ドリマ署橋本班 “ハシ”チョウ日記 シリーズ5

vol.1

2012年2月21日(火)

橋本です。

4月から、また「ハンチョウ」を放送できることになりました。
これまで支えていただいた視聴者の皆さま、関係者の皆さまのおかげだと心から感謝しております。
本当にありがとうございます。

今日発表された「ハンチョウ・シリーズ5」の内容を聞いて、
驚かれた方も多いと思います。
シリーズ5は「ハンチョウ〜警視庁安積班」として、
舞台を警視庁に移し、安積さん以外の出演者を一新する、
という大変大きなチャレンジをすることに決めたからです。

このチャレンジに、いろいろなご意見があるであろうことは覚悟しています。
「いつものメンバーじゃなきゃ、ハンチョウじゃない!」
「せっかくここまで成長してきたのに、なんでわざわざぶち壊すようなことをするんだっ!」
「私たちがハンチョウというドラマに求めているものを、プロデューサーはまったくわかってない!」
そんな皆さんの声が聞こえてくる気がします。

私自身も、いまだにこの決断が正しかったのかどうか、
自問自答する日々です。
しかし、ひとつだけ言えることは、
「ハンチョウ」というドラマはもっともっと成長する可能性があり、
そのためにはどんな変革も恐れてはならない、
ということだと思います。

「ハンチョウ」をもっともっと皆さんに愛される作品にするために、
シリーズ5で何ができるのか……。
この半年間、ずーっとそればかりを考え、悩みに悩んできました。
そして、やっとひとつの結論に達しました。

安積剛志という一人の刑事が、
まったく勝手の違う部署に異動になり、
チームワーク・ゼロの状態の班員たちを率いることになったら、
一体どうなるのか…。
安積を、刑事として人間として、もっともっと成長させるためには、
そんなシチュエーションに放り込むのが、いちばんいいのではないか。

原作の今野先生にもご無理を申し上げて、
「今回だけスペシャル・バージョンとして、警視庁編にチャレンジさせてくださいっ!」
とわがままなお願いをさせていただきました。

言ってみれば、ハンチョウの「武者修行」編です。
ポスターのキャッチコピーも、
「異動先は、敵地(アウェイ)」
としました。
比嘉愛未さん、小澤征悦さん、福士誠治さんという、
新たな班員たちを迎えて、安積は何を語り、どう行動するのか。
果たして、彼らから「ハンチョウ」と呼ばれる日は来るのか。

さまざまな想いを乗せて、
いま、「ハンチョウ〜警視庁安積班」は、
未知の大海原に船出しようとしています。
不安やためらいも胸をよぎります。

この航海を終えた時、
私たちは、いったいどこの港にいるのか。
いまの時点ではまったく想像もつかないけれど、
でも多分、どこの港に着いたとしても、
その桟橋には
、 村雨や須田、真帆、黒木、桜井たち、
安積班のメンバーが待っていてくれる。

そう信じて、
船を出そうと思います。
まだ見ぬ新大陸を目指して。