撮影日記

10   公開制作発表レポート【後編】

2012.03.27 up

本日、赤坂サカスにて行われた『ブラックボード〜時代と戦った教師たち〜』の公開制作発表。
レポート【後編】では、いくつかの質問にお答えいただいた様子をお伝えします!

Q:教壇から生徒たちと対峙してみて、また先生役を演じてみていかがでしたか?

櫻井翔さん
先生役ということに関して言うと、初めて連続ドラマに出させていただいたのがTBSの『天国に一番近い男』という作品で生徒役だったので、時を経て30歳の節目に自分が教壇に立つというのは不思議なご縁を感じました。
実際に演じてみて先生という仕事は、教壇に立つのは自分ひとりで、何十人もの目が自分に集中して、自分が教えたことを学び成長していく、その責任の大きさをすごく感じました。

佐藤浩市さん
自分がまさか教壇に立つとは思わなかったですが、僕の演じた1980年代前半は荒れた学校、体罰という時代。
今では誰でも体罰はいけないと思っていて、でも自分が荒れる生徒たちといざ向き合ってみると、体罰というのはする側の問題ではなく受ける側がどう感じるかであって、でももしかしたら「その一発」でその人の人生が変わった、という人も僕らの世代にはいっぱいいたりしたのではないかと思います。
そこを考えると「する行為」としてではなく「受ける行為」として、受ける側がどう感じるかだなと改めて感じました。
結局僕の演じた後藤も、それが「正しい」というわけではないんですよね。今向き合うにはそれしか方法がないんだ、というようなそういう走り方をしていて、振り返ってみると結局後藤自身、家族との距離感もあったり、というパーソナルな部分と先生として生徒たちに対する部分があって、どちらも孤独になっていくというところがある役柄でした。

松下奈緒さん
先生役は2度目でしたが前回とは全然テンションが違い、最初は理想に燃えてすごく教師らしい姿でいるのが、どんどん自分も転落していき結構ディープな部分がありました。
教壇に立つということは生徒全員の目が自分ひとりに向く怖さとか、そこで目をそらしてはいけないという意思を持って教壇に立たなければいけないという不安とそれなりの説得力が必要なので、教壇に立つ意味というものをつかめたらいいなと思います。
先生ひとりの発言だったり存在で、生徒ひとりひとりの人生が変わってしまうくらいの影響力があると思うのでそれを今回のドラマで表現できればいいなと思います。

Q:それぞれの思い出の先生や、思い出の言葉はありますか?

脚本家・井上由美子さん
ちょうど私は第2夜の時代に学生だったのですが、持ち込み禁止のマンガを持って行って頭を殴られて取り上げられ、大嫌いな先生だとその時は思ったのですが、卒業の時に取り上げたものをひとりひとり生徒たちに返してくれて「30分の1の生徒」ではなく「1対1の生徒」として接してくれていなんだなと今でもよく覚えています。

櫻井翔さん
小学校の担任の先生ですね。6年間担任が変わらない学校だったので、6歳から12歳までずっと見てくれていた先生だったので正に自分にとって恩師だと思っています。今回このお話をいただいた時もすぐに連絡しました。
あと僕も喋ってうるさくしてよくチョークを投げられていたんですが、僕が喋っていたのに隣りの子に当たっちゃった時の先生の顔は忘れられないですね。

佐藤浩市さん
僕もよく叩かれる側でしたね。先生との思い出というのは・・・ほとんどコミュニケーションを取らない子供でした。
なので自身で先生を演じるというのは違和感がありましたね。でも(今回の役で)「体罰という形を取らざるを得ないけどいいですね?」という「向き合うための仕方なくの手段」という考えになれたのも、あまり先生とコミュニケーションを取らなかったからなのかもしれません。

松下奈緒さん
中高時代は「反抗することがかっこいい」みたいなところはあったので、でもそれを見捨てずに先生は見ていてくれてたのかな?と思うとすごく感謝しています。
最後に笑って卒業させてくれて、ちゃんと送り出してくれたというのは、どこか母のような目で見ててくれたのかなと思います。

Q:ドラマ内でそれぞれの先生が黒板にメッセージを書きますが、今の中学生に贈りたい言葉、メッセージはありますか?

脚本家・井上由美子さん
書きたいことは全部ドラマに書いてしまったのですが、例えば30人の教室があって30人全員が座っているというのはとても貴重なことだということ、生きていてくれてありがとう、卒業してくれてありがとうという気持ちを伝えたいと思います。

櫻井翔さん
黒板に書くとしたら「夢」という文字かな、と思いました。
今回も冒頭に「出征の餞にお前たちの夢を聞かせてくれ」というセリフがあるのですが、生徒たちの夢を聞いてみたいなという気持ちがあります。

佐藤浩市さん
「犬の糞に手裏剣」という言葉があるのですが、この言葉の意味は「無駄な投資をするな」という意味なんですが、逆に今の子供たちはその意味を分かりすぎているのではないかと思うので「無駄なことをしてくれ」と伝えたいです。多くの無駄なことの中から何か違うこと、大切なことが見つかるんじゃないかと思います。

松下奈緒さん
第3夜のキーワードも「夢」なんですが、それを叶えるためにも「負けるな!」と書きたいですね。
夢を持つということは皆平等に与えられたことでもありますし、それを自分自身の力で実現してほしいということで「負けるな!」と書きたいです。

質疑応答後、こども元気ウィークのキャプテンを務める鈴木福くんが登場!

第1夜で櫻井翔さん演じる白濱正平の甥・白濱隆 役を演じる福くん。
櫻井さんとの共演はいかがでしたか?という質問に対し、

櫻井さんの甥の役だったんですが、櫻井さんに「おじさん!」というのが何か変だったけど、楽しかったです!!

と元気に答えてくれました!

その答えに思わず櫻井さんもニッコリ。
「自慢の甥です!」と紹介していました。

ブラックボードOAは、4月5日よる9時から、3夜連続放送です。
3時代の教師たちの生き様を是非ご覧ください。

また、赤坂サカスでは「ブラックボードの世界」と題し、第一夜<終戦直後>の舞台となる教室を再現したり、ドラマの世界の3時代を体験できます。
3時代の学校給食も、実際に学校の机と椅子で味わうことも出来ます。懐かしの給食を味わいに是非足を運んでくださいね。

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