状態を離脱できない状態を指す。

ファンクショナルMRI(fMRI:functional magnetic resonance imaging)

通常のMRIは画像検査であるため、形態的な変化は描出できても機能的な評価を描出することは出来ない。
fMRIは脳の賦活による変化を捉えるためのMRI の手法であり、1991年のBelliveau等の報告以降、非侵襲的な脳皮質機能のモニタリング法として臨床現場で用いられ、近年では脳の高次機能の評価にも応用されている。
大脳の賦活した局所では、脳代謝が上昇すると還元ヘモグロビンは増加する一方、脳血流は賦活局所において上昇する。脳血流の増加の方が著しいため,総量として賦活局所において還元ヘモグロビンは減少する。この還元ヘモグロビンが減少することにより、MRI 信号が上昇を来す(blood oxygen level dependent(BOLD)効果と呼ばれます)ことを利用して脳皮質機能を評価することが出来る。

ポータブルエコー

写真携帯用の超音波診断装置。右の写真が東京DMATに支給されている機種。

末梢循環不全

末梢血管の拡張により血流の停滞が起こったり、出血などにより急激に血液量が減少したために心臓が適当な拍出量を維持できなくなってしまう状態を言い、「ショック」とも呼ぶ。心不全などで起こる心臓性のもの、感情的なストレスなどで起こる神経性のもの、血管の障害で起こる血管性のもの、出血などによる血液量の減少で起こる循環血液量減少性によるものがある。
また、末梢血管の循環不全とは、一般的に手や足の血管の循環が障害された状態を言い、糖尿病などの疾病で生じる時もあれば、寒冷の環境変化でも生じる。

マンシェット

写真血圧計の上腕部に巻く部分(圧計とつながったゴム袋を入れた細長い布)のこと。

慢性硬膜下血腫

写真硬膜下腔に通常3週間以上の経過を経て貯まってくる血腫を言う。血腫は厚い外膜と薄い内膜に被われている。原因は不明だが、些細な頭部外傷に由来すると思われるものが多いのが特徴。痴呆症状、失禁、歩行障害の症状が出現するため、痴呆との鑑別が必要な時もある。

輪状甲状靱帯切開セット

写真気道が閉塞して気道確保が必要な状態に陥っていて、顔面外傷などで通常の気道確保ができない場合に行う気道確保のための資器材のセット。外科的な気道確保なので、「喉仏」の下の輪状甲状靭帯を切開し、そこから気道確保のチューブを入れる時に使う。

ロジスティックス(Logistics)

「兵站」と訳される軍隊用語であり、本来は部隊が戦闘行為などを継続するための後方支援を指している。災害医療では、災害医療活動が円滑に行われるように、資器材などの支援をする役割や要員をさす。

英数

3辺テーピング

写真開放性気胸の応急処置であり、開放創に透明なセロファン紙などを当て、3辺をテープで固定する処置。吸気時に胸腔への空気の進入を防ぎ、呼気時には空気が胸腔から大気に排出される一方弁の役割を持たせる。

CPA(cardio-pulmonary arrest)

心肺停止状態という略語で、呼吸も脈もない状態を指す。

DMAT(Disaster Medical Assistance Team)

大規模災害や多数傷病者発生の可能性のある大事故の現場で医療行為を行う、医師や看護師、事務職員で編成される災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)で、頭文字を略してDMAT(ディーマット)と呼ぶ。

ER(Emergency Room)

Emergency Room(救急室)の略で、一般的には救急外来を意味している。一次(軽症)から三次(重篤)救急医療体制までを含んだ病院の救急医療体制を意味していることもある。

FAST

腹腔内出血、血胸、心嚢内血腫など外傷による病態を診断するために、携帯用の超音波装置の使い方のことを指す。1990年代中頃から米国において超音波診断装置が外傷診療に広く用いられるようになり、2001年に米国救急医療学会(American College of Emergency Physicians)が救急部門におけるベッドサイドでの日常的な超音波診断装置の使用法のガイドラインを作成。また、1997年にATLS(Advanced Trauma Life Support:米国の外傷診療指針)ガイドラインに超音波の臨床診断のためのガイドラインが記載され、2005年にFAST( Focused Assessment with Sonography in Trauma)法として正式にこのような超音波検査法をATLSのガイドラインに取り入れた。日本でもJATEC(Japan Advanced Trauma Evaluation and Care :外傷初期診療ガイドライン)のガイドラインにFAST(Focused Assessment with Sonography for Trauma)として外傷における超音波の使用法として標準化した。

ICU(Intensive Care Unit)

Intensive Care Unitの略であり、集中治療または集中治療室の意味であり、生命危機を伴う重篤患者を集約的に管理すること、もしくは、部屋のことである。

TAE(Transcatheter arterial embolization:緊急経カテーテル動脈塞栓術)

腹腔内出血などの止血法の一つで、手術的操作による止血ではなく、経皮的に動脈にカテーテルを挿入し、出血源となっている動脈を閉塞させる方法。

T&D(talk and deteriorate)

一見それほど重症ではなく会話をしていた頭部外傷者が、その後意識障害が進行し大きな後遺症を残す例があり、このような例を ' Talk and deteriorate ' と呼んでいる。現在の医療では、来院時にこのような症例を確実に予測することは困難であり、そのため、厳重に意識状態を観察し、症状が悪化した時点で初めて開頭手術などの治療を行っている。

VT(ventricular tachycardia心室粗動)

写真心室の一部から連続して起こる異所性の刺激によって頻脈を呈する病態で、心室細動(致死的不整脈:心臓が波打っているだけで血液を拍出しない状態)に移行する恐れの高い危険な不整脈である。右は、QRS波形が単一の単形性、2種類以上の多形性の心電図波形。

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