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試合情報

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日本女子試合戦評

日本 VS セルビア5月27日(日)

日本jpn 2 { 25-18
21-25
25-19
21-25
9-15
} 3 srbセルビア

戦評

 最終日までもつれた五輪出場権の行方。今日の第1試合で、タイがキューバに勝利して勝ち点12に。勝ち点11の日本は、今日の試合で2セット(勝ち点1を)を奪わないと五輪に出場はできない厳しい状況に追い込まれてしまった。それはセルビアも同じで、今日の試合で2セット奪わないと五輪に出場できない、と互いに緊張の中での試合となった。

第1セット、出だしで連続ブロックを食らった日本だったが、直後からキャプテン荒木が爆発する。「『このゲームでやるしかない』と思い切りやりました」という荒木はこのセットだけで7点を奪う活躍で、リードを作るとまず第1セットを奪う(試合全体で荒木は日本最高の21点を獲得)。続く第2セットは、平井の連続ブロックで3連続ポイントのいい出だしを切る。しかし、セルビアも負けていない。今季JTでプレーしていたブラコチェビッチが第2セットだけで7得点の活躍。粘りたい日本だったが、ミスを連発してセットを失ってしまう。

「あと1セット」と焦る中、臨んだ第3セット、日本は気迫のこもったプレーを見せる。3連続得点に5連続得点を2度など、高い集中力で一気に点差をつけると、最後は新鍋がレフトからブロックアウトを決めてセット奪取。この瞬間、日本の3大会連続の五輪出場が決まった。

第4セットは終盤からセルビア、マレセビッチのサーブに翻弄されるなどで連続失点を犯してセットを失ってしまう。五輪に向けて勝って終わりたかった日本だったが、第5セットでもサーブミスを連発。五輪出場権は獲得したものの、9-15で最後の試合に敗れてしまった。

「最終日、スタッフ、選手と緊張感ある中で試合を迎えました。2セット取ればいいということはわかっていて、出場権を獲得できた。負けてしまったけれど、選手たちはよく頑張ったと思います」と選手を称えた眞鍋監督。目標である五輪でのメダル獲得に向けて、「本大会までの2ヵ月、大会で乱れてしまったサーブレシーブを特に修正したい。苦しい戦いとなった今大会のことを糧にして、本大会は頑張りたい」と締めくくった。

インタビュー

竹下佳江
「勝って終わりたかったが、五輪での切符を獲得できてよかったです。こういう苦しい経験はなかなかできないこと。そこを勝ちぬけた、ということを五輪につなげたいです。(五輪は)私にとって、ラストチャンス。メダルを狙いに行きます」
荒木絵里香
「切符が取れたことがよかった。ただ、負けてしまったし、今大会通して自分は迷惑をかけてしまいました。今日は『このゲームでやるしかない』と思い切りやりました。得点できたことは、よかったですが、課題の残る大会でした」
江畑幸子
「(五輪出場権奪取に必要な)2セットを絶対取りたいと臨みました。五輪の切符を取ったあと、勝って終わりたかったので残念です。できなかったことは、残り2ヵ月練習して、本大会で自分の力を発揮したいと思います」

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