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出演者インタビュー

馬見原光毅役 遠藤憲一

原作はお読みになられましたか?

実は読んでいないんです。基本的に原作のある作品に携わる際には、原作を読まないようにしていて……。というのは、原作を読んで先を知ってしまうと「こうやりたい」「ああやりたい」というイメージばかりが膨らんでしまって、その全てを表現出来ないので。自分の中で欲を出さないようにするために、作品に触れる第1号を台本にしています。ベストセラーになった作品ですから、とても面白く優秀な作品だと聞いているので、全てが終わってから読もうと思っています。

台本を読んだ感想はいかがですか?

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まず、『家族狩り』というタイトルにビックリしました。過激なモノを規制する現代において、“家族を狩る”という余りにもストレートな表現は大丈夫なのかなと。
台本を読んでみたら、何組もの家族の話、恋人同士の話、一家心中事件など、色々な要素が詰まっていたので物語に引き込まれたし、素晴らしい作品だと思いました。ただ、文字として読むとバランスよく描かれているけれど、俺たち人間が演じた時にバラバラな感じになってしまうんじゃないかと不安になりましたね。それぞれが別々の場所にて状況も違うから、ひとつの作品として成り立つのかな?とイメージが出来ませんでした。特に今回は、初回放送前にほとんどの撮影を終えてしまったから“どんなテイストの作品になるのか”と役者たちも分からなくて。そんなとき、撮影途中の繋げた映像を見せてもらったんですよ。そしたら、出演者たちの心のテイストが同じだし、全てのシーンが一貫してリアルだし、スタッフの熱い思いが伝わってきて……スゲー面白かった!絶対にいい作品になると確信しました。

演じる馬見原光毅はどのような人物ですか?

職業で言えば刑事。第1話を読んだときは、“鋭い刑事だな”と思いました。その後、2話・3話と読み進めたら……馬見原の家族や私生活が赤裸々に描かれていたんだよね。妻が心を病んでいたり、娘とはギクシャクしていたり、息子を亡くしていたり、冬島綾女という女性とその息子を守っていたり。今まで何度も刑事役をやったけど、こんなにも私生活が見える刑事役は初めてだし、ずっとこんな刑事を演じたいと思っていたから本当に嬉しいです。命を込めていく作業は大変だけけど、馬見原という男に出会えたこと演じさせていただけることを幸せに思います。

私生活の見える刑事を演じたかったとおっしゃいましたが……

“刑事役”の場合、刑事である姿だけが描かれることが多いんだよね。それはそれで、“刑事ドラマ”の場合はありだと思うんだけど、『家族狩り』において馬見原という男は、刑事という職業の普通の人間。仕事は出来るけど、ひとりの人間としてはダメな男なんです。俺自身もそういうところあるしね。仕事は一生懸命やるけど、日常生活は女房に怒られてばっかりだし(笑)。どんな人間でもプラスの面とマイナスの面があると思うので、“刑事の馬見原”と“人間・馬見原”の両方を演じられることは、新鮮だし楽しいです。こんな機会は余りないと思うので、『家族狩り』を刑事役の集大成にしたいと思っています。

家族に対する馬見原とは?

仕事一辺倒に家庭を顧みずに突っ走って、気が付いた時には家族と心が離れてしまっていた。仕事に全力を注げば家族も幸せだと勘違いしていたから、今となっては妻に違和感を覚え、娘とはまともに話が出来ない状態です。家族に愛情を注げなかったという罪悪感が常に彼の心の奥底にあるんじゃないかと。だから、別の家族(冬島綾女・研司)を守ることで、馬見原自身が置き忘れた家族を、擬似的な形で取り戻そうとしているのではないかと思います。

印象に残っているセリフ・シーンはありますか?

「全部」かな。
ひとつひとつのセリフ、ひとつひとつのシーン……どれも意味があるし、印象に残っているから決められないなぁ。俺が出演していないシーンも本当に素晴らしいからね。
俺にとっては、全てが大事なセリフだし、大事なシーンです。

介護・家庭内暴力など『家族狩り』のテーマに関して身近に感じていますか?

DV・家庭崩壊・幼児虐待などのニュースをみることが多いので、身近に感じます。ニュースで報道されている事件や問題が全部『家族狩り』の中に詰まっているので演じていて複雑です。

遠藤さんにとって「家族」とは?

傍にいても、たとえ別れることになっても、自分にとって意味のある大切な縁(えにし)ある人が家族かな。
「家族って何?」と思った時に、地球上に約72億人、日本だけでも1億3千万人近く存在する中で、“人と人の出会いは「奇跡」”だと思うんです。両親が出会って結婚しなければ、俺は生まれてこなかったし、俺と女房が巡り会って結婚したのも奇跡。家族って奇跡的な関係なんです。
もちろん、出会っても結婚に至らない場合もあるし、結婚しても他人同士だからぶつかり合って大きな問題を抱えることもある。離婚するかもしれないし、子供を別の人が育てることもある。けれど出会ったことが奇跡であり、絶対に意味がある。家族というのは、離れ離れになっても一緒に居続けても、お互いに高め合って成長でき、相手の心を強くしていける存在だから、『家族狩り』を全て見終わった時、「家族」の大切さを改めて感じていただけるような作品になって欲しいなと思います。

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