物語は戦国時代終わり、天下統一まであと一歩の豊臣秀吉[とよとみひでよし]は、最後の敵との戦いへ向かう。
秀吉の標的となったのは今の埼玉県行田市[さいたまけん ぎょうだし]にあった“忍城”[おしじょう]。
周囲を湖に囲まれ、せめにくいと言われる“忍城”に向かったのは、秀吉の命令を受けた石田三成をトップに2万の大軍。
忍城の兵は、武将としてはたよりないが「人気」だけは誰[だれ]にも負けない“でくのぼう”こと“のぼう様”を総大将にわずか500の兵。
絶対絶命の時に“のぼう様”がとった、とんでもない秘策は!?
その後に待ち受けるどんでん返しの結末とは!?
迫力[はくりょく]の合戦シーンに、心温まる親子愛・友情・ロマンスがたっぷりつまった戦国エンターテーメント
★大人気!!“のぼう様”★
10月23日、『のぼうの城』が東京国際映画祭の特別招待作品に選ばれ、舞台挨拶[ぶたいあいさつ]が行われました。
主役ののぼう様こと成田長親[なりたながちか]役の野村萬斎[のむらまんさい]さん。
のぼう様に想いを寄せる城主の娘[むすめ]で戦うおひめ様 甲斐姫[かいひめ]役の榮倉奈々[えいくらなな]さん。
敵の大将 石田三成[いしだみつなり]役の上地雄輔[かみじゆうすけ]さん。
忍城のお百姓[おひゃくしょう]さんの娘 ちどり役の芦田愛奈[あしだまな]ちゃん
監督[かんとく]の犬童一心[いぬどういっしん]さんと樋口真嗣[ひぐちしんじ]さんが兜と和服姿で登場。
★のぼうの城への思い・魅力[みりょく]・撮影[さつえい]の裏話を語ってくれました。
主役の“のぼう様”役、野村さんは
「お話をいただいたときは30代で、撮影したのは40代前半、公開されたのは40代後半と(笑)ねかせておいて芳醇[ほうじゅん](香り高く味がよいこと)なかおりわき立つ作品になっていると思います。」
と映画の出来栄えに自信たっぷりの様子。
監督の一人、犬童監督からは
「8年くらい前からこの映画を作ろうと思って、萬斎さんにも7年くらい付き合ってもらっています。映画が完成して、ぼくはすごく面白くて、自分が作った映画なんですけどね(笑)もう5回くらい観ていて、こうやって大勢のみなさんに観てほしかったんですよ。」
と長い年月をかけて作られた映画が愛おしくてたまらない様子が伝わってきました。
また樋口監督は
「戦の後の田畑がめちゃめちゃになっているというシーンの撮影の時、セットのおくの方がまだめちゃめちゃに出来てなかったんですけど、その時に犬童さんがパワーショベルのとなりに乗って「こわすぞぉ〜」とこわしていたのが一番のおどろきでした。」
と大胆な犬童監督の一面を暴露。
ヒロインの甲斐姫役の榮倉さんは
「この映画は戦闘[せんとう]シーンが迫力満載[まんさい]で迫力ま・ん・さ・い!で(野村さんの顔を見て笑い)絶対に映画館で観るべき映画だと思っていました。」
と会場をわかせながら熱く語ってくれたよ。
冷静沈着[れいせいちんちゃく]のはずの石田三成役、上地さんは会場に海外からのお客さんを見つけるや「ハロー!」と三成とはテンション真逆で挨拶。
「W監督の作品は初めてだったので不安もあったんですが、二人の監督がすごく仲がよくて、最後は二人の仲に嫉妬[しっと]しました。」
これまた会場に笑い声がこだましていました。
お百姓さんの娘役に挑戦した芦田愛奈ちゃんは
「この映画に出演してとても歴史に興味を持ちました。私と同じくらいの年の子たちにもこの映画を観てもらい歴史に興味を持ってくれたらうれしいです」
と時代劇の魅力をしっかりPR。
また今回は、国際映画祭での上映ということで「野村さんVS上地さん 外国語スピーチ対決」!
上地さんはモントリオール世界映画祭でも披露[ひろう]したという得意!?のフランス語でスピーチ。しかし会場にはフランス語が分かる人がいなく・・・(泣)
しかも実は、うでに書いたカンニングペーパーを棒読みだった上地さん(笑)
フランスだったら大爆笑[だいばくしょう]間ちがいなかったはずと、ちょっとくやしげ。(笑)
一方の野村さんの英語でのスピーチは・・・。
さすがイギリスに留学経験もあるとあって、なめらかで分かりやすい英語。
会場からはウンウンうなずくお客さんも!!
そして榮倉さん愛奈ちゃん二人の女神の判定は・・・
映画と同じく野村さんに軍配(勝利)★★
「あんたが大将」と書かれたタスキをかけられた野村さん、とてもお似合いでした。
また出演者の両脇[りょうわき]には忍城があった埼玉県行田市から甲冑隊[かっちゅうたい]もかけつけてくれてたんだよ。
なんとこの甲冑10キロ以上もあるんだって。
戦国武将たちもこんな重いものを着て戦っていたのかな!?おどきだよね。
大逆転の実話の秘められた心温まる情愛・迫力の戦闘シーンは劇場で見るっきゃないでしょ。
『のぼうの城』 | |
日程(にってい) | 11月2日(金)よりロードショー |
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配給 | 東宝、アスミック・エース (C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ |