インタビュー

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貫地谷しほりさん(第2夜:横手涼子役)

(写真)

Q. 台本を読んだ感想を教えてください。

ここまで激しい生徒のいる学校は、ドラマや映画でもあまり見たことがなくて、想像できませんし、衝撃的でした。

Q. 涼子先生とはどんな人だとお考えですか?

大学を卒業して、学校の先生という職業にすごく希望を持っていて、いい意味でも悪い意味でも、ちょっと「お嬢ちゃん」みたいなところがあります。まだ先生として未熟ですが成長過程にある人で、悪いと思っていることでも「本当に悪いのか」という疑問を持つ素直さもあるけれど、丸め込まれてしまう自分もいて、すごく葛藤している先生です。

Q. ゆかりとの出会いはきっと衝撃だったでしょうね。

自分の理想と、あまりにもかけ離れた現実をつきつけられて、愕然としたと思います。でも若さゆえ、自分に何とか出来るのではないかという想いもあったと思います。ゆかりは「先生」という存在にすごく反抗していて、もしわたしが先生だったらすごく難しいと思いますね。
撮影現場では、志田未来ちゃんの扮装がすごくて、最初に見たときは衝撃でした。実際はすごく小さくてかわいいのに、とても激しい気性の役でびっくりしました。

Q. 後藤先生との出会いは、涼子先生にどんな影響を与えたのでしょうか?

すごく熱くて、生徒にちゃんと向き合いたいと考えている先生だと思います。後藤先生のセリフで「生徒を捨てたくない」というものがあるのですが、涼子はその言葉を納得して後藤先生を認めても、やることが過激すぎて認められない、だけど言っていることは何となく共感出来る、とすごく揺れています。
でもこの言葉が、この先、涼子が教師を続けていく上で、一番大きかったんだと思います。思っていた教師生活と違って「もう辞める」という選択肢もあったのに、後藤先生との出会いで、理想を追っていくのではなく、生徒一人ひとりとちゃんと向き合っていく、ということを学んだんでしょうね。

Q. 後藤先生のような先生をどう思われますか?

体罰は確かによくないけれど、一人、全体をまとめられる人がいるということはすごく大きいことだと思うんです。担任の先生がしっかりとしていれば、全体がだらけてしまうこともないですし、そういう意味では、後藤先生はいい先生です。
自分のことを信じてくれる先生だと、生徒もついて行きたくなります。ゆかりは、何をしても誤解を受けてしまうような、普段の素行に問題がある生徒かも知れませんけれど、涼子は本当のところで信じてあげられなかったんだと思います。「この人だったらこういうことをする」という、先入観で見ない先生に出会えるといいですね。

(写真)

Q. 貫地谷さんご自身は、どのような学生でいらっしゃいましたか?

特に大好きな先生や苦手な先生がいるわけでもありませんでした。女子高でしたので、男の先生が苦手、という人もいましたが、わたしはあまり苦手意識もなくて反発もしませんでした。
でも、学校にはテストもあるし、勉強しなければいけないし、毎朝同じ時間に起きていかなければいけないし「すごく楽しい!」というイメージではないです。満員電車も苦手で、とても先生にはなれないですね(笑)。

Q. 最近の学校の印象はいかがですか?

今は、「未成年はタバコを吸ってはいけない」とか「こういうことをしたら犯罪だから捕まってしまう」という、一般常識、社会のルールがそのまま校則になってしまっていると聞きます。個人的には学校というのは、もっとそれなりの厳しさがあっていいと思っています。校内暴力の多かった時代の反動で、かつて厳しくしすぎた反省から、ゆとり教育というものが出来て、当たり前のことだけしか教えなくなってしまったのかもしれませんね。

Q. ドラマをご覧になる皆さまに、見どころ、メッセージをお願いします。

ヘアメイクさんがすごく頑張ってくれていて、聖子ちゃんカットやリーゼントなど、あの時代の髪型や服装を楽しめると思います。とにかく未来ちゃんのメイクがすごくて、80年代はこんな黒っぽいチークや口紅だったのかと驚かされます。
今にはない熱さがありますので、そういう部分をどうか見てください。

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