ドリマ署橋本班 “ハシ”チョウ日記 シリーズ5

vol.13

2012年5月17日(木)

橋本です。

「お知らせ」コーナーでも告知されていますが、
ついに「ハンチョウ」のサントラ盤が発売されることになりました。
シリーズ1の頃から、ずっとリクエストが多くて、
私たち制作サイドも、作曲を担当した遠藤浩二さんも、
何とかして実現させたいと思い続けていたのですが、
なんと原作の今野先生から、
「新しく音楽レーベルを立ち上げたので、
そこからハンチョウのサントラ出しましょう!」
という嬉しいご提案をいただき、実現の運びとなりました。

今野先生は、実は小説家になる前に、
レコード会社に勤務していたという経歴の持ち主で、
言ってみれば、CD制作のプロなのです。
今回も、遠藤さんが作曲した膨大なハンチョウ用楽曲の中から、
サントラ盤に収録する31曲を選び抜く作業や、
さらにその曲一つ一つにタイトルを付ける作業などを、
今野先生がすべて担当されました。

発売は6月13日(水)。定価は2500円です。
6月上旬には先行予約が始まる予定ですので、
興味のある方はぜひ、お買い求めください。

「ハンチョウ」の劇中音楽は、
実はシリーズを重ねるごとに、毎回新しい楽曲を加えています。
今回のシリーズ5は、舞台が変わるということもあって、
オープニング・テーマを含め、かなりの新曲を遠藤さんに作ってもらいました。

なかでも印象的なのが、
女性ボーカルが美しい「IN MISERY」という曲ではないでしょうか。
ドラマの終盤を盛り上げてくれるこの曲を歌っているのは、
シンガーの麻衣さんです。
麻衣さんは、ジブリ映画や北野武監督映画の音楽を担当されている久石譲さんの娘さんで、4歳の頃、宮崎駿監督のアニメ映画『風の谷のナウシカ』の劇中に使用された「ナウシカ・レクイエム」(「ラン・ランララ・ランランラン…」という歌)を歌っていた方です。

私は、ドラマ制作の仕事の中でも、
音楽や効果音を入れる「MA」という作業が大好きです。
脚本作りから始めて、何十人というスタッフ・出演者が全力を尽くして、
こつこつと積み上げてきた映像作品に、
最後に音楽を入れる。
その瞬間、作品に命が宿り、生き生きと羽ばたき始める・・・・・・。
ああ、この瞬間を味わうために、
私はドラマを作っているんだなあ、としみじみ思います。

来週放送の第7話でも、「IN MISERY」が心に沁みます。
前回の第6話をご覧いただいた方は、
終盤にスタッフ・ロールが流れ始めた時、
「ええっ!ここで終わっちゃうのっ!」
と叫ばれたのではないかと思います。
すいません。
我々としても、なんとか1時間に収める予定だったのですが、
あまりの尾崎さんの暴走ぶりに、とても1時間では解決できませんでした。

というわけで、来週の第7話は尾崎暴走・完結編です。

はたして、尾崎は逮捕されてしまうのか!?
安積は尾崎の暴走を止めることができるのか!?
予告編で流れた安積の負傷は何なのか!?
そして、尾崎は安積を「ハンチョウ」と呼ぶようになるのか!?

見どころいっぱいの第7話です。
安積さんのかっこいいシーンも満載です。
隠されていた、尾崎さんの5年前の真実も明らかになります。

1週間引っ張って申し訳ありませんが、
第7話、ぜひお楽しみに!
よろしくお願いいたします。