レポート

2018.1.10

制作発表リポート〜後編

前回に続き、制作発表リポートの後編をお届けします!

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——5人のチームワークの良さを感じますが、ムードメーカーはどなたですか?
(この質問に、皆さんの視線は一斉に市川さんに!)

石原さん:
(市川さんは)そっぽ向いてますね(笑)。空気を一番ガラッと変えてくれるのが実日子さんです。その場にいるといないとでは大きな違いがあって、存在感はすごいです。実日子さんが笑うとみんなが笑って、実日子さんのテンションで現場の空気が変わると言っても過言ではないですね。ヨガをやれば、みんなもヨガをやるし。UDIチームは実日子ヨガをやっています!

市川さん:1回ね。

石原さん:1回じゃないでしょ。

窪田さん:結構やってました!

市川さん:ですね(笑)。背骨を揺らすといいみたいですよ。

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——それくらい市川さんが雰囲気を作ってくれたんですね。

石原さん:
そうですね。でも皆さん会話が好きなので、この5人以外のレギュラーやゲストの方もそうですけど、ずっとしゃべってますね。ですよね、所長?

松重さん:
うるさいよね、ほんとに(笑)。この人たち、監督の話聞いてないですから。僕が「塚原さんが何か言ってるよ」って、止めないといけない(笑)。

塚原監督:
そう。「よーい、ハイ!」って言うまでしゃべってましたね(笑)。

——そういう時にまとめるのは松重さんなんですね。

松重さん:いや、僕はまとめきれないから……。

——今も松重さんがしゃべったのに、聞いてないですよ(笑)。

松重さん:そうなんです。遠くで高笑いが聞こえてましたね(笑)。

——井浦さんはそんな皆さんを微笑んで見ている?

井浦さん:
僕は楽しんで見てましたね。演出の中でダブルトークっていうやり方があったんですよ。例えば、ある人たちの会話を撮影している時に、別の場所でも声を出して好き勝手しゃべるっていう。そういう時も、実日子さん演じる東海林は一番自由でふり幅がある人だから、声がはっきり聞こえたり、笑い声が突然聞こえてきたり。

石原さん:
そう、だから撮られている側は、聞こえるように自然に大きな声になるんですよね。そういうところがすごくリアルな演出ですね。普通の撮影現場だと、周りがシーンと静かな中で会話のシーンを撮るのに、このドラマはガヤガヤしてる中で撮ってくださるので、音声部さんのプロフェッショナルぶりがすごい!映っている人たちが本当に自然に会話をしてるので、それが面白いですね。

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——これまでのお話で「生きている」という言葉がたくさん出てきましたが、皆さんは普段どんな時に「ああ、生きてるなぁ」と実感されますか?

石原さん:
えー、そうですねぇ…。もちろん、おいしいご飯を食べた時もそうですけど、痛みを感じた時とかですかね。ケガをした時に「痛っ!」ってなると、生きてるなぁと(笑)。つまり刺激なんでしょうかね。ドキドキしたり不安になる時もそうですが、痛みはやっぱりダイレクトにその感覚があります。

窪田さん:
うーん。仕事をして、家に帰ってからシャワーを浴びてる時が一番生きてる気がします。

——それは「やりきった」という充実感ですか?

窪田さん:
達成感って結局は自己満じゃないですか(笑)。だから「今日は頑張ったな」「今日はよく寝られるぞ」ってシャワーを浴びながら思えた時に、生きてるなって感じがします。

井浦さん:
僕も窪田君と結構近いですね。仕事でも趣味でも、夢中になってる時は生きてる実感まで感じる余裕はないですけど、やり終えて落ち着いた時に、ふと生きてるなって。好きなことをやったり、『アンナチュラル』の現場でもいっぱい感じます。

松重さん:
僕は休みの前の日はいっぱいお酒飲むんでね、翌日起きたら酔いが覚めていて、「あー、生きててよかったな」ってなります。「また今日も飲めるぞ」って(笑)。

市川さん:お日様浴びてる時ですかね。

石原さん:
あー、わかる!あと、美しい景色を見て「美しいな」と思える時や、おいしいものを食べている時です!

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脚本の野木さんや塚原監督のトークもご紹介します!

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——オリジナル脚本を書かれて、苦労した点やワクワクした点を伺えますか?

野木さん:
オリジナルだろうが原作がある作品だろうが、連ドラはいつだって苦労の連続で、あまり差はないですね。今回はジャンルが法医学ミステリーで調べものを山ほどしなきゃいけないし、専門家にお伺いも立てなきゃいけない。わからないことだらけで、そこが大変ではありました。法医学ドラマというのは、例えばこれまでも『法医学教室の事件ファイル』だとか、法医学とはちょっと違いますが『科捜研の女』だとか、そういうものが定期的に作られてはいます。それらとは一新したドラマを作ろうと監督ともプロデューサーとも話して、それを今回目指しました。法医学を実際に取材してみると、意外と「そうだったんだ」とか、今までの法医学ドラマでも語られていなかった隙間的な面白さがけっこう見つかったので、そういうところでも新しい気持ちで見ていただけるのではないかと思っています。

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——監督の目線から見た撮影現場の雰囲気をぜひ教えてください。

塚原監督:
毎回台本に驚くべき事件が続々書かれてきますので、キャストとスタッフが一緒にそれに挑んでいくという形で撮影しています。ですので今はすでに家族というよりも、同士のような戦友のような気持ちで、一丸となって取り組んでいます。


——野木さんは事前に石原さんにお会いして、ミコト役を石原さんであて書きされたということですが、第1話をご覧になって、ご自身のイメージと合っていたなと思うところ、また意外だったところがあればお聞かせください。

野木さん:
とても素晴らしく、良かったです!石原さんはいろんな役をされていますが、最近はわりと女の子っぽい役が多かったと思います。でもご本人にお会いしたら、かなりさばけた、くだけたところのある方で、そういうところをもっと魅力的に見せられるんじゃないかなっていう思いがありまして、今回はそういうさばけたキャラクターで書かせていただきました。ヘアメイクなんかも石原さんがご自分でされているんです。最近のドラマの中ではかなりナチュラルなメイクですけど、それでもやっぱり画面の中では輝いてますね!だからもうそれでいいじゃないかと。キャラクターとしてそこにいる感じが、私が書いた三澄ミコトというキャラをさらに強固にしていただけていると思います。ミコトは自分の感情をあまり言葉に出す子ではないんだけど、そこをとても情感豊かに演じてくださっていて、台本からさらに厚みのあるキャラクターにしていただいたと思っています。

石原さん:
ありがとうございます。クランクイン前の台本読みの時に、クールにセリフを言ったら「違います」と言われて(笑)。「もっと穏やかな人です。石原さんのままでいいんです」って言われたので、私っていったいどんなだろうなって。たぶん変に作らない方がいいんだろうと思ってやりました。自分の中にあるニュートラルというかフラットな部分を、ここかなと思いながら大切に演じさせていただきました。

——それは塚原監督がこだわって演出されたのでしょうか?

塚原監督:
演出でというよりも、さとみちゃんとお話をする中で「こういう感じかな」ってお互いに探り合って、着地させていった感じですね。お芝居をしようと肩に力が入ってしまって失うものがあるのなら、あまり頭で考えない方がいいんじゃないかなっていう場面もありますから。そういう意味ではナチュラルなお芝居がたくさん盛り込まれたと思います。


会場が笑いに包まれたり、スタッフの苦労が明かされる中、質疑応答は終了。この後、写真撮影会が行われ、さらに一般の方を招いてのプレミアム試写会へと続きました。
明後日はいよいよ第1話の放送です。
ぜひ楽しみにご覧ください!

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