現場レポート

Vol.32 2017年3月13日

小学校6年生は今しかない

桜葉学園の受験会場へと送り出す信一さんは、佳織ちゃんに「小学校6年の冬、たった一度しか受験する権利がない」と語りました。そのたった一度の権利を活かすも活かさないも、佳織ちゃんのこの1年半にかかっています。
これまで犠牲にしてきたものを思えば何としても受かって欲しい。そこは素晴らしい未来への入り口になるはずだから。だけど、香夏子さんとしては佳織ちゃんの「小学校今6年生」という「今」の時間も大切にしてあげたいと考えていたんでしょう。卒業を間近に控えた学校ではいろんな行事がありますが、受験勉強のために学校を休みがちになっている佳織ちゃんとしては、なかなか参加しづらいというもの…だけどみんな、佳織ちゃんの頑張りを知っているから、小学校で一緒に過ごした時間が大切だから、笑顔で受け入れてくれました。

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ほら、桜井さんも

みんなの手形、大人になってから見直したら「小さいな」と思うのでしょう。だけどこの小さな手を思い切り開いて、これからの幸せを掴み取ろうとしている最中。そこに一緒に居られないなんて、今この瞬間を刻み込めないなんて、そんなことはさせられない。

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みんな1組の仲間

小芝さん「かわいいねー。」
美紅羽ちゃん「健太郎、もうやった?どこ?」
健太郎役・真優くん「まだだけどここ。」
監督「健太郎の下に空いてるとこが佳織のとこだから。」

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ここの上下が健太郎と佳織

監督の話を聞きながら、おもむろにダウンジャケットを脱ぎ始める美紅羽ちゃん。
監督「どうした?」
美紅羽ちゃん「腕まくりしたいんだけど、ダウンだとまくれないので…」
監督「じゃあ、みんなに呼ばれて、やろうとしたところで脱ごう。まわりのみんな、手伝ってあげてね。」

小学校のシーンはいつもわいわいと楽しいのですが、こういう作業になるとまた楽しいです。生徒役のみんなも楽しそうで、みんなが佳織ちゃんを迎えて、一緒に卒業制作を作って。そうして6年1組の絆が見えたと思います。

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ほら早くやって!

子ども達が中心のこのシーン、香夏子さん役・深田恭子さんもみどり先生役・小芝風花さんはドラマの中同様、少し離れて微笑ましく撮影の様子を見ています。手形を押すのに邪魔になってしまうので寒い中でも上着を脱いでいたのですが、楽しさで寒さをまったく感じていないよう!さすが子どもは風の子だ!

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みんな本当に楽しそう

3学期、佳織ちゃんは受験勉強のために、ほとんど学校に行くことが出来ていないけど。落ちたらみんなに笑われると心配していたけれど。きっとこの友だちはそんなことはしない。今が積み重なって未来へと繋がる。無駄な今なんて絶対にない。みんなの応援を受けて、6年生というこの「今」を胸に挑んだ桜葉学園への受験、どんな結果が待っているのか、最終回をどうぞお楽しみに!

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