===森本毅郎・スタンバイ！===

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【ＳＢＳオープン観戦記！】

2005年02月28日

実はきのうまで、ＬＰＧＡアメリカ女子プロゴルフツアーの「ＳＢＳオープン」が、ここオアフ島で行なわれていたんです。場所は、オアフ島の北にある「タートルベイ･リゾート」のアーノルド･パーマー･コースで、ワイキキから1時間半のドライブ。我らがホノルルの大スター、ミッシェル･ウィーに会うため、予選の第一日目に出掛けて来ました。
ＳＢＳオープンの入場料は1人5ドル、4日間通してだと15ドル、2千円かかりません。この安さは魅力、気軽に行けるので、ドライブがてら通りかかった水着にサンドレス姿の観光客も多く見かけました。パッティング･グリーンとドライビング･レンジでは、選手たちがスタート前に練習をしていました。本当に手の届きそうなすぐ目の前で、有名な選手が見られるのも楽しみの一つです。
それにしても、女性のゴルファーたちにきれいな人が多いのに驚きました。彼女たちが芝の上でパッティングの練習をしていると、芝の上にカラフルな花が咲いたように見えるんです。まぁ時々、キャディさんと間違えそうな、男性のようなプレーヤーもいましたけど。真っ青なシャツに白いスカート姿のグレース･パークさんは、きりっとした美人でしたし、日本の東尾理子さんも小柄でとってもきれいでした。残念ながら東尾さんは、1打及ばず予選落ちしてしまいましたが。
とっても目立った一人のギャラリーを見つけました。真っ黒に日焼けしたハワイの地元のお父さんです。大きなつばの広い帽子をかぶっているんですが、遠くから見るとその帽子、薄汚れて見えるんです。でも近くで見ると、実はプロ選手のサインでいっぱい。二年前にリタイア、ホノルルに住む５８歳のおじさんの最大の楽しみは、ミッシェル･ウィーの応援とトーナメント観戦で、今年はソニー･オープンに始まり、パール･オープン、そしてこのＳＢＳオープンと、オアフ島での大会は欠かさず見て回っているそうです。その日のサインのお目当てはグレース・パークで、ちゃんともらっていましたよ。彼はゴム草履にＴシャツ姿、カバンの中にはお水と自家製サンドイッチが入っていて、「ゴルフ観戦にはこの格好が1番楽！」と言っていました。
ミッシェル･ウィーが練習場に現われたのは、スタートの1時間ほど前。水色のパンツ、白に水色の縞のシャツ姿のミッシェルは、さわやかそのもの。すらーと伸びた手と足、180センチの身長は存在感があります。彼女はまず、ドライブレンジで練習用の赤いクラブを振るんですが、ヒュンヒュンと風を切る音が聞こえます。そのあと、ドライバーをパーンと打ったときには、まわりからどよめきとため息が聞こえました。
1時半のスタートは10番ホールからだったんですが、何百人と言う人たちで埋め尽くされているので、彼女のドライバーショットは近くでは見られません。 1打目が届きそうな所で待とうと思いまして300ヤード程行くと、なんとそこにはミッシェル･ウィーのお母さんが腕組みをして立っていました。親子そっくりなので、すぐわかりました。お母さんのうしろにそっと立って待っていると、はるか遠くのティーグラウンドでミッシェルがパーンと大きなフォームで打つのが見えました。ボールの行方を目で追ったんですが、どこを飛んでいるか全く見えません。その時、前にいたミッシェルのお母さんがグルーっとボールを目で追って振り返り、大口開けてボールを捜していた私と真正面で目が合ってしまいました。その瞬間、私のすぐ脇にストンとボールが落ちたんです。ビックリした。
コースから見える真っ青な海や、緑の芝生、少し赤土っぽいバンカーなど、絵のようにきれいな景色が広がっています。ゴルフをした事がない私でも楽しめます。普段見ることの出来ないゴルフ場の美しいコースを歩けるし、有名な選手にも会えるし、ゴルフ観戦はお薦めです。

【パラマ・スーパーマーケット！】

2005年02月21日

テレビドラマ「冬のソナタ」のヒットで、日本で韓国が大ブームになったそうですが、ハワイには韓国からの移民がたくさん住んでいます。私の住んでいるコンドミニアムにも韓国系の人が多く、何人か韓国人のお友達が出来ました。二軒隣に住むミョンさんもその一人で、38歳の彼女は大学生の娘を持つシングルマザー。彼女においしいキムチが買える場所に連れて行ってもらいました。去年の暮れにオープンした韓国系のお店、「パラマ・スーパーマーケット」です。真新しい二階建てのピンクのビルに真っ青なハングル文字、その下に英語で「パラマ･スーパーマーケット」と書いてあるんですが、かなり派手で目立つんですよ。
入り口の自動ドアを入ると、プワ～っと広がるキムチの香り、でも2～3分もすれば慣れて臭わなくなるから不思議ですよね。店内に流れるＢＧＭも韓国の歌謡曲、そしてどこを見ても、ハングル、ハングルの文字です。ここのお薦めは、なんといっても豊富な種類のお惣菜。自分の好きな量だけ買えるので、少しづついろんな物を試したい私にはぴったりなんです。ズラーと並ぶキムチは20種類以上、すべて試食出来るんですが、どれも赤々としていて辛そうです。
今回私が買ったのは普通の白菜のキムチと、生の蟹を超スパイシーな真っ赤な唐辛子のソースであえたケジャンです。白菜のキムチは辛さが冴えていて美味しく、蟹のケジャンはカラごと手でつかんで中身をお箸で引っ張り出し、そのままむしゃぶりつき、手の指と口の周りを真っ赤にしながら食べるんです。透明な生の蟹の身は、辛さの中に甘さが感じられて絶品、ビールによくあうんです。蟹は小さ目ですが一匹2ドル、200円ちょっとと安いのも最高です。
韓国の巻き寿司は、ほうれん草、たくあん、卵、お肉、にんじんと、ご飯より具がたくさん入っていて、それだけでお腹いっぱい。お菓子も日本にあるようなチョコレートやキャンディが、ハングル文字の包装紙で売られていますが、日系スーパーで買うより断然安いんです。ＣＤのコーナーには、冬のソナタのテーマソング集が15ドルくらいで売っていました。
入り口の右側にはフードコートがあって、座って食べる事が出来ます。もちろんお持ち帰りもＯＫで、4ドルから6ドルと安いんです。韓国のお味噌汁を頼むと、大きな鉄鍋に具がたくさん、山盛りご飯とナムル、キムチがついてたったの5ドル、これ一つを頼めば親子二人のお腹がいっぱいになります。
二階には韓国の人が経営する美容院や、レンタルビデオ屋さんが並んでいて、ビデオ屋さんでは中古のビデオやＤＶＤも売っていました。「冬のソナタ」を探してみたんですが、出るとすぐ売れてしまうという事でありませんでした。そこで今回、「オウタム・イン・マイ・ハート」という、ウォン・ビンやハン・ナナが出演しているドラマのＤＶＤ6枚組を50ドルで買いました。ただし、家に帰って再生してみると大きな問題がありました。韓国語は分からないし、字幕はついていますが英語なので、全然追いつけないんです。止めては戻して読み直しの繰り返し、なかなか前に進まないんですね。
もう一つ、「パラマ・スーパーマーケット」の合鍵屋さんで見つけたのが「ヨン様写真入りの名札」。銀のお皿の上に写真をプリントしてくれるものなんですが、ずらっと並んだ見本は、たくさんのヨン様の写真。そしてヨン様に寄りそう日本人らしき女性たちの写真。自分の写真を持っていけば、ヨン様とのツーショット写真を合成してくれるんです。ヨン様と二人きりで見詰め合ったり、寄り添ったりしているように合成してくれて、「ヨン様＆ヨシコ、ラブ・フロム・ハワイ」などと、文字まで入れてくれるんです。24ドルでした。
お店の若い韓国人の男性に話を聞きましたら、日本での韓国ブームを聞いて思いついたそうです。私が「やっぱりヨン様なんですね？」と聞くと、彼は「日本では『ヨンサマ』ですが、韓国では『ペ・ヨンジュン』と言う名前で呼ばれているんですよ」と、丁寧に教えてくれました。彼は、日本では「ヨンサマ」という名前で売れていると思っているのですね。
場所はアラモアナ・ショッピングセンターの北側、ダイエーの隣です。韓国系の商品に目がない方、ぜひ覗いて見ると楽しいと思いますよ。

【マカデミア・ナッツ・チョコ！】

2005年02月14日

今日は「バレンタインデー」ですね。バレンタインデーと言えば、やっぱりチョコレートです。ハワイで有名なチョコレートと言えばなんでしょう！？そうです。みなさん良くご存知の「マカデミア・ナッツ･チョコレート」です！ハワイの定番のおみやげとしてあまりにも有名なマカデミア･ナッツ･チョコレートですが、それを作っている工場、「ハワイアン･ホスト・チョコレート」にお邪魔して来ました。
「ハワイアン･ホスト」の工場は、ホノルル港に近い倉庫街にあります。工場に入ってすぐ目に付くのが、古い大きなセピア色の写真です。眼鏡をかけた日本人らしいご夫婦が写っています。このご夫婦こそ、「ハワイアン・ホスト」の創設者、タキタニ・マモルさんとアイコさんご夫妻なんです。タキタニ･マモルさんは、少年時代からチョコレート作りをしたいと言う夢を持っていました。マモル少年の夢は、今までなかったような最高のチョコレートを作りたいということだったんです。今から78年前の1927年に、ホノルルにチョコレート屋を開きました。その後、ハワイ産のマカデミアナッツにチョコレートをコーティングする作り方を思い付いたと言います。それからは日本人らしいきめこまやかさを活かし、1988年に亡くなるまで、朝から晩まで働いていたそうです。
マカデミアナッツはハワイ島のヒロとコナの650軒の農家と契約し、チョコレートはスイスで初めてチョコレートを作ったと言うピーターチョコレートを使用しています。工場を案内してくれたタッド･テラダさんがこんなことを仰っていました。日本のテレビを見ていたら有名なタレントさんが、「ハワイ行くなら、もうチョコレートのお土産はやめてね！」と言っていたそうなんです。「ＴＶ以外でもそういう言葉をよく耳にするんですよ」と苦笑いしていましたが、テラダさんが仰るには、人気はまったく衰えをしらず、今でもハワイのおみやげの王様なんだそうです。
確かに、ハワイのおみやげにチョコレートとなると目新しくないと思いますが、もらうと絶対手が出ちゃうおいしさがあると思いませんか？日本から来る観光客は、このマカデミアナッツ・チョコレートを、一日につき一万五千箱も日本に持って帰っているんだそうですよ。「ハワイアン・ホスト」は日本の小売店とはなるべく取引をせず、ハワイでしか手に入らないようにして、おみやげとしての価値を持たせるようにしているそうなんです。
日本でチョコレートが一番売れるのは、なんと言ってもバレンタイン・デーですよね。ハワイでは、ハワイアン・ホスト・チョコレートが一番売れるのは、バレンタイン・デーではありません。実はクリスマスなんです。地元の人達はクリスマスになると、本土に住む子供や親戚に何十箱も送り、クリスマスに本土から里帰りした学生や親戚が、ハワイのお土産としてマカデミア・ナッツのチョコを買って帰るんです。つまり、東京に住んでいる人にとっての「雷おこし」とか「虎屋の羊羹」みたいなものなんですよ。故郷の味でもあります。
もちろんバレンタイン・デーにも、日本ほどではありませんが売上は伸びるそうです。ハワイは日本に近いこともあってたくさんの日本文化が入ってきていますが、最近の風習も同じで、オフィスでは女性が義理チョコを配る姿が見られるそうなんです。「義理チョコとしても一箱にたくさん入っているマカデミア･ナッツ･チョコレートは重宝にされているんですよ」と言ってました。
ハワイアン･ホスト・チョコレートは現在、マカデミア入り、ハニーマカデミア入り、ホワイトチョコレート、ダークチョコ、キャラメル入りなどなど、150種類もあるんです。アメリカ本土の観光客にはキャラメル入りが一番人気ですが、日本人にはやはりオーソドックスなマカデミアナッツ･チョコが一番人気、最近では日本でポリフェノールが話題を集めていることから、ダークチョコレートもよく出るそうなんです。また、アメリカで大人気のアトキンスダイエットのために、砂糖を使っていないものが出たんですが、糖尿の方にいいとずいぶん支持されているそうです。

【ハワイのパワー・ストーン！】

2005年02月07日

この間、日本に帰った時に、女性週刊誌やファッション誌で、「パワー･ストーン特集」をいくつか見かけました。「パワー・ストーン」とは「力のある石」という意味、「石の一つ一つに意味があるから、アクセサリーなのにお守りにもなる」というもので、日本ではこのパワー･ストーンを身につけるのがまさに今風なんだそうです。歌手のブリットニー･スピアーズさんとか、女優のサラ・ジェシカ・パーカーさん、日本人でも堂本剛さん、石川亜沙美さん、韓国の俳優チャン･ドンゴンさんなど、彼らの手首にパワー・ストーンのブレスレットがはまっているというのです。
実はこの「パワー･ストーン」、ハワイではもうすでにお馴染みの物なんですよ。私の周りでもパワー･ストーンのブレスレットを身に付けている人が結構多いんです。パワー･ストーンを扱っている店、ワードセンター一階にある「セドナ」を訪ねて来ました。「セドナ」は、ホノルルの人気フリーペーパー「ホノルル・ウィークリー」で、「ホノルルで1番かっこいいギフトが買える店と、1番いい占い師がいる店」として、2年連続表彰されているくらい、ホノルルっ子に人気のお店なんです。
日本語の話せるスタッフが必ずいるのも安心、店の中の不思議グッズには全て日本語で説明書きがついているので、ゆっくりと見て歩く事が出来ます。「セドナ」は17年前にオープンしました。中国系アメリカ人のオーナー、マーチン･ジョンソンさんは当時、サイキック･リーディング、占い師さんだったんですが、大学の心理学の学位を取って、今では心理学博士として活躍しています。ここ「セドナ」はパワー･ストーンの天然石の種類の多さでも有名ですが、ハワイの有名な占い師が常にスタンバイしていて、風水グッズやアロマキャンドルなどなど、1日中いてもあきないんです。
日本人のスタッフの細川サチコさんに「何かお願いはある？」と聞かれて、即座に「家内安全！」と答えたら、「あなたいくつ？」と笑われてしまいました。そして、「特にこれといった願いごとがなければ、並んだ石の中から好きな石をえらんでみて！」と言われたんです。選んだ石で私の今の状態がわかるらしいんです。目の前にずらーっと並ぶ石は400種類、やっと私が選んだのは、青緑色の「トルコ石」とブロンズ色に光る「ゴールド･ストーン」、それを交互につないで、アクセントに薄いピンクのローズ水晶をはさみ込み、ブレスレットにしてみました。
さて、私の今の状態は、どうなんでしょうか？トルコ石を選んだことは、表現力が豊かで、声を使う仕事に向いていて、ゴールド･ストーンは、バイタリティーがあって、エネルギーに溢れていて、最後のローズ水晶は、人の状況を敏感に察する人間だそうです。まぁ、いい事しか書いていないんですけど、結構あたっていませんか？このブレスレットは26ドル、3千円弱です。もちろん恋人との出会いが欲しいとか、金運、仕事運などの願い事をかなえるために、その意味を持つ石を選んでブレスレットにする方法もあります。
私が店内にいた2時間くらいの間に、日本人のお客さんが次から次へと訪れていました。広島から来たＯＬさんは、「パワー・ストーンがブームになっているので恋愛に効き目がありそうな石」を探しに来ていましたし、「家を新築したので風水の物を見に来た」というご夫婦は、「たくさんありすぎて目移りしてます」と言ってました。日本人のお客さんが増え出したのは4年ぐらい前からだそうですよ。
ハワイでパワー・ストーンって、なんか効きそうでしょ？私が思うには、ハワイそのものにすっごいパワーがあると思うんです。だってハワイに来ると、心が穏かになって身体が元気になり、そして又来たくなる！きっと、島自体が大きなパワー･ストーンなんですね。

【ハレイワで盗まれた名物看板！】

2005年01月31日

先日の新聞で、「オアフ島の北の海岸、ノースショアのハレイワの街で、名物の看板が盗まれて困っている」と言う記事を見つけました。ハレイワと言えば、ハワイの古き良き時代のノスタルジックな雰囲気が残る町として有名ですが、盗まれて困っているハレイワの名物看板とは、町の入り口に掲げられていて、カメハメハ･ハイウエイのバイパスから旧道にある市外への道を案内するものなんです。私の記憶ではサーファーの絵が描かれていたんですが、今はどうなっているのか、ハレイワの街を久し振りに訪ねて来ました。
ワイキキから55キロ、およそ1時間半のドライブです。途中のハイウエイには、見渡す限りのパイナップル畑が広がって、ドールのプランテーションを通り過ぎると、正面のはるかかなたに海が広がってきます。海に向かって一直線に道路は降りて行くんですが、ここはオアフの中でも私のお気に入りの道の一つなんですよ。まっすぐ前を見ていると、自分の目線より上に海が見えきて不思議な感じがするんです。地球は丸いってことですか？
その坂を気持ち良～く下りきったハレイワ入り口に、その看板はあるはずなんです。ところが！まわりを見渡してもやっぱりありません。どっかに倒れているのかと車を止めて探したんですが、どこにもないんです。この看板はカメハメハ・ハイウエイには二枚、つまりもう一枚反対方向からの車のための看板があったはずと思いつき、そのままバイパスでまっすぐ街を通り越し、街の反対側の入り口に回ってみたんです。するとそこには、あの有名なハレイワの看板が立っていました。あぁ、良かったぁ！
高さ5メートルの柱に乗った直径1メートルほどの看板は、上に黄色い矢印があって、ハレイワの町を指しています。その矢印の下には、大きな波に乗っているサーファーが･･････と思ったら、アレ？波の中にサーファーがいません！ノース･ショア･ハレイワと書かれた看板のまん中は、大きな波だけがあって、ボードに乗ったサーファーが腕を広げていたはず･･････真中がくり抜かれています。
ハレイワの町は昔、砂糖きび産業が盛んで商業の街として栄えていたそうです。今では世界各国からサーファーが集い、芸術家たちが集り、観光スポットとして賑わう町に変化しました。でも、町全体が一昔前の雰囲気をそのまま残していて、新しく建てる建物も瓦屋根の古びた建て方をする方法が守られています。赤土のせいか町全体が赤茶に染まったようなひなびた感じが、古き良き時代のハワイを感じさせるんです。その時代を知らない私でも、胸がキュンっとくるような感じの町なんです。
ハレイワの町で、盗まれた看板のことを聞いてみました。超有名なハレイワ名物「マツモト・シェーブアイス」があります。1951年に日系人のマツモトさんが始めたシェイブアイス、つまりハワイ風かき氷の元祖ともいえるお店なんです。カップに山盛りになったかき氷、レモンの黄色、ストロベリーの赤、パイナップルの青がきれいにかけられてできた虹色レインボーはあまりにも有名、お値段も1ドル30セントと安いので、朝から夕方まで列が絶えないお店なんです。
たまたまお店にいた2代目のご主人、53歳のスパンレイ・マツモトさんに、看板の事を聞いてみました。松本さんは「あ～あれね」と、日焼けした顔を曇らせながらも上手な日本語でいろいろ教えてくれました。サーファーの看板は、ハレイワの商業組合が立てたもので、一年ほど前に町の南側にある看板が丸ごと盗まれたそうなんです。看板を製作したアーティストがもうハレイワにはいないので、看板をどうするか相談していたところ、今度は3ヶ月前、北側の入り口の看板がやられました。サーファーの部分だけ盗まれてしまったそうなんです。
看板は一本およそ40万円、ハレイワの商業組合では、新しい看板を立てる準備を進めているそうです。今年中にも付け変えたいということなんですが、マツモトさんは、「デザイナーが変わっても、あの名物看板と同じようにサーファーと波をモチーフにしたものにしたい」とおっしゃっていました。「新しい看板が出来たら、いくらでも写真を撮っていいですよー！」と笑っていました。

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