===森本毅郎・スタンバイ！===

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【ハロウィーンの準備】

2006年10月30日

10月31日は、「ハロウィーン」です。
ハワイの日付ではあさって、もう町はすっかりハロウィーン一色です。「ハロウィーン」とは、キリスト教の万聖節の前の日のことを言います。万聖節には過去になくなった人たちがよみがえると言われているんです。この世に戻って来る魂は悪い霊だと言われ、怖い服装をすることによって悪い霊を驚かし、逃げて行くようにするために始まったのが、ハロウィーンの仮装なんです。今では、アメリカの子供たちにとって、一年でクリスマスの次に楽しみにしているビッグ・イベントなんです。

わが家は、去年は仲良しの日本人の女の子と、日本のアニメのキャラクターに変身して、アメリカ本土からの観光客の注目をかなり浴びたんです。ところが今年は、何も考えていなかったんですねぇ。

そこで、ハワイで一番、ハロウィーンのコスチュームの種類が揃うというワイケレにある「パーティ・シティ」というお店に出掛けて来ました。ここはパーティ・グッズの店なんですが、この時期、ハロウィーンの衣装は大人から子供そしてペットにいたるまで500種類以上が揃っています。

パーティシティハロウィーンの衣装は7月から店頭に並びハロウィーンまで、毎日多いときで何百という衣装が出ていくんですが、9月の終わりから10月の毎週末は、混雑する買い物客のためにホノルルの警察官が整理をするほどなんですよ。

今年の人気のコスチュームは、子供の場合、男の子はパイレーツ、海賊とパワー・レンジャー。女の子はプリンセスかやはりパイレーツなんです。

今年はディズニー映画「カリビアン・パイレーツ」が公開された影響で海賊が人気で、大人もやたらと海賊の衣装が多かったです。
うちの娘と友達も海賊の娘に決定です。娘は去年のアニメのキャラクターより断然似合います！
子供の衣装は20ドルから40ドルまでとお手頃です。

　大人の衣装は、こちらも映画「SAYURI（さゆり）」が公開されたことで「芸者さんスタイル」が多く並んでいました。ただし、なぜか芸者の着物がチャイナ服のような衿だったり、やたらとミニの着物で派手なブーツを履いたりしています。
女性のものはやたらと胸が大きく開いていたり、超ミニだったり、セクシーなものが多くて、見ているだけでドキドキです！

仮面も怖いものから「ブッシュ大統領」のものまで、カツラも百種類、小道具も付けまつげから、髭、ドラキュラのとがった歯、とがった爪、しっぽ、杖、ナイフ、刀、などありとあらゆる物が揃います。

そして、衣装のほかに大事な買い物があるんです。それは子供に配るお菓子の用意なんです。子供のクラスメイトにお菓子の詰め合わせの袋を人数分作っていくんです。

お菓子この季節になるとチョコレートやキャンディもハロウィーン用にかぼちゃや骸骨の形をしたものが店頭に並びます。

かわいいハロウィーン用の小袋にお菓子を入れて、小さなおもちゃを入れたりします。
今回私は、骸骨が描いてある小さな手帳、クモの形の指輪、そしてドラキュラの歯の形をしたグミのキャンディなど袋いっぱいに積めこみました。娘のクラス用とお友達用に30個用意しました。

牙グミハロウィーンの当日は、朝、学校でハロウィーンパレードが行われるため、子供たちは朝から衣装を着て登校します。　

親御さんたちの参加も見学もOK。私はビデオカメラ片手に、頭にかぼちゃの大きな髪飾りだけ付けていきます。まぁ、仮装用のお面はなくてもそのままで充分仮装ですよね！

赤ちゃん子供たちの衣装は学校では、簡単なルールもあるんです。
例えばあまり気持ち悪いものや暴力的な格好はしない。刀やナイフのおもちゃは持たない。メークアップはいいけど、ハイヒールは禁止などです。

今回のハロウィーンでの私の出費は、衣装が34ドル99セント、お菓子とおもちゃ代が約40ドル、そしてお菓子を集めて回るバックが4ドル。しめて79ドル、一万円弱でした。

でもこれで昼間の学校と、午後の放課後スクールでのハロウィーン・パーティ、そして夜、近所の家を訪ねて回る「トリック・オア・トリート」（お菓子をくれなきゃいたずらだゾ！）と、一日で3回もハロウィーンを楽しめるなら、そんなに高くない出費だと思うんですが、どうでしょうか？

【エマ王妃の避暑地】

2006年10月23日

先日、私のお気に入りの場所で小さなお祭りがあったんです。
それは、ヌゥアヌにある「クィーン・エマ・サマー・パレス」、日本語で言うと「エマ王妃の夏の宮殿」です。

パレス外観ここは1880年の中頃、エマ王妃が、暑さとホノルルでの厳格な王宮生活から逃れる避暑地の別荘として、ご主人のカメハメハ４世と子供のアルバート王子と過ごした場所です。

避暑地といっても、この「クィーン・エマ・サマー・パレス」はホノルルの中心地、イオラニ宮殿から車で10分ほどの近いところにあるんです。

パレス遠景フェスティバルは今年で30回目を迎えました。
普段は本当に静かなこのサマー・パレスも、その日は一日中家族連れなどで賑わっていました。

パレス＝宮殿というよりも小さなコテージ風の建物は、中に一歩入ると高い天井に歴史的な調度品が並び、ハワイの王族達の繁栄振りがうかがえます。

ハワイの王家の紋章の入ったコアのベットなど見事ですが、そこにかけられたハワイアン・キルトもすばらしく、キルト好きにはたまりません。

ただ館内は写真は一切禁止。
客間にあるエマ王妃が愛用していたグランドピアノは、もしピアノが弾ければ、弾いている姿のみ撮影が許可されています。

王妃のピアノ日本人のガイドの方に弾けますか？と聞かれたので、「ネコふんじゃった」じゃだめですよね？と言ったら、アラ、まっ！ダメですよ！ということなので、ピアノの弾けるガイドさんに座ってもらって写真を撮りました。

実は、クィーン・エマの最愛のアルバート王子は盲腸で4歳の時に亡くなり、その翌年にはカメハメハ4世も持病の喘息を悪化させて亡くなってしまいます。
27歳で未亡人になったエマは、その後の人生を、遅れていた女子教育の発展や病院の建設などに捧げ、49歳で亡くなっています。
サマー・パレスはクィーン・エマの幸せな時間と、張り裂けるような悲しみの時を見つめてきたのです。

ところがその後、ハワイの王国が途絶えていったとき、土地、家、調度類は売り払われていったそうです。

そこで1903年に宣教師の娘達7人が集まり、ハワイの文化・歴史的建造物の保護をするために、「ドゥターズ・オブ・ハワイ」（ハワイの娘達）を設立します。

彼女たちは古い競売記録から失った家具や遺品を回収し、寄付や入場料などによって団体を運営し、その後100年以上もパレスを大切に守り続けているんです。
今回のフェスティバルはこの基金集めの一部でもあるんです。

フェスティバルでは、パレスの前に広がる庭でのハワイアンミュージックのライブや、子供達のフラが続いています。ハワイらしい手芸品などのお店もたくさんの方で賑わっていました。

特に「ドゥターズ・オブ・ハワイ」のメンバーの方が出していた「ハクレイのコーナーは見事です。

「ハクレイ」とは、葉っぱを一緒に折り込みながら数種類の花を混ぜて編んでいく「レイ」のことなんです。

レイと帽子こちらの人は麦わら帽子に飾ってちょっとしたお出かけ用にしているようです。

もちろん、食べ物も充実。バーベキューの香りは私を引きつけ、すぐにお肉にかぶりついていたのは言うまでもありません。

賑わうパレス「クィーン・エマ・サマー・パレス」はフェスティバル以外の日も年中無休。朝9時から夕方5時まで。
入館料は大人5ドル、子供11歳以下は1ドルです。
木曜と日曜は日本語のガイドをしてくれる方がいますので、ぜひおでかけになってみてください。

【今朝、ハワイでＭ6.6の地震】

2006年10月16日

ハワイの15日、午前7時すぎ、日本時間の16日未明、マグニチュード6.6の強い地震がありました。
津波の恐れなく、けが人は出ていないようですが、ハワイ島では地滑りが発生し、高速道路が通行できない状態。
また、広い範囲で停電が起こっています。
ホノルルの空港も停電のため施設が動かない状態で、前の日の夜、日本を発った航空機の乗客が、空港に到着したものの、降りられないという状況が続いています。ハワイに1つだけあるラジオ局からは様々な国の言葉による災害情報が流されています｡

【ネイル・オリンピック】

2006年10月09日

先週私は、「モデル」になってきたんです！

別に今流行りの「ビックサイズ」のモデルをやってきたわけじゃありません! 私の唯一痩せている部分「手」のモデルだったんですよ。安心しましたか?

実は先週ここハワイのワイキキで、「ネイル・オリンピック」が行われたんです。ネイル・オリンピックとは、ネイルサロンで働くネイリスト達がその技を競う競技会です。
今年で4回目で、日本のネイル・ショップとNPO法人日本ネイリスト協会が開催しています。
過去3回の「ネイル・オリンピック」は、東京・大阪と日本国内でしたが、今回は初めての海外での大会です。
日本からの参加が約450名、海外からもアメリカ本土からやここハワイのネイリストなど約50名の世界のトップレベルのネイリストが参加したんです。私も20数年前、ネイルサロンもほとんどない頃から自分で見様見真似で長い爪を付けて絵を描き、どこに行っても人にギョっとされ、驚かれていましたが、今長いきれいな付け爪を付けているのなんか珍しくもありませんよね。
日本ネイリスト協会では、ネイルファッションの先駆けとも言えるアメリカで大会を行う事はとても意味があるとおっしゃっていました。

大会会場「ネイル・オリンピック」の会場になったのは、ワイキキの「ハイエット・リージェンシー・ホテル」のボールルームです。
体育館もありそうな広いボールルームの中は一歩入ると、接着剤のようなプラスティックのような匂いがツンと鼻につきます。
競技は10種類ほどの部門に分かれているんですが、会場の中は9割以上が若いかわいい女性たちでムンムンしています。

ネイルアート

フルネイル作品は、ハワイと愛LOVEをモチーフに作り上げていきます。椰子の木に青い海、魚に珊瑚や貝、そしてフラダンサーまで爪の上に美しく描かれていました。

今回私は、競技会の出場者の為のモデルをするのではなくて、ステージに上がってネイリストたちの前でデモンストレーションをする方のモデルなんですよ!
その方は、スーパー・ネイリストと呼ばれるネイル界のカリスマともいうべきアメリカ本土、ロスアンジェルスからいらした「ダニー・ヘイル」さんです。
ダニーさんは40代、グレイがかった髪の毛にやさしそうな目をした男性で、ご両親のネイル・ショップを継いで2代目オーナー、世界中の大会で入賞経を持ち、世界で1、2を争うトップ・ネイリストなんですよ。

ダニーさんは私の手にそっと触れて、「小松さんの手、きれいですねぇ」と言われました。グリーンの瞳に見つめられてメロメロですよ!
ところが座った途端、明日から女房と子供が来るんだけど、お勧めの場所は? なんて、ガックリ!

デモンストレーションが行われたステージでは、私の爪の上にダニーさんが花びらを作っていきます。粉を筆に採り立体的な花を作り出していくのです。

爪に花１枚の花びらから葉っぱの形から色のグラデーションまで私の爪の先に本物の花が咲いているようなんですよ。その花の上をダニーさんの筆は蝶のように軽く舞っていくんです。その見事さには、見ていて鳥肌がたちました。

手を撮影司会の方に「モデルさん! 手をみなさんに見せてあげてください!」と言われた時には「いやぁ、モデルさんて私？」と照れてしまいましたけど、出来上がった左手を客席に見せると「パパッパ!!」とフラッシュの嵐! もちろん私の手だけ撮っているんですけどね。

私はデモンストレーションだったので左手の爪だけだったんで、大事に左手を使わないように過ごしています。
野菜を切るときには押さえやすくていいんですが、胡瓜に爪が食い込んで大変です。
でもこのきれいさをみんなに見せたくて、車の運転には、こちらは左ハンドルなんで、意味もなく左手を窓から出してヒラヒラ見せて走っています。

競技では、日本人の岩井知栄さんという方がグランドチャンピオンに。表彰式は涙涙でした。若い子は泣いてもかわいい!!!

【ハワイ産ハチミツ】

2006年10月02日

今日はハワイ産「蜂蜜」のお話です。ハワイでは1年中美しい花が咲き、1年中ハチの姿を見かけます。私は蜂蜜が大好き、体にもいいし特にハワイに来てからは、ハワイ産の蜂蜜をお砂糖代わりに飲物や料理にたくさん使うようになりました。

ここオアフ島だけでも個人を含めると何百と言う養蜂家がいるそうなんですよ。

ハチミツ最近、凝っているのは「ナロ・メル・ハワイアン・ハニー」です。これはオアフ島の東海岸「ワイマナロ」で採れた蜂蜜なんです。

実は、何年も前から、オアフ産の蜂蜜の取材に行って見たかったんですよ。でも行けなかったのは、私本当にハチが怖いんです。

それにですよ!ハチにとって天敵は「熊」、色の黒い大きなものを見ると攻撃してくるって言うじゃないですか！「色の黒い大きい物」・・私じゃありませんか!!

ところが、それを地元の養蜂家、ハワードさんに言うと、ハチに刺されないようにきちんとしたスーツがあるから大丈夫!と説得され、先週養蜂場に出掛けて来ました。

当日は、オアフ島はめずらしく雨模様、ハワードさんが言うにはハチは晴れていないと活動せず、巣の中にいてナーバスになっているからちょっと待ちましょう！とのこと。ダメかもしれないと聞いてホッとしたようなガッカリしたような気持ちで待つと、1時間ほどで青空が広がってしまいました。

その間にハワードさんからいろいろと話しを伺ったんですが、気になるのは「ハチの一刺し!」。

刺すのはメスのみで、ハワードさんは3年弱で400回近く刺され、ある日はハチが群れになってハワードさんに襲いかかり、20分で70ヶ所も刺されたそうなんです。

聞かなきゃ良かった～!ハワードさんは私の顔を見てにっこり、「でも死ぬことはないよ、大丈夫！」って、帰ろうかと思いましたよ！

ワイマナロの青く美しい海から離れて山に向かい車を5分も走らせると、ハワードさんの養蜂場、たくさんのハチが広場に並べられた箱の回りをブンブンいって飛びまわっています。

一つの巣には一匹の女王蜂と数百のオスバチ、それと一日中ミツを集めて飛ぶメスの働きバチが数万匹の社会を作っています。

ハワードさんのワイマナロのハチの箱は14箱、全て合わせると百万匹近くのハチがいるわけです。

さっそくハワードさんにハチをよける為の真っ白な全身スーツを借ります。頭の周りも白いカバーで覆われて顔の前面だけ網になっていて前が見えるようになっています。まるで宇宙服のようです。

蜂除けスーツそれでもハチはスーツの上から刺す事があると聞いてまたドキドキです。

ハワードさんは煙を炊きハチ箱に振りかけながら箱を開けていきます。煙をかけるとハチは幾分大人しくなります。それでも私の周りでは、怪しい奴だと言わんばかりに数匹のハチがブーンブーンと飛びまわっています。

あまりの怖さに息も止めて、体も銅像のように動けませんよね。

蜂の巣巣箱は引き出しのように何層も別れていて、ハチが興奮しないようにゆっくりと引き出すと、きれいな六角形の巣穴にビッチリと貼りつくミツバチ達、巣穴の中には輝く金色の蜂蜜が溢れています。本当にきれいです。

一回りからだの大きな女王バチの姿も確認できたんですが、女王バチはハワイ島から送られてきて、ストレスを与えないように大事に育て、蜜も一度に少しづつしか採らないそうなんですよ。

ハワイのハチはハワイ特有のハイビスカス、ヘルコニア、バナナの花などのミツを集めるんですが、花によって蜂蜜の味も変わってくるそうです。

バナナの花を集めるハチの巣からはかすかにバナナの香りがするそうなんです。

1年中花が咲くハワイでも季節によって味も違うそうで、花が最盛期を迎える夏は色や甘味が濃く、冬は淡くすっきり軽やかな味になるそうです。

結局ハチには刺されずに済んで、家に帰って採れたての蜂蜜を厚切りトーストの上にどってりかけていただきました。おいしかったぁ!!!

ハワードさんの蜂蜜は、毎週土曜日の朝に行われているカピオラニ・コミュニティ・カレッジ、KCCの朝市で買うことが出来ます。

お店に卸さないのは、数が少ないのもあるんですが、一つ一つ味が違うから、試食してもらって自分にあった蜂蜜を選んで欲しいからとおっしゃっていました。

8オンス、約230CCで6ドル、日本へのおみやげにいかがですか？

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