ドリマ署橋本班 “ハシ”チョウ日記 シリーズ5

vol.5

2012年3月30日(金)

橋本です。

「むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、
おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、
ゆかいなことを
いっそうゆかいに」
(井上ひさし)

ドラマを作るとき、
私がいつも心に刻んでいる、
井上ひさしさんの言葉です。

現実には、なかなかそのとおりに行かないけど、
そんなドラマが作れたらいいな、
という大きな目標です。

「ハンチョウ〜警視庁安積班」第1話が完成しました。
来週の月曜日には、試写会も行われます。
(あ、試写会にたくさんの応募ありがとうございました。
予想を上回る数の応募だったため、やむなく抽選とさせていただきました。
当選しなかった方、すいませんでした……。)

ドラマを創るたびに、
「ああ、ドラマって本当にむずかしいな」
と思います。
いつもいつも、完成するたびに、
「あそこをああしておけばよかった」
「あのセリフをこうしておけばよかった」
と落ち込みます。

今回も反省の連続でしたが、
社内試写を見た方たちからは、
「面白かった!」
と好評でした。

お世辞半分だとしても、
うれしかったです。
褒められて伸びるタイプなもんで。

あとは、皆さんに見ていただくばかりです。
明日の「オールスター感謝祭」にも、
ハンチョウ・チームが出演します。
第1話オンエアーまで残り10日を切って、
番宣の方も本格的になっていきます。
このホームページの「おしらせ」のコーナーで、
最新情報を伝えていきますので、
お見逃しなく。

第1話が完成しても、
まだまだ制作現場は大変なことの連続です。
プロデューサーにとっても、
日々予期せぬトラブルが起こるので、
ホッとする暇もありません。

でも、それがドラマを創るということ。
それが、生きていくということ。

思わず大きなため息をつきそうになった時、
もうダメだ・・・とあきらめそうになった時、
私は、井上ひさしさんのもう一つの言葉を心に浮かべます。

「苦しいことも あるだろさ
悲しいことも あるだろさ
だけど ぼくらは くじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう」

ひょっこりひょうたん島の歌詞です。
なんてシンプルで、
なんて力強い言葉なんでしょうか。

まだまだゴールは遠いけど、
今日の一日を大切にして、
いっしょうけんめいに生きていこう。
今、生かされていることに感謝しながら。

ちょっと宗教っぽくなってしまいましたが、
そう思いながら、
今日もドラマを創っています。
「泣くのはいやだ 笑っちゃおう!」