===森本毅郎・スタンバイ！===

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【ハワイのコーヒー】

2003年08月04日

実は先週、ハワイに嬉しいニュースが流れました。ワシントンのホワイトハウスのメニューに、ハワイ産のコーヒーが採用されたんです。今年の2月に、ハワイ州のリンダ・リングル州知事がホワイトハウスを訪れ、ハワイのコーヒーを薦めたのが採用されたもので、ホワイトハウスの最近のイベントですでに数回、ハワイのコーヒーが振舞われました。警備上の理由から、どのブランドが使われたかは明らかにされませんが、地元コーヒー市場にとってはうれしいニュースになりました。
ハワイのコーヒー産業は、約700のコーヒー農園が年間約2000万ドルを売り上げています。ハワイ島コナのコーヒー豆が有名ですが、ダウンタウンから空港にむかう途中にある、工場倉庫が立ち並ぶカリヒ地区の一角に、ハワイが誇るコーヒー、ライオンコーヒーの工場と本社があります。アメリカでは最も古い1864年の誕生で、真っ赤なパッケージに黄色いライオンの絵が描かれていて、ハワイのコーヒーでは超有名ブランドです。
毎週火曜日の午前10時に、無料で工場見学ツアーをやっているというので、先週の火曜日に行って来ました。社長さん自ら案内してくれたので、チャンスとばかりジェム社長にこっそり、「ホワイトハウスで使われているハワイ産のコーヒーは、こちらの物なんですか？」と聞いてみました。彼は、「あれは本当に、私たちハワイのコーヒー会社にはとっても嬉しいニュースでした」。そこでにっこりわらって、「でも警備の関係で、私たちにもどちらのを使っているのか、分からないんです」とおっしゃっていました。本当は何か知っていそうな雰囲気でしたよぉ。
広い工場の中はコーヒーのいい香りでいっぱいです。働いている人たちも笑顔で「ハロー！」と、とてもアットホームな雰囲気です。茶色い麻で出来たコーヒーの袋から豆を取り出してローストするんですが、ローストする前の豆って「豆まきの豆」そっくりなんです。ちなみに、あのコーヒー豆が入っている袋ってオシャレですよね。帰りに買って、うちのダイニングテーブルの横のハワイコーナーに、レイや木彫りのパイナップルの下に敷いて飾ってあります。結構決まってますよ！
コーヒーショップでは、色々なコーヒーを小さなカップでテイスティング、試飲ができます。エスプレッソにカフェラテ、カフェイン抜きや、変わった物ではバニラ・マカデミア風味に、チョコレート･マカデミア、そしてココナッツ風味のコーヒーなど。チョコレートマカデミアは、甘い香りとコーヒーの香りが程よくミックスされていて香りは最高、飲むと「チョコレートがかかったマカデミアを食べながら、コーヒーを飲んでいるみたい」で、いっぺんにちゃんと三つの味がします。
日本でも、輸入品を扱う食料品スーパーにライオンコーヒーが置いてあるそうです。この工場に来てテイスティングをして毎回買っていく日本人や、ここに来てからライオンコーヒーのフアンになり、日本からオーダーしてくる人もいるそうです。ライオンコーヒーの場所は、アラモアナ通りから二ミッツ通りを空港へ向けて行って、カリヒ通りを右、二つ目の路地を右に曲がったところです。三角屋根の工場に、赤いライオンコーヒーの看板が出ています。
火曜日10時からの工場見学ツアーは無料。コーヒーショップは月曜～金曜が朝6時から夕方6時まで、土曜が7時半から3時半、日曜はお休みです。

ハワイの常識・その２

2003年07月28日

以前、ハワイでの常識「ゴムぞうりを履きこなす」というお話をしました。
今回の常識は「時間の感覚」です。
ここハワイでは、ゆるやかな時間が流れていて、時間の概念が日本の人とはだいぶ違っています。それは「ハワイアンタイム」というものなんです。
響きはとてもいいけど、これが結構くせもの、気をつけてくださいね。
「あの人ハワイアンタイムよ」と言われたら、悪く言えば時間にルーズ、良く言えばマイペースな人と言う意味なんです。
私がハワイに来て間も無い頃、地元の人とアラモアナショッピングセンターで午前10時に待ち合わせをしました。私は時間はきっちり守る方なので、10分前には待ち合わせ場所に着きました。ところが、待てど暮らせど相手はやって来ません。結局彼女が現われたのは1時間後の11時過ぎでした。彼女はにこにこ顔で、「まさみさん、ごめんなさぁ～い！」家に帰ると、その彼女から10時半過ぎに留守電話が入っていて、「まさみさん、ごめんなさい、あと30分ぐらいで着きま～す！」。10時の待ち合わせで、10時半にまだ家にいると思ってたんでしょうかね～？その後も何度か、違う人でも同じ事があったので、私はしょうがなく携帯電話を持つことにしました。今は慣れたもので、待ち合わせの時間になると電話して「今どこ？」と聞いて、こっちもしっかり時間をつぶしてから相手に合わせる様になりました。ハワイアンタイムでは30分くらいの遅れは、遅刻にはならないんですね～。
日本のように至る所に時計はありませんし、テレビやラジオでピ・ピ・ピ・ポーン！という時報もありません。もちろん時報の電話サービスもありませんから、ハワイの人達の腕時計は人によって随分と差があって、10分ぐらいのズレは当たり前です。
私はもう気にならなくなっていますが、日本から来た旅行者にとって気になるハワイアンタイムの例としては、レストランで食事が終わってもなかなか勘定書きがこない、やっと来ても今度はおつりがなかなか来ない。なんでも「ちゃっちゃか」やらなきゃ済まない日本の方にはつらいと思いますが。
ケーブルテレビの調子がおかしいので修理の依頼の電話をしたら、「明日伺います」との事。内心あら随分早く来てくれるわね、と思って「何時頃来るの？」と聞くと、「午前9時から午後4時までの間です」って。それって一日中待ってろってことですよね。結局買い物にも行けず一日中待って、ケーブル会社の人が来たのは夕方４時前。ところが修理は５分足らずで終わってしまいました。こう言う事もしょっちゅうなんです。
のんびりしている代表格はハワイのエスカレーターで、ものすごくノロイ！
特にアラモアナショッピングセンターのエスカレーターは本当にゆっくりです。
このスピードに慣れてしまった私は、先日日本に帰った時にエスカレーターがあまりにも早くて、乗るのにビクビクものでした。ハワイののろ～いエスカレーターでタイミングがつかめずに、つまずいている人がとっても多いんです。
ハワイの中でも政治経済の中心、都会のホノルルでは、まだ時間は少し早めに流れているらしいんです。オアフの人に言わせると「他の島の人ってのんびりなのよ！」だそうで、カウアイタイム、マウイタイムといって笑っているのを見て、私は可笑しくなりました。「あなた達、人のこと笑えないでしょ！」
ただし、日本のみなさん！このハワイアンタイムですが、ツアーなどで遅刻した時に、「ハワイアンタイムですぅ！ははは」なんて決してやらないでください。

【子連れハワイ旅行のために】

2003年07月21日

子連れのハワイ旅行に役立つ情報、第二弾をお伝えしたいと思います。ワード・ビレッジショップにある「カラー・ミー・マイン」。陶器に絵を描いて、それを焼きつけてくれるスタジオなんです。陶器に絵付けをするアート・スタジオは、今アメリカで静かなブームになっていますが、このカラー・ミー・マインはチェーン店で、全米で100店舗以上あるというんですから、すごいですよね。
スタジオ使用料は大人が9ドル、12歳以下は6ドル。そして、店内の壁に並ぶ素焼きの白い陶器の中から好きなものを選びます。素焼きの陶器は、犬、猫、カメ、イルカなどの動物もの。ガーデン関係では大小様々な形の植木鉢、庭に置くレンガや置き物。一番多いのがキッチンで、お皿やコーヒーマグはもちろん、バター入れまで、全部で200種類以上あります。初めての場合はお皿など比較的平らな物がいいということなので、私は直径20センチ程の12ドルのお皿にしました。
陶器に絵付けを始める前に、スタッフが絵の具や筆の説明をしてくれます。前もって絵柄を考えていなくても、絵の見本になるたくさんの本と、コンピューターにも絵柄が入っているので、それをプリントアウトして参考にしながら描く事も出来ます。絵の具の色はおよそ100色、もちろん混ぜてもいいですから、何百色という色使いが出来ます。
始めは絵の具が陶器に染み込み過ぎてうまく出来なかったんですが、そのうち慣れてきて、大分うまく描けましたよ。青い海に、ウインドサーフィンのカラフルなボードがすべり、そのむこうに砂浜、そしてヤシの木の林があって、切り立つコウラル山脈に大きな虹がかかっている、という絵を描いてみました。お店のお姉さんにも、「あら、上手ねえ！」と誉められました。へへへ。
焼き上がりには2～3日かかりますが、どうしても時間がないときには急ぎで焼き上げてくれるそうです。帰りに間に合わなくても、有料で日本に送ってくれます。私の場合は4日間かかりましたが、焼きあがった作品を手にした時のドキドキ感はたまりません。
カラー・ミー・マインはワードビレッジの中、ピアワンインポータントの前です。月曜から木曜が、朝10時から夜10時まで、金曜と土曜が夜11時までです。週末は地元の人達で満席に近いことも多いそうです。絵付けには時間制限はありませんので、ゆっくりと絵付けを楽しんでください。

【ハワイアン・ミュージックの紹介】

2003年07月14日

今日は久し振りにハワイアンミュージックをご紹介したいと思います。ハワイでは、FMの105.1に合わせると一日中ハワイアン・ミュージックが聞けます。ハワイのFMラジオは、ハワイアンだけでなくヒップホップ、ロック、ちょっと昔のポップスなどいろんなジャンルの音楽が楽しめます。だから、ハワイではＣＤを買わなくても済んでしまうのです。それでも、今年になってどうしても欲しかった2枚のＣＤを買いました。今日はそれをご紹介したいと思います。
私が最近買ったＣＤの一枚はコンテンポラリーなんですが、ケアリィ・レイシェルと言う人のアルバムです。デビューアルバム「ＫＡＷＡＩＰＵＮＡＨＥＬＥ」（カワイプナヘレ）をご紹介したいと思います。これは、1994年にリリースされてから、ハワイの音楽史上最も売れたアルバムなんです。ハワイで30万枚売れたんですが、ハワイの人口は120万人なんですよ。4人に1人が買ったことになります。今でも店に入荷すると、すぐ売り切れになってしまうそうなんです。デビューした94年に、彼はハワイのグラミー賞ナホク・ハノハノ・アワードで5部門を受賞しています。
ケアリィはマウイ島生まれで、今もマウイに住む有名なクムフラ、フラの先生でもあります。フラの好きな方は、彼のフラのビデオも売っていますよ。ケアリィの作品のテーマは「恋人への絆、家族との絆、自然への敬愛」でだそうです。ハワイ語の歌詞の意味はわからないけれど、聞いていて気持ちが良くなる、私のリラックスタイムに欠かせない一枚です。
そしてもうひとつが「アイランド・ミュージック」。ＢＥＴの「ピュア・アロハ」です。ＢＥＴだけでなく、たくさんのハワイのアイランド・ミュージシャンが集って作られたアルバムで、他にハワイアン・ホームボーイやニュー・フレーバーなど11のバンドの曲が入っています。レゲェのテイストを盛りこんだ、ハワイ生まれの新しいハワイアン・ミュージックです。地元の子達はレゲエの本場ジャマイカとハワイアンをかけて、ジャワイアンと呼ぶ人もいます。本場ジャマイカのレゲエと比べると、時々出てくるハワイアンな雰囲気が、ソフトな感じにしてくれます。夏にぴったり、ビーチでばっちり、日本でもこれからのシーズン、聞きたくなると思いませんか？

【ラハイナ・ヌーン】

2003年07月07日

「ラハイナ・ヌーン」という自然現象を知っていますか？これは熱帯地方だけで起こる特有の現象のなんですが、太陽が真上を通過することによって光が真上からさすので、全く影が無くなってしまうという現象なんです。一年に二回、わずかの時間だけ、太陽がハワイの真上を通るために、影がなくなっちゃうんです。ラハイナとはハワイ語で灼熱の太陽と言う意味だそうです。ラハイナ・ヌーンを直訳すると、「灼熱の太陽の午後」になります。
私が住んでいるホノルルでの1回目は5月27日のお昼過ぎ、12時28分がラハイナ・ヌーンになりました。お昼ご飯を早めに済ませ、12時過ぎから外の通りに出て、空を見上げます。12時28分になると娘のジャスミンの影が消えました。回りを見ると、車も真下に影ができているだけ、電信柱も黄色い消火栓もみごとに影がありません。ところが、なんと私の影はしっかり丸く出来ているんです。これは体が丸いために、揃えた足の周りに丸くこんもりと影が出来ていたのです。
今年2回目のラハイナ･ヌーンは、今月7月にやってきます。ワイキキのあるオアフ島は来週7月16日、お昼の12時37分にラハイナ・ヌーンになりますので、その時ハワイにいらっしゃる方は、ぜひ周りをよく観察してみてください。
ハワイの紫外線対策について少しお話したいと思います。短い滞在日数ないので、少しでも日焼けをしたい！と意気込むと逆効果です。まずはサンオイルではなくサン・スクリーン、「日焼け止め」を塗って陽にあたった方がいいと思います。初日にサンオイルで焼きすぎると、次ぎの日からは日差しの下に肌をさらすだけで、ひりひり痛くて大変です。サン・スクリーンで日差しを避けながら1日2時間ぐらい、理想は午前中に焼くと、4泊6日でも、こんがりきれいな小麦色の出来上がり！
ハワイに来たけど、どうしても陽に焼きたくない人は、完璧に陽にあたらない努力をしましょう。つばの広い帽子、日傘があるといいですね。ハワイでは日傘は売っていません。日差しの強い所に出る時は地元の人は雨傘をさします。雨傘もこちらでは日本のように素敵な傘は売っていません。そもそも傘を持っている人が少ないんです。雨も少なくてすぐやむし、車で移動しているからいらないんですね。ですから、日本から折りたたみの日傘を持って来るといいかもしれません。
子供にはビーチでも白っぽいTシャツを着せて遊ばせる、もしくはスイムシャツといってそのまま泳げてすぐ乾く薄いシャツもお勧めです。子供用のサングラスで眩しい日差しもカット。ハワイには子供用のかわいいサングラスも5ドル前後で売っています。うちのジャスミンはサングラスは3つ、服の色に合わせて持っていて、チビッ子ギャングのようです。あとベビー用のサンブロックは、大人の肌の弱い方でも大丈夫で、SPF50なんていう強力な日焼け止めもそろっていますよ。

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