もう一度君に、プロポーズ「あらすじ完全版」

最終話

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(写真) 葬儀の準備に追われる波留太助が残した連絡先リストに従い電話をかけていくが、中に「西園晶子」という知らない名前が。可南子が喪服を取りに行くと言ってくれ、一人、太助の部屋で波留は「西園晶子」からの手紙を見つける。中には自分の幼い頃の写真、「受け取れない」という手紙、それは生みの母のもの…

葬儀の際、毅然とした態度の波留を見て、裕樹は自分の父親が亡くなったときのことを振り返る。いまだ誰を守ることも出来ないと言う裕樹に、は「守りたいと言われて嬉しくない人はいない」と言う。そして、波留は一人ではなく、可南子がいると―――

(写真)可南子は葬儀を終えた波留とともに、マンションへと向かう。慌しかった数日、可南子の手料理でやっとひと心地つく波留。ふと見ると以前、蓮沼の姪を一緒に世話したときに折った、折り紙の船が残されていることに可南子は気づく。手に取る可南子に波留は、可南子の日記を読んで、実は子どもが欲しかったのかも知れないのに、はぐらかしてしまったことを謝る。可南子のことを分からなかった自分は離婚が最善の道だと思ったが、いまだに正しい答えは見つからない…そして可南子もそれは自分も同じだと言う。
疲れの出た波留は、可南子が片付けをしている間に眠り込んでしまう。その寝顔を見つめながら、可南子は自分の日記を読んでみようと決意する。

図書館で仕事中、大橋が館長に就任したときのあいさつ文を美奈が見つけてくる。やけに熱のこもった文章に思わず笑ってしまう可南子たち。それを懐かしく見ていると大橋は、そんな必死だった過去の自分も含めての自分だと言う。可南子は時間の流れを思いながら、今の大橋の言葉を受け止める。

(写真)ミズシマオートでは、日々新しい仕事が舞い込んできている。桂が初めて自分で担当したいと手を挙げたことに驚くものの、自分を信じ、未来につなげていきたいという桂の姿に、波留は嬉しさを隠せない。
仕事を終え飲みに行く算段をしても、波留のことを気遣ってまだ誘うのを遠慮する一同。そんな仲間たちの温かい心遣いを汲み取る波留は、水嶋の「会社を継いで欲しい」という申し出を受けることにするのだった。

裕樹は志乃にきちんと「別れよう」と話す。甘えていた自分を反省し、志乃にも自分らしくいて欲しいという裕樹。好きな人が出来たと言われたほうが、きっぱり諦めることも出来たのに…志乃はそんな裕樹に、答える言葉が見つからない。
裕樹はその足でダイニングバー・カオスへと向かう。桂に好意を寄せる進藤は、桂と親しげな裕樹がやってきて面白くない。ミズシマオートの一同と親しげに話し、波留とも気軽に話す裕樹を見て、垣根が取り払われたのだと、桂は嬉しそうに二人を見つめるのだった。

(写真)波留はマンションではなく、実家に戻る。実の母親に渡されたという鳩時計。太助は波留を母親に会わせようと考えていた。親になる躊躇、その答えはそこにあるのだろうか…
そして生みの母・晶子とついに会った波留。幸せに出来ないと手放したが、波留の幸せを願わない日はなかったと詫びる晶子に、波留は幸せだったと答える。それは晶子の気持ちを引き継ぎたいと思った太助に育てられたからこその幸せだったのだと、自分も太助のような父親になりたいときっぱりと言うのだった。

可南子は、記憶のない5年間の日記を読み進める。そこにはプロポーズされたときの喜び、子どもに関する想い、そして記憶を失う直前、幸せを迎えに行こうとしていた自分の願いがつづられている…
万里子が亡き父親と夫婦として続いていた理由、それは「家族だから」。可南子は波留とどういう気持ちで夫婦であり続けていたのかと思いを巡らせ、日記につづられた場所を巡り始める。そして波留も母親の想い、可南子の想いをしっかりと受け止め、あの日返された可南子の結婚指輪を手に、今の可南子に向き合おうと心に決める。

(写真)「スタート地点に戻る」と言って出かけたという可南子。波留は可南子を追って、二人の思い出を辿り、ついに結婚式をあげたチャペルへとやってくる。過去を見つめ、今を生きようとする可南子は、日記の中の自分は幸せそうだったと話す。そして、小さな幸せを見つける可南子が愛おしいと、ずっと平凡な幸せを一緒に迎えにいきたいと言う波留…その言葉にうなずき、指輪を受け取る可南子。記憶は戻らないけれど、それでも手を伸ばせばそこには確かに妻の可南子が、夫の波留がいる。愛を誓ったチャペルで、もう一度しっかりと抱き合う波留と可南子―

季節は過ぎ夏がきて、一つ一つに向き合おうと、裕樹は一人暮らしをすることに決める。一哉は可南子を友人として祝福し、裕樹の成長を嬉しそうに見ている。何も変わらないようでも、皆、確実に前に進んでおり、波留も可南子もそんな周囲を笑顔で見ながら、二人、しっかりと進んでいく。
そして数年後、そこにはあの日約束したサイドカーに乗って、家族三人で出かける波留たちの姿があった。