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出演者インタビュー

冬島綾女役 水野美紀

原作はお読みになられましたか?

とても迷ったのですが、衣装合わせの時にプロデューサーの植田さんに「読まなくても大丈夫です」と言われたのであえて読みませんでした。

台本を読んだ感想はいかがでしたか?

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すごく面白かったです。人間の深いところ、しかも闇の部分をえぐって、はっきりと表現している骨太な内容だなと思いました。人間の描かれ方がとっても深くて魅力的でした。

映像化する魅力はどこだと思いますか?

わりと挑戦的な内容ですから、制作する上でプロデューサーの植田さん、スタッフたちの覚悟を感じました。ドラマというよりは映画になりそうなお話で、万人が見て楽しめるものではないかもしれませんが、人の心に強く訴える力のある作品になると思います。そう思って私は頑張っています。

演じる冬島綾女はどのような人物ですか?

綾女はどこにでもいる普通の女性なのですが、過去が少々複雑です。ずっと水商売をやってきて、たまたま結婚した相手がヤクザで、子供が生まれてからは暴力を振るうモンスターのような男に変わってしまった。そして子供と一緒に逃げるんですけど、その男からずっと追われ続けています。
綾女はものすごく追い込まれた状況なのですが、彼女なりに決着をつけようとギリギリのところで必死に生きています。人間としての最後の強さみたいなものを持っている人だと思います。

演じていていかがですか?

綾女に関しては明るいシーンがひとつもないので、研司がすっごくかわいいし元気だし楽しく撮影したいんですけど、殺伐としたシーンばかりが続くので、それがとても辛いですね。

辛いシーンの多い中、馬見原とのシーンはいかがですか?

馬見原さんと綾女の間には、男女の微妙な心の揺れがあり、演じていて複雑です。ただ、私は遠藤さんが投げてくださるものを受け取って感じたままに演じているので難しさはありません。

遠藤憲一さんの印象はいかがですか?

遠藤さんはすごく背が高くてすごく無口な印象だったのですが、現場では結構話しかけて下さるのでリラックスして過ごせています。私の中で、 “刑事と言えば遠藤さん”というイメージがあって……(笑)。ただ、今回も遠藤さんは刑事役ですが、綾女の会う馬見原さんは刑事というよりは世話をしてくださるひとりの男性でもありますから、2つの面を見られて嬉しいです。
人間の深みが出る遠藤さんのお芝居が大好きなので、ご一緒出来ている事がすごくうれしいですし、とても楽しいです。

印象に残っているシーンはありますか?

今、リハーサルが終わってこれから撮影に入るのですが、馬見原の奥さん(佐和子)との女同士の対決は印象に残ると思います。台本を読んでゾクゾク、リハーサルをしてよりゾクゾクしました。とっても楽しみですし、視聴者のみなさんにもぜひ注目してご覧いただければと思います。

演じていて身近な問題だと感じる部分はありますか?

いっぱいありますね。DVだったり、母子家庭だったり、引きこもりだったり……ニュースなどで知ることが多いので、この作品は世の中でリアルに起こっている問題をえぐっている感じがします。

『家族狩り』をどのようなドラマになって欲しいですか?

登場人物たちの葛藤は見応えがありますから、見てくださった方が人間について考えたり、自分の抱えている何らかの問題と重ね合わせたりしたとき、心地よくというよりは、ドーンと重く心に響くドラマになっていくんじゃないかな、そうなったらいいなと思います。

水野さんにとって、“家族”を一言でいうと?

「チーム」です。
私の家族は仲が良くて、一緒に仕事もしているのでチームのような感じです。

最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします

登場人物が分かりやすく “この人はいい人” “この人は悪い人”とカテゴライズされない多面的な人間として描かれているので、そこは視聴者のみなさんにも新鮮に響くだろうし、多面性を感じ取ってくれたら嬉しいなと思います。とにかく見どころ満載で挑戦的な新しいドラマですので、ぜひ最後まで楽しんで見ていただけたらと思います。

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