===森本毅郎・スタンバイ！===

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アトキンス・ダイエット！

2004年03月15日

私は今、生まれて初めての「ダイエット」に挑戦しています。ハワイに来てからというもの、良く食べ、良く飲み、良く寝てきました。ハワイの空気にすっかり慣れ、動きもゆっくりになり、周りに溶け込んでいったら、いつのまにか、日本にいた時より10キロ以上も太っていました！とは言え、私は忍耐力がないので、少しでも楽な方法を考えました。知り合いの勧めで始めたんですが、それは「アトキンス・ダイエット」というもの。
ロバート・アトキンス博士が40年以上も前に提唱した、とっても有名なダイエットの方法で、今アメリカでは、何度目かの大ブームが起こっていて、現在3千2百万人がこのアトキンス・ダイエットに挑戦していると言うことなんです。別名ロー・カーボ・ダイエット、つまり「低炭水化物ダイエット」の意味で、砂糖、いも類、ご飯、パスタ類を極力避けて、お肉、卵、チーズ、野菜などでお腹をいっぱいにしてしまうというものなんです。
この「アトキンス・ダイエット」のブームのおかげで、いろんなレストランやファーストフードのお店に「アトキンス・メニュー」が登場、それが話題になっています。例えばハンバーガーですと、パンを使わずにハンバーガーのお肉をレタスで包んだパン抜きバーガーが出来たり、サンドイッチ専門のサブウエイでは、パンの代わりにとうもろこしの粉で出来たトルティアでハムや野菜をはさんだ新商品を発売しているほどなんです。このアトキンス・ダイエットは、お肉は好きなだけ食べられるので、アメリカの人たちにとってとってもやりやすいダイエットなんです。
まずハワイで注目されたのが、「マカデミア・ナッツ」。アトキンス博士が、「マカデミア・ナッツはアトキンス・ダイエットに適したスナックだ」と言っていたことから、ハワイのマカデミア・ナッツの売上が急増しているんです。ハワイ島のマカデミア・ナッツの生産農家は今年に入って40万ドル以上の収益をあげていて、その収益は去年の1年間の売上をゆうに越える、大、大黒字となっています。私もさっそく、ちょっとお腹が空くとマカデミア・ナッツを食べることにしていて、2～3粒も食べるとお腹が膨れるので「効果あり」と信じています。
もう一つは、ハワイのローカル・プレートランチ屋さん。日本で言うお弁当屋さんなんですが、「L＆L」というプレートランチ屋さんが有名で、大きめの白い箱に山盛りの肉や魚のおかず、そしてサイドにマカロニサラダと白いご飯がどかんと積まれています。ところが最近、ハワイで「アトキンス・ダイエット」が流行るに従って、「マカロニサラダとごはんを抜いてくれ」という注文が増えていたそうなんです。そこで「L＆L」では、去年の暮れから「アトキンス・スペシャル」と言うメニューを登場させました。
キャベツやレタスのサラダの上に子供の手のひらほどのバーベキューチキンが2枚、同じサイズの照り焼きステーキが2枚、そして薄切りのビーフの照り焼きが1枚、その上に、さらに半熟の卵焼きが2個乗っかっています。これが飛ぶように売れているんです。チキンは柔らかくて、ビーフもおいしい、「本当にこれでダイエットになるのか」と思いつつも、ラクをしながらダイエットを続けています。
私がこのアトキンス・ダイエットを初めて今日でちょうど1ヶ月半。炭水化物を抜くことで、2キロも痩せました。ハワイは全米の中で肥満度が高い州なんですが、レストランのメニューにアトキンス・ダイエットが増えていけば、挑戦する人も多くなると思います。そのうち、めっきり太っている人が少ないハワイになってしまうかも。

リスナーからのメールにお答えします！

2004年03月08日

番組をお聞きの方から、番組宛にメールが送られてきました。「私は社会人2年目の会社員です。今までは、ハワイは芸能人やお金持ちが行く所と思い、自分は行く事はないだろうと思っていました。ところが、友人の強い要望でこんど、初めてハワイへ行くことになりました。今までは小松さんのコーナーを聞いても、『ハワイって、そうなんだー』というぐらいでしたが、最近は月曜が楽しみです。もしよかったら、『初めてハワイに行く人へ』のような参考になるアドバイスなど紹介して頂けるとうれしいです」。もう一人、何度もハワイへ行っている61歳の方からも、「ハワイへ息子の結婚式で行くのですが、一日だけフリーの日がとれます。どこかハワイらしいところに行きたいのですが、アドバイスをお願いいたします」。

私がハワイに来た人に必ず言う事、それは「朝は早起きする」というものです。ハワイに到着した日は時差の関係もあって昼間からかなり眠いんですけど、なんとか夜まで我慢してください。夜になったら早めに寝て、次の朝からすっきり7時頃には起きて欲しいものです。今の季節の日の出は6時50分頃、ハワイの朝は全てが輝いて見えるはずです。ハワイの朝の空気はとてもいいにおいがします。お花と緑の植物のなんともいえないにおいなんです。この「におい」もお昼近くになるとなくなるから不思議なんですよね。散歩がてら朝食をとってもいいし、ビーチを歩いてもいいし、とにかく毎日早起きして過ごす事です。「ハワイにはゆっくりしに来たのよ！」と言う方も、朝寝坊はやめて早起きしてたっぷりの時間をまったりと過ごす、予定は詰め込み過ぎない事です。

オプショナルツアーの予定がない日は、バスを使ってアラモアナやダウンタウンあたりまで、足を伸ばしてみるのも面白いと思います。バスは大人が2ドルで子供は1ドルですが、乗り口でお金を払ったらトランスファー、乗り継ぎのチケットを必ずもらってください。この乗り継ぎ券はお便利物で、2時間以内だと1回まで乗り継ぎが出来ます。つまり乗りかえてもタダというわけです。ダウンタウンへ行って、ホノルル美術館やカメハメハ大王の像、イオラニ宮殿を見て歩くというのもいいですね。イオラニ宮殿付近は美術館や緑がいっぱい、ハワイの美しい町並みが楽しめます。

地元の人達が行く、食料品のスーパーをのぞいたりするのもお勧め。フルーツやクッキー、ワインやチーズを買いこんで、ホテルで飲むのもいいですよね。ワイキキに比べたら値段は安いし、なんたってワインだってフルーツだっていろんな種類がたくさんあっていいですよ。

昼間の過ごし方としては、ハワイの文化に少し触れてみるのもいいかもしれません。例えばワイキキのロイヤルハワイアン・ショッピングセンターやワイキキショッピングプラザでやっているフラダンスやウクレレやレイ作りなどの教室は、無料ですし予約などしなくともそこへ行けばＯＫというもので、時間も2時間くらいと軽い気持ちで参加できると思います。

ハワイの美しいサンセットは、ワイキキの浜辺で見るのが一番きれいです。毎週、木曜日から日曜日の6時半から、ワイキキビーチのデューク・カハナモク像の近くで、松明に火が灯されての、フラのショーがあります。沈む太陽をバックに幻想的な雰囲気で、無料でフラが見られます。小野沢さん、ぜひ行ってください。あと、写真を撮るのにベストな場所は、ワイキキビーチのカピオラニ公園側にあるコンクリートの堤防がお勧めです。西の方角にはロイヤルハワイアンのピンクのホテルなど、ビーチに並んだホテルがきれいに入りますよ。

最後に注意をひとつ。レストランで食事をすると、料金の他にチップを15％くらい払います。基本的には、私たちの好意で乗せるものなんですが、日本人と見るとサービスチャージとしてすでに15％乗せた請求書がくる事があるんです。チップを払い忘れる日本の方が多いからそんな事をしてるらしいんですが、請求書は必ずよく見て、チップがすでにのっているか確認しましょう。もしそうだったら、チップはもう払う必要はないし、入っていなければ、テーブルに15％くらいのチップを置くようにしてください。

【ワイキキ水族館！】

2004年03月01日

ワイキキの東側の海沿いにある「ワイキキ水族館」が、創立100周年を迎えます。1904年3月19日に、ハワイの美しい海を研究するために、ホノルル水族館という名前でオープンしました。写真で見ると、当時の水族館は門が丸太で出来ていて、海岸線に沿って建った小さな小屋のようなものでした。ここはアメリカの中でも3番目に古い水族館なんです。
私はまだワイキキ水族館には行った事がなかったので、覗きに行って来ました。入り口で料金をはらうと、お姉さんが1人ずつ無料のレシーバーを渡してくれます。このレシーバーはテレビのリモコンを長くしたような物で、水槽に貼ってある数字を打ちこんで耳に当てると日本語で解説が流れて来ます。ですから水槽には長い説明書きは一切ありません。水族館の中はとっても静かなんですよ。
そんな中に、子供達が水槽に張り付いて離れない所があったんです。それは、今話題のディズニー映画「ファイディング・ニモ」の、あのニモが泳ぐ水槽だったんです。日本名でカクレクマノミ、英語ではクラウン･アネモネフィッシュといいます。アネモネとはイソギンチャクの事なんです。ニモにも描かれていましたが、この魚はイソギンチャクと共に暮らしています。ハワイ近海でもよく見られる魚だそうですが、最近映画がヒットして以来、クラウン・アネモネフィッシュがあちこちで獲られて数が減っているらしいんです。ニモに会いたかったら、ここワイキキ水族館に来るといいですよ。
普段海に浮いているのを見ると気持ち悪いだけのクラゲは、真っ暗な水槽に入っています。そこにブラックライトが当てられ、青白いクラゲがフワフワ浮いている姿はすごく幻想的で、あまりにきれいなのでしばらく見入ってしまいました。その横の水槽には、水族館で生息している貝としては世界で最年長の２５歳といわれる巨大な貝がデーンと居座っています。これはシャコ貝の一種で、1人用のソファはありそうな大きさ、75キロの重さがあるそうです。
ハワイ近海のコーナーでは、ハワイ州の魚に指定されているカラフルな熱帯魚が泳いでいます。白とオレンジと黒の三角の形が、どこかの国の国旗のようなんですが、このハワイ語の名前がすごいんです。1回じゃ覚えられないんですけど、「フムフムヌクヌクアプアア」と言います。長いし言いにくい名前ですよね。ハワイ近海の熱帯魚の30％は、ハワイでしか見られない貴重な物なんだそうです。
順路に沿って水族館の外へ出ると、海の岩場になっています。スタッフの人が、そこに住む海の生き物を手に乗っけてくれて、直接触る事が出来ます。「ウニ！ヤドカリ！なまこ！」と、日本語で教えてくれました。大きな池には、絶滅寸前と言われるハワイのあざらし、「ハワイアン・モンクシール」が泳いでいます。動きは愛嬌一杯で、かわいいんですよ。岸に上がって寝ていた一匹が、グワーっという大きなイビキをかいていて、笑ってしまいました。
100周年のイベントは3月中にいくつかあって、3月14日には100周年ということで入場料を100セント、つまり1ドルにして、フードブース、ライブなどが行われます。19日の夜には、ワイキキ水族館100歳の誕生パーティがあり、星空の下でのハワイアンミュージックのライブやフードブース、誕生ケーキも用意されるそうです。こちらは予約が必要です。
ワイキキ水族館は、朝9時から夕方5時までの営業で、お休みはクリスマスのみです。入場料は18歳以上が7ドル、13歳から17歳が3ドル50セント、12歳以下は無料です。

【アメリカン・アイドル！】

2004年02月23日

実は今、ハワイに住んでいるみんなが注目している事があるんです。それは、全米で放映されているFOXテレビ系列の人気番組、「アメリカン・アイドル」です。この番組は、ポップスターを目指す若者達の中からアイドルを探し出そうという、歌手のオーデション番組なんですが、今年で３年目を迎えています。そして今回、ハワイの若者が何人か出場していまして、結構いい所までいっていて、今や街中、その話しで持ちきりなんです。ちなみにこの「アメリカン･アイドル」、去年の最終回では、３千８百万人の視聴者がテレビに釘付けになったという、全米で注目の人気番組で、今回は予選会場に、初めてここオアフ島のホノルルが加わったんです。
第一次予選が行われたのは去年の１０月、パール･ハーバー近くのアロハスタジアムだったんですが、徹夜組を含めて何千人という人がスタジアムの周りを取り囲みました。照りつけるハワイの太陽の下にカラフルなビーチパラソルの花が咲き、水着姿で日光浴をしながら待つ人達の姿がニュースになっていました。私もぜひアメリカン･アイドルを目指したかったんですけど、残念ながら年齢制限がありまして、１６歳から２４歳までなんですが、ちょっとオーバーしていたので諦めました。
スタジアムのゲートがオープンして予選が始まると、何人も並んだ審査員達の前で参加者たちがパフォーマンスをしますが、１人に与えられた時間が、歌はもちろん自己紹介も含めて、たったの６０秒という短さなんですよ。あっという間に明暗が分かれてしまうんです。次の予選に残るのは１００人～１５０人で、会場はシェラトン・ホテルの最上階にあるレストラン「ハノハノルーム」。この予選の模様は全米に放映されるとあって、審査員の後ろはガラス張りで、青い海と見事なダイアモンドヘッドが見えています。審査員がコメントする度に、美しいハワイの風景が見えるわけです。他のニューヨークやアトランタ、ロスアンジェルスの会場では、審査員の後ろは窓ではなく壁でした。
ハワイの予選では、フラを踊りながら歌う人や、ウクレレの弾き語りなどさまざまです。完全に音程が外れていた人がいて、何で予選を通ったのか、ちょっと不思議に思える人も一杯いたんですが、それも「アメリカン・アイドル」名物でして、下手な踊りや音程の外れた人をおもしろおかしく扱っています。ところが、審査員に「君は最悪だ！」とまで言われても、「なんで？私はアイドルになるためにここに来たのよ！」って、みんながみんな口を揃えて言うんですよ。あの自信はさすが、アメリカ人！ですねぇ。
全米で５万人以上の若者が挑戦し、今、３２人にまで絞られてきました。その３２人の中に、ハワイの地元っ子が３人残っているんです。これからは審査員ではなく、テレビを見ている人たちの投票によって優勝者が決められていくんですよ。先週の火曜日、ハワイ・マウイ島の女の子、カミール・べラスコさんが、全米に向かって生放送で歌を披露しました。ホノルルのレストランに家族や友達１００人が集って、大型スクリーンに写るカミールさんの応援をしました。
放送が終わる前に合図があって、携帯電話のメールか電話での投票が始まります。翌日の生放送で投票結果が発表されるんですが、カミールさんは見事、トップでベスト１２に残る事が出来ました。司会のライアンさんが「ハワイのみんな聞いて！全米投票の２７・８％をカミールが取ったんだよ」と言うと、ハワイの夜のニュースは、その部分を何回も流していました。
ハワイでは、小さな島だからでしょうか、こういう事に一致団結して応援したりする事が多いんですよ。しばらくは、この「アメリカン・アイドル」の話題で盛り上がりそうなハワイです。

【私立有名校のカーニバル！】

2004年02月16日

先日、ハワイで大変人気のイベントが行われました。私立の名門校「プナホウ・スクール」の年に１度のお祭り、カーニバルのことなんです。ハワイには遊園地がありませんから、地元の人々はいつも、移動式の遊園地を待っているんです。ですから、このプナホウ･カーニバルは、ハワイでは有名なイベントなんですよ。
ブナホウと言えば、今話題の１４歳の天才女子ゴルファー、ミッシェル・ウィー選手が通っている学校として、全米でも有名になっています。ミッシェルは背が高いので、カーニバルでもすぐ探せますから、ぜひ会いたいと思っていたんですが、その日はハワイ・パール・オープンに出場していたので会えませんでした。残念！
小さな子供に大人気だったのが、「フェース・ペンティング」。これは、顔や体に水性の絵の具で絵を書いてもらう事なんですが、カーニバルの会場の中にいる子供と言う子供がみんな書いているんじゃないかと思うくらいの人気なんですよ。フェイスペンティングの場所は巨大なテントの下にあって、入り口には絵の見本が並んでいます。ハイビスカスやひまわりなどの花、ピカチューやリロなどアニメのものなど、ありとあらゆる絵が並んでいます。
小さな子供達から高校生まで賑わっていて、高校生に人気なのは漢字の文字。「幸福」、「愛」、「真実」という文字を腕や顔に入れていました。文字は１ドルから、絵が複雑になると３ドル位で、テントの中には書き手が１００人ぐらい並んでいるんです。きれいな縁取りで大まかに絵を書いていくのは、プナホウの高校の美術部や絵に自信のある生徒たちで、縁取りが終わるとあとは父兄達の出番。塗り絵のように、色でうめて出来上がりです。
食べ物のブースはバーベキュービーフ、中華ヤキソバにおむすびやさん、ハワイアンフードにピザと、あちこちでいいにおいを振りまいて私を誘惑しています。さっそくおにぎりに照り焼きバーガー、中華ヤキソバを食べて、デザートにはプナホウ名物のマラサダをいただきました。
マラサダというのは、もともとはポルトガルの家庭で作られるお菓子で、フワフワに揚げたドーナッツのようなもの、ハワイでは人気のお菓子です。プナホウのマラサダは、フワフワ感がしっかりしていて、なんといっても１個２５セントという安いお値段が人気です。ロープにそって並ぶ事１５分、揚げたてサクサクを持って芝生に座っていただきます！１人２つはぺろっといけちゃいます。手にべっとりと付いたお砂糖もべろりとなめて、ごちそうさまでした！
「２時間ぐらい遊ぼうね」と出掛けた「プナホウ・カーニバル」だったんですが、５時間以上もいておでこと腕がヒリヒリと日焼けするほど。帰りは疲れたのと、お腹が一杯なのとで、１０分の道が歩けず、バスで帰りました。ちなみにプナホウ・カーニバル、その収益金はプナホウ･スクールの奨学金制度に使用されるそうです。

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