現場レポート

Vol.11 2017年1月23日

同級生はライバル?友だち?

塾の体験授業には、佳織のクラスメートたちも参加していました。健太郎くん、そして転校生の麻里亜ちゃん。
麻里亜ちゃんは超お嬢様学校に通っていたのに、5年生の2学期からという中途半端な時期の公立校への転校でした。お父さんの直康さんは大手ゼネコンの社長さんで、忙しいけれど麻里亜ちゃんのためには何かしてあげたいというのがとてもよく分かります。

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忙しくても転校初日は一緒に来ます

佳織ちゃんと塾の体験授業にやってきた信一さんは、同じく娘の麻里亜ちゃんの付添いで来ていた徳川さんが、自分のかつての同級生だと気が付いたけど話しかけることはしませんでした。相手は大手企業の社長さんで、今の自分とあまりに違うところに行ってしまった徳川さんにちょっと引け目もあったのかな…

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娘の学習レベルも違う…

先日もお伝えしていますが、塾での体験授業のシーンは、佳織ちゃんが受験準備をしている麻里亜ちゃんとの差を痛感させられるシーンでした。佳織ちゃんだけでなく、信一さんもとてもとてもつらくて、父娘ともども「これじゃいけない!」という気持ちになってきました。徳川さん、麻里亜ちゃんとはちょっと離れたところにいる信一さん、佳織ちゃんをそれぞれ撮影しているということは、その間、徳川さんたちはちょっと空き時間があるようで、徳川さん役の要さんは監督と一緒にモニターで阿部さんたちのお芝居を見ています。
要さん「いいね、ここで困ったような表情見せて!」
監督「なんで要さんが演出するんですか…」
要さん「だってこのシーン、ぼくあまり映ってないじゃない?」
監督「何言ってるんですか、ものすごく映ってますよ!」

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ほらほら!

塾の事務の方々からも特別扱いを受けている徳川さん、桜井父娘を中心としたシーンに何とか存在感を示そうとしています。
要さん「ぼくに説明してくれる事務の方に、セリフいろいろ言ってもらうことにしましたから!ちゃんとそこの映像使ってくださいね!」
徳川直康パートは脚本・演出By:要潤です。セリフ増やしたからには使わざるを得ないだろう!という姑息…じゃなかった、見事な作戦です(笑)。

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信一さんとは遠いけど存在感あり!

信一さんと佳織ちゃん、そして桜井家のみんなは、最初はいい顔をしていなかったけど今では「受験」をひとつのフックとしてまとまりを見せ始めています。やはり受験には本人の頑張りだけでなく、家族のサポートが大事ですものね!しかし父子家庭の徳川家は、なかなか意思疎通がうまく行っていないようです。
直康さん役の要潤さん、クールでかっこいい見た目に反してとても楽しくて、子どもたちにもとても優しい方です。なのに麻里亜ちゃんが仲良くしてくれない役で、直康さんとしてもとても悲しそうですけれど、その直康さんを演じるのもとても悲しいみたいです。
要さん「子どもと仲悪い役はつらいなあ…」
ふとしたときにおっしゃった言葉が、とても悲しかった…大きなおうちで、麻里亜ちゃんに話しかけてもそっけなくされてしまう直康さん、何とかしたいと心の底から思っているんだろうなあ…体験授業から帰った麻里亜ちゃんが「疲れたから休む」と言って、お父さんと目を合わせることなく2階の自室へ戻ろうとしてしまいますが
要さん「お風呂は入ったほうがいいと思うぞ。」
…はい、そうですね。ドラマですのでそのまま部屋に行ってしまうのですが、直康さんとしての声がけアドリブがものすごく具体的!仲が良かったらふつうに出来るだろう会話のオンパレード!

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ドラマの中ではすれ違ってばかりですが

直康さんと麻里亜ちゃん、信一さんと佳織ちゃん。お互いまったく違う父娘関係だけど、世代が変わった父娘が同じ小学校に通うことになった同級生。短い関わりでも「同級生」という関係には変わりない。だけどこの一時の関係が将来にも影響していくであろう「中学受験」、友だち、受験のライバル、桜井家と徳川家のこれからの関係にも注目してください!

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