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試合情報

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日本女子試合戦評

日本 VS キューバ5月25日(金)

日本jpn 3 { 25-23
18-25
25-16
23-25
17-15
} 2 cubキューバ

戦評

 韓国戦の敗戦で残り3試合で2勝が五輪自力出場の条件となった全日本、今日は身体能力で勝るキューバと対戦。強力なサーブ、アタックは日本のディフェンス陣を翻弄した。

 第1セット、江畑のバックアタックで先取点を取った日本だったが、3-3の場面から6連続失点。その後も差は縮まらず、いきなり窮地に立たされる。
 しかし、日本にはエース木村沙織がいた。17-23の場面で、キューバは今大会サーブ部門1位のサントスのサーバーに。ここで木村がアタックを決めると、続いて自身のサーブに。「どうにか逆転しないと、と思った」という木村のサーブを足がかりに日本は何と7連続得点。奇跡的な展開で第1セットを奪う。しかし第2セット、日本は高さを生かされてセットを失う。その後は一進一退の攻防に。第3セットは前セット途中から入った新鍋、迫田がリズムを作って奪取。しかし、第4セットを奪われて、試合は第5セットに突入。

「(日本に対して)高さを生かそうと思っていた」(ガラ監督)というキューバは、ロザンナの活躍でまず3-1とリード。直後、木村、迫田が連続得点を奪うが、リードするにいたらず、8点目はキューバが奪ってコートチェンジに(8-7)。その後、迫田の得点を中心に食らいつくと、日本の10-11からキューバがサーブミス、ドリブルと連続ミス。これで1点リードとなった日本は16点目を、この試合のヒロイン迫田(この日、途中出場ながらチーム1番の19得点)のバックアタックで奪うと、最後はサントスのアタックがアウト。あまりにも劇的な展開で、日本は勝利をもぎ取った。「迫田、新鍋、平井が流れを変えてくれた」、試合後、眞鍋監督は3名の殊勲を称えたとおり、途中出場の選手が流れを変えたゲームだった。

次戦は、世界選手権王者ロシアとの対戦。五輪出場のためには、是が非でも勝たなければいけない試合。大一番での全日本の活躍に注目したい。

インタビュー

木村沙織
「勝てたことが本当によかったです。今日のように厳しい試合となると思いますが、明日、勢いよく頑張りたいと思います」
迫田さおり
「みんなで勝ててよかった。この1勝を明日につなげたいです。(活躍は)みんなが拾って、必死に上げてくれたおかげです」
新鍋理紗
「最後まで相手の勢いがあったんですけど、それに負けないで勝ててうれしいです。コートに入った時は、沙織さんのサーブレシーブの負担を少しでもカバーできたら、と思っていました」

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