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出演者インタビュー

巣藤浚介役 伊藤淳史

出演オファーが来たときの率直な感想をお聞かせください

『家族狩り』というタイトルも内容も衝撃的なので、ビックリしました。これをドラマに出来るのか?というのが最初の印象です。けれど台本を読んでみたら、すごく面白くて、ミステリーとしてもハラハラドキドキするところがたくさんあったので、こういう作品こそ挑戦したいと思いました。自分に出来ることがあるなら、是非やらせていただきたかったです。

『家族狩り』という作品を映像化することをどのように感じますか?

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自分のことだけではなく、大切な家族や友人のこと、周りにいる人たちのことを、もう一度見つめ直したりする良いタイミングになればと思いました。
小説を映像化すること、特に『家族狩り』は、表現することがとても難しい作品だと思うのですが、映像(テレビドラマ)にすることで視聴者の方々にはリアルに体験していただき、ドラマに引き込まれた状態で、自分自身のこと、周りの人たちのこと、家族のことを自然と考えていただくことができるのかなと思います。僕自身も撮影しながら色々と考えましたし、今はそういう時なのかなという気がしています。

介護・家庭内暴力などのテーマに関して身近に感じていますか?

『家族狩り』はミステリーの要素も強いですし、あくまでもエンターテインメント作品なのですが、ただその中でテーマのひとつである“家族”というものは誰しもいるわけで、僕自身もそうですが、視聴者のみなさんも身近に感じると思います。ドラマの中でたくさんの家族が描かれているのですが、親の介護、DV、家庭内暴力などの社会問題をリアルに描いていて、「あ、ここ自分に近いかも」とか「一歩間違えば、自分の周りでも起きうるかもしれない」とか、そういうことを感じられる、そして考えてもらえる作品になっていると思います。

演じる巣藤浚介はどのような人物ですか?

『家族狩り』には様々な登場人物がいますが、キャラクターとしては一番普通の人なのかなと思います。今まで流されて生きてきたというか、その場その場をなんとなく過ごしてきたというか……どんな完璧な人でも「ま、いいか」「これはいいや」と流してしまうことがあると思うのですが、浚介は“なんとかなる”という考えメインで生きていて、こういう人も世の中に結構いるんじゃない?と思ってもらえるような人物だと思います。
浚介は高校の美術教師をしていて同僚(清岡美歩)が恋人なのですが、育った家庭環境のことがあって、“家族”を作ることに拒否反応をしめしているというか、自信をもてずにいます。変わらなきゃいけないと分かっているのに変われずにいます。 それと、テーマの重いドラマの中にある、笑いのパートを浚介と(北山さん演じる)ケートクが担っています。2人のくだらない会話が息抜きになってドラマ全体の良いバランスになればと思っています。

松雪泰子さんの印象はいかがですか?

僕よりも先輩の女優さんに失礼ですが……すごく仲良くさせていただいています(笑)。
僕と同じ目線で気さくに話しかけてくれるとても優しい方ですね。それは僕だけではなく、スタッフさんにもそうなのですが、気を遣って話しているのではなく一緒に楽しんでくれているというか、自然と話が盛り上がって笑い合えるというか……松雪さんの存在で、現場の一体感は抜群です。現場のことを考えて盛り上げる時は盛り上げて、締めるところはビシっと締めてくださって、全員が仕事をしやすい環境を作ってくださる素晴らしい方です。

松雪さんは伊藤さんの印象を何と言っていたと思いますか?

僕ですか?やたら明るい。よく喋る。かな?

“最大の最愛のバディ”とおっしゃっていました。

ええっ!!すっごく嬉しいです(照) プロデューサーさんに飲み会を開いてもらいます。そこで、このインタビューの話で絶対に盛り上がりたいです(笑) 松雪さんは台本をテキストにして、“このシーンなんだけど、こういう風にも考えられるけど……“ここ、こんな形はどう?”などと、積極的に提案してくださるんです。「游子がこうきたら、浚介はこうするよね?」などと監督も交えて話をすることも多いので撮影現場で物作りが出来ているし、そういう場を作ってくださって感謝しています。僕も浚介という役を作り込んでいくことが出来ていますし、それは松雪さんのおかげだと思います。

北山宏光さんとのシーンはいかがですか?

僕はこのドラマの鍵を握っているのは北山くんだと思います。もしケートクのシーンがなかったら、全体のバランスが崩れるだろうなと。ケートクのシーンは物語のスパイスになっているんですよ。辛い辛い辛いことの中にある甘さというか。上から目線みたいな言い方になって申し訳ないですけど、北山くんは大事なポジションを担ってくれている大きな存在だと思います。僕としてもケートクとのシーンは演じて楽しいですし、ウケを狙っているわけではなく、ケートクの本気が結果的に笑えるシーンになっています。

伊藤さんは重いパートもあれば明るいパートもありますね。

そうですね。人間生きていると、笑いが止まらないくらいテンションが高いこともあれば、深刻に悩む瞬間もあるわけで、生活感というか人間らしさというか……。浚介は流されやすいし、暗いときも明るいときもあるし、ケートクらに振り回されることもある。そんな中、遊子さんと出会ったことで、生き方や人間観に影響を受けていく。そこは生っぽいというか、結果的に視聴者のみなさんが一番感情移入しやすい人物になればと思っています。

印象に残っているセリフはありますか?

一家心中の現場を見たときに、「美しい」という言葉が出てしまうシーンがあるんですよ。絶対にそんなことを思うはずがないのに、実際に演じてみるとそう思ってしまう部分もあるというか……。ニュアンスみたいなものが絶妙なセリフで描かれているので、それは(脚本の)大石先生イズムが表現されています。これは僕だけじゃなく、登場人物全てにいえることですが、ひとつひとつが素晴らしいと思います。

印象に残っているシーンはありますか?

今はまだ言えないです。ある家族に大きな事件が起こるのですが、“その現場に、あの人が!?”という……もうこれ以上は言えません、ごめんなさい。 とても衝撃的なシーンなので、そのシーンが来た時に「伊藤が言っていたのは、このシーンのことか」と絶対に分かってもらえると思うので、これくらいで勘弁してください。

NEW!「今はまだ言えない」とおっしゃっていた“印象的なシーン”とは……

第6話のラスト、游子さんが実森くんの両親の遺体を拭いていたシーンです。
このシーンは印象的というか衝撃的でした。坪井監督とも話したのですが、まだ完成していない6話を見た編集マンの方が「6話はヤバイです!!」と監督に連絡したそうです。やっぱり、とんでもないシーンなんだと確信しましたね。
あの時の遊子さんの表情は迫力があり背筋がゾクっとしたので、録画されている方は何度も見返していただきたいです。今、思い出しただけでも怖いというか、何かを越えたというか……物凄く印象に残っています。

伊藤さんにとって家族を一言で言うと?

「空気」です。親友、友達、知り合い、様々な人間関係がありますが、1番当たり前なもの。当たり前なものだからこそ、本当に大切だということになかなか気付けず、当たり前になってしまっている。けれど、「空気」がないと人間は生きていけませんから、必要不可欠なものだと思います。

『家族狩り』をどのようなドラマにしていきたいですか?

タイトルからも分かるように、衝撃作で問題作。どこまでリアルに表現していいのか難しさもありますが、逃げずに挑戦していきたいと思っています。僕たちがしっかりと作品と向き合い挑むことで、その思いは視聴者のみなさんに伝わって最後まで見ていただける作品になるんじゃないかと。ドラマを見終わったあとに、自然と自分の大切な人・家族・友達のことを考えている、そういう作品になればいいなと思います。

最後には、救いがあると思いますか?それとも絶望があると思いますか?

僕個人の意見でいうと、「救い」を感じたいと思います。 『家族狩り』という作品からすると、大きな救いはリアリティーがないと感じられるかもしれないので、最終回を見終わったあとに、視聴者の皆さんに考えてもらって、「これが救いかもしれない。いろいろあったけど、こういう未来をちょっと描けるかも」と思ってもらえるような素晴らしい最終回になればいいですね。今の時点では、どのようなラストになるのか分からないのですが、現場でみなさんとそういう話をしながら作っていければいいなと思っています。

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