現場レポート

Vol.13 2017年1月27日

親が子どものために出来ること

みどり先生から家庭訪問を受けた桜井家。受験勉強と学校の勉強、まるで違うものだからこそ、学校の先生としては学校の勉強をおろそかにして欲しくないと思うのは当然のことでしょう。
「俺塾」という勉強部屋、この部屋を見ても「親のエゴ」といえるのか。そう言われて気持ちが揺れた信一さんに代わって、当初はあまりいい顔をしていなかった香夏子さんが信一さんの本気度を見てもらおうと声を大にしてくれました。

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真剣なんです!

みどり先生は、担任として小学生でいる時代は今しかない、その貴重な時間を有意義に過ごさせたいという思いが強いんでしょう。信一さんの言おうとする言葉をさえぎっていますが、みどり先生役の小芝風花さんは、冷静さよりも自分の体験と重ね合わせてどんどん力が入っていく様子を監督の演出を聞きながら力強く演じてくれました。

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先生というより、自分の体験として

みどり先生の勢いに圧されて黙り込んでしまいましたが、このシーンはみんなが佳織ちゃんのことを真剣に考えてくれているんです。そのためにお父さんが非難されるのは、佳織にはつらくてつらくて、耐えられないんです。
佳織役の美紅羽ちゃんもリハーサルの段階から本当に泣いてしまって、その都度、お母さん役の深田さんが優しく声をかけてあげていて、まるで本当の親子のようです。

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佳織のことでお父さんが悲しんでる

一生懸命、自分を守ろうとしてくれている佳織の言葉を聴きながら、信一さんはどんどん下を向いてしまいます。きっと、佳織の顔を見たかったんだと思います。だけど見たくても見られない、阿部さんはそんな信一さんの葛藤している気持ちを顔をあげてはまた下を向く、という繰り返しで見せてくださいました。

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泣き崩れた佳織、先生にもお父さんにもお母さんにも、誰にも自分のことで言い争ってなんて欲しくないんです。そんな優しい気持ちを持ってくれている佳織の涙、親ならば、生徒を思う担任ならば胸がしめつけられてしまいます。
監督「頑張るから、という時はもう先生のこと見なくていいよ。お父さんが頑張ってくれているからこそ、自分も頑張る、という宣言をお父さんに向かって。」

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どっちの勉強も頑張るから!

中学受験とは何か。未来への入り口に繋がるはずと信じているけれど、どうすることが本当に佳織のためなのか。信一さんがたどりついた答えは「親の愛」。これから受験を考えているご家庭もきっとたくさんあることでしょう。今日の第3話をご覧になって、どう感じられたか感想を送ってくださると嬉しいです。

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この笑顔を守れるように

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