もう一度君に、プロポーズ「あらすじ完全版」

第3話

上へ 下へ

ミズシマオートでは、社長の水嶋が飲みに行こうと社員たちを誘ってみるものの、川崎も蓮沼も進藤もそれぞれ用事があると言う。は趣味のオンラインゲームで何とか恋人を見つけようと日々精を出しており、きょうはゲームの中の森に行くからと言って断ってしまう。波留もこまごまとした家の用事を口にするが、可南子の現状を知らない水嶋はいぶかしげな顔をし、波留はとっさにその場をとりつくろう。
波留が日用品を買って家に帰ると、電話料金の督促状が来ており、管理人からは家賃の振込みが遅れていることなどを言われてしまう。これまでそういうことはすべて可南子がしてくれていたのだと、散らかった家を見ながら改めて波留は思い知る。

(写真)

大きなプロジェクトを担当することになった裕樹は、張り切ってプレゼンへと挑み熱弁をふるうが、取引先に真面目なだけではつまらないと軽くあしらわれてしまう。なんとか契約をとりつけたものの自信を打ち砕かれ、声をかけてきてくれた志乃にも冷たく当たってしまうのだった。

かつて可南子とのデートに借りた車を修理することにした波留だが、古い車のため部品がなかなか手に入らない。やっと手に入ったと上機嫌で事務所に戻ると、桂がさと子に嬉しそうに話をしている。昨日、ゲームの中の「森」で出会った「勇者」は、身を挺して桂を守ってくれるような男性で、ゲームは性格が出ると思っている桂は、早速その「勇者」と今夜、実際に会う約束をしたと言うのだ。これまでさんざん失敗してきているだけに、今回こそはと意気込み、どこへ行こうかと情報誌のチェックに余念がない。桂は波留に、可南子をデートに誘ってみればどうかと持ちかけ、波留は行けなかった映画に可南子を誘ってみることにした。

(写真) 早速チケットを買って可南子を訪ねて行くものの、色よい返事はもらえなかった。
そして夜、蓮沼たちといつもの店で飲んでいると、「勇者と会う」と言っていたはずの桂がやってきた。またしてもうまくいかなかったのかと思っていると、今回は大当たりだったと桂は興奮しながら報告する。その勢いで機嫌よく店を出てきた波留たちをたまたま残業帰りに見かけた裕樹は、可南子が大変なときに何をしているんだと、仕事の失敗も手伝っていらだちが募るのだった。

現実を受け入れ、前に踏み出そうと仕事に復帰することに決めた可南子は、新しいシステムにとまどいつつ日々悪戦苦闘している。そんな中、可南子の携帯に高校の同級生から飲み会の誘いのメールが届く。どうしたものかと悩み、返事を出せず、にいる可南子。まわりの気遣いが、優しさが重くのしかかり、応えることも出来ずに申し訳ない気持ちでいっぱいになり、気遣われるのが辛く、どうしたらいいのかわからないのだ。
心療内科でそんな不安を口にし、とぼとぼと家に戻るとそこには波留が待っていた。可南子は家に入ろうとするが、そこへ太助から波留へとメールが届く。実家の軒先に今年もツバメが巣を作ったというのだ。添付された写真を見ながら、可南子がぽつりとこぼした「自分も見たことがあるのか」という問いかけに、今から見に行こうと、波留は可南子をバイクの後ろに乗せ、千葉の実家に向かうのだった。

(写真)二人揃って訪ねてきた波留と可南子を見て、太助は可南子が記憶を取り戻したのかと喜ぶ。まだだと聞いてもさしてがっかりした風も見せずに、太助は波留にアンテナ修理をさせ、その間に可南子にツバメの雛を見せながら波留の生い立ちについて話す。養子であるがゆえに周囲から気遣われてきた波留、本人はまったく気にしていないのに…気遣われる苦しさを波留も知っていたのだ。だから可南子にも無理な気遣いはしないで欲しいと太助は笑いかける。 アンテナ修理を終えた波留に、太助は自転車の修理を言いつける。そんな二人を見ながら、自分が波留と一緒になった理由が分かった気がすると言う可南子に、波留は笑顔を見せるのだった。

帰りがけ、可南子は行くかどうか迷っていた同級生との飲み会に出かけることにしたと、波留と駅で別れる。仲間たちの現状に驚きつつ、5年間の記憶がないことを正直に話すと、その状況に耐えている夫はよっぽど可南子を愛しているのだろう…と言われ、可南子は何も言えなくなってしまう。

(写真)波留が、二人一緒に暮らし始めた頃の可南子の日記を読んでいると、友人たちと別れた可南子が訪ねてきた。優しくしてくれていたのにその優しさに気づけなかった自分、気づいても何も出来ずにいる自分…自分を責める可南子は、もう会わないほうがいいと波留に告げる。波留は思わず可南子を抱きしめるが、とっさに可南子は突き放す。こんなに近くにいるのに、波留の手は可南子には届かない…