橋本です。
4月から、また「ハンチョウ」を放送できることになりました。
これまで支えていただいた視聴者の皆さま、関係者の皆さまのおかげだと心から感謝しております。
本当にありがとうございます。
今日発表された「ハンチョウ・シリーズ5」の内容を聞いて、
驚かれた方も多いと思います。
シリーズ5は「ハンチョウ〜警視庁安積班」として、
舞台を警視庁に移し、安積さん以外の出演者を一新する、
という大変大きなチャレンジをすることに決めたからです。
このチャレンジに、いろいろなご意見があるであろうことは覚悟しています。
「いつものメンバーじゃなきゃ、ハンチョウじゃない!」
「せっかくここまで成長してきたのに、なんでわざわざぶち壊すようなことをするんだっ!」
「私たちがハンチョウというドラマに求めているものを、プロデューサーはまったくわかってない!」
そんな皆さんの声が聞こえてくる気がします。
私自身も、いまだにこの決断が正しかったのかどうか、
自問自答する日々です。
しかし、ひとつだけ言えることは、
「ハンチョウ」というドラマはもっともっと成長する可能性があり、
そのためにはどんな変革も恐れてはならない、
ということだと思います。
「ハンチョウ」をもっともっと皆さんに愛される作品にするために、
シリーズ5で何ができるのか……。
この半年間、ずーっとそればかりを考え、悩みに悩んできました。
そして、やっとひとつの結論に達しました。
安積剛志という一人の刑事が、
まったく勝手の違う部署に異動になり、
チームワーク・ゼロの状態の班員たちを率いることになったら、
一体どうなるのか…。
安積を、刑事として人間として、もっともっと成長させるためには、
そんなシチュエーションに放り込むのが、いちばんいいのではないか。
原作の今野先生にもご無理を申し上げて、
「今回だけスペシャル・バージョンとして、警視庁編にチャレンジさせてくださいっ!」
とわがままなお願いをさせていただきました。
言ってみれば、ハンチョウの「武者修行」編です。
ポスターのキャッチコピーも、
「異動先は、敵地(アウェイ)」
としました。
比嘉愛未さん、小澤征悦さん、福士誠治さんという、
新たな班員たちを迎えて、安積は何を語り、どう行動するのか。
果たして、彼らから「ハンチョウ」と呼ばれる日は来るのか。
さまざまな想いを乗せて、
いま、「ハンチョウ〜警視庁安積班」は、
未知の大海原に船出しようとしています。
不安やためらいも胸をよぎります。
この航海を終えた時、
私たちは、いったいどこの港にいるのか。
いまの時点ではまったく想像もつかないけれど、
でも多分、どこの港に着いたとしても、
その桟橋には
、 村雨や須田、真帆、黒木、桜井たち、
安積班のメンバーが待っていてくれる。
そう信じて、
船を出そうと思います。
まだ見ぬ新大陸を目指して。