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出演者インタビュー

清岡美歩役 山口紗弥加

原作はお読みになられましたか?

あえて読みませんでした。私の演じる清岡美歩に関しては原作とは少し違うということと、作品のディテールも台本をベースにして欲しいということでしたので、まっさらな状態で入りました。

台本を読んだ感想はいかがですか?

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恐ろしかったです(笑)。でも、恐ろしさの後に何とも言えない温かさがありました。
作品に描かれている家族たちは、すごく歪な愛情のかたまりで成り立っているというか……。例えば、執着だったり依存だったり暴力、憎悪といったものに変化しているだけで、その根源には絶対的な愛情がある気がして。そう信じたくて、複雑な気持ちになりました。

ドラマ化する魅力はどこだと思いますか?

お話を聞いたとき、地上波で放送出来るの?という心配はありました(笑)。
けれど、『家族狩り』で描かれている“家族の問題”“人と人の問題”って、実は最重要課題で、この世界に存在しているきっと限りなくならない。それを甘く優しくテレビドラマ化するのではなく、誰もが目を背けたくなるような、見て見ないふりをしたくなるような事に真正面から向き合って「現実に目を向けろ!」「逃げるな!」と訴えかける作品に仕上がっているので、そこは魅力のひとつだと思います。

演じる清岡美歩はどのような人物ですか?

美歩は高校の国語教師で、同僚の浚ちゃん(巣藤浚介)と結婚したいと一途に想っている女性です。浚ちゃんに対しては、肉食女子ですね。狙った獲物は逃さない、どんな手段を持ってしてでも手に入れようとするしたたかさがあるので、たまに変なこともやらかします(笑)。
とにかく自己中心的!(笑)。面倒な事には首を突っ込まず、メリット・デメリットを瞬時に見極める嗅覚で、あらゆるリスクを回避しながら生きている。悪く言えば世間体ばかり気にしていて、良く言えば自分の身は自分で守り、ひいては家族や恋人までをも守ろうとしています。美歩のような考え方をする人って案外多いと思いますし、私は結構好きです。

伊藤さん演じる浚介に対してキツイ発言もありますね(笑)

好きなんですよね、浚ちゃんの事が。何としてでも自分のものにしたいからキツくなってしまうというか……「常に優位に立っていたい」というのが本音かもしれません(笑)。私はそんな美歩が何だか愛おしく思えるんですけど、伊藤さんには「怖いから、あっちいって!」と言われたり、目を合わせてくれなかったり。寂しいです(笑)

伊藤さんとのシーンはいつも和やかな雰囲気ですね

伊藤さんは「何をやってもいいよ!」って、どんなことをしても受け入れて下さるので、すごくありがたいです。そうそう、伊藤さんとのシーンで“頭を押さえつける”という動きがあって。本当は机ギリギリのところでおでこを寸止めにしたかったんですけど、勢い余って「ゴン」とぶつかっちゃったんです。その時も「大丈夫、大丈夫!痛くないよ〜」って言ってくれた伊藤さんは本当に優しくて……でも、おでこが赤くなっていたんです。それでも「大丈夫。気にしないで」と笑ってくれて……なんて素敵な方なんだろう、と。現場をいつも明るくリードしてくださるので頼もしいです。

印象に残っているセリフやシーンはありますか?

大勢の生徒がいる前で「私、子供産むから!」と宣言したシーンは印象に残っています。そうやって外堀を埋めていくというか、獲物を罠に追い込むというか(笑)。突き抜けている美歩が可笑しくて、楽しみながら演じさせていただきました。どのシーンも楽しい思い出しかないです。

介護・家庭内暴力など『家族狩り』のテーマに関して身近に感じていますか?

美歩という人は、安全圏で生活したい、誰かに守られていたい人なんです。“面倒くさい”と直感で感じたことに関しては、一切無視を決め込んで見て見ないフリをするんです。台本を読んだときは、美歩が特異な人に感じたのですが、自分自身に置き換えたら……そういう所がないとは言えないなと。「もしかしたら私自身なんじゃないかな?」って思いながら演じている時もありました。例えば、隣の家で家庭内暴力が起こっているかもしれない、児童虐待が起こっているかもしれない、でも確信はない。もしかしたら私の勘違いかもしれない。そういう場合、隣の家に声をかけたり、警察に通報したりすることが私に出来るだろうかと。誰かがやってくれるだろうと、スルーしてしまう自分がいるかもしれないと演じていて感じました。

『家族狩り』がどのようなドラマになって欲しいですか?

描写が怖いとかグロテスクとかそういう感想で終わらないで、その先に「でも、何かひっかかるんだよね」と心に訴えかける強い作品になって欲しいと思います。
私としては、この作品の中で、“どこにでもいる、もしかしたら自分自身かもしれない”というリアルな存在でいられたらなと思っています。

山口さんにとって家族を一言で言うと?

「愛」だと思います。
家族って、すっごく面倒くさいんですよね。例えば、私が受けた痛みは私の中だけで留まればいいんですけど、家族にまで波及しちゃう。同様に、家族が受けた痛みが私に届いてしまうこともある。だから面倒だなと思うこともあるんですけど、何かあった時に相談したり、声を聞きたくなったりするのはやっぱり家族だし、何があっても守りたい存在。私は家族を“一番身近な他人”だと考えるようにしています。そうすることで客観視できるからです。少し距離を置くことで、冷静に相手を思いやるスペースのようなものができる気がするんです。とは言いつつ、その時々、状況下で、感情的になったり、喧嘩をしたりもします。でもそれもひっくるめて「愛」がそうさせているのかな、と。

視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

『家族狩り』の中で起こる問題を他人事だと思わず、もしかしたら身近な所に潜んでいるかもしれないと思って見ていただけたら嬉しいです。

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