ドリマ署橋本班 “ハシ”チョウ日記 シリーズ5

vol.6

2012年4月4日(水)

橋本です。

「ハンチョウ」チームは、今日は一日スタジオ撮影。
朝から緑山スタジオにこもって、第4話を撮っております。
昨日のすさまじい嵐がウソのように、
緑山は桜の蕾もほころび、ウグイスも鳴いてうららかな陽気です。

今日は高島礼子さん演じる真山捜査一課長の出演シーンが中心なので、
スタジオの中は、外とは一転、ピーンと張り詰めた空気の中、
安積VS真山の火花飛び散る白熱のセリフの応酬が続いています。

ちょっとした表情の変化と、言い方の微妙なニュアンスで、
ひとつのセリフの意味がまったく違うものになっていくのを目の当たりにすると、
やっぱり役者さんてすごいなあ……と思います。

と、同時に「お芝居って、本当に面白いなあ!」と、
しみじみ思わされました。
刑事ドラマって、事件や捜査の展開を視聴者にわかりやすく伝える必要があるため、
どうしても説明セリフが多くなってしまうのですが、
その中でも何とかして、人と人の心がぶつかり合い、
感情と感情が共振し合うようなセリフやシチュエーションを、
少しでも多く盛り込んでいきたいっ!
とあらためて強く思いました。

人間って、ほんと複雑な生きものですよね。
犯罪事件は、その複雑な人間の感情が、
さらに特殊な状態にある時に起こるので、
いきおい「ハンチョウ」に登場する人物たちは、
一筋縄ではいかないキャラクターが多くなります。

そんな複雑な登場人物たちに、
安積たちはどう立ち向かっていくのか。
その心に届くような言葉を、どう発していくのか。

考えれば考えるほど、むずかしいハードルですが、
少しでも良いドラマにするためには、
その高いハードルを何とかして越えて行くしかありません。
年々、足腰は弱ってきているような気がしますが、
若い者に負けないように頑張りたいと思います。

複雑な人間と言えば、
私の知り合いに、飛びっきりの複雑な人がいます。
その人は男性なのですが、
なぜか自分自身に非常に強いコンプレックスを持っていて、
「自分には女性を惹きつける魅力がひとつもない!」
「俺のような男を好きになる女性がいるわけがない!」
と思い込んでいるのです。
客観的にみれば、別にそんなこともないと思うのですが、
その人は頑なに、そう思い込んでいるのです。

そのくせ、女性に対しては非常に高い理想を持っていて、
「きちんとしたプライドを持っている女性」
としか付き合いたくない、と心に決めています。

その結果、どういうことが起こるか……。

例えば、その人のことを好きになった女性が現れたとします。
その人も、その女性に好意を抱いています。
何の問題もなく、二人は恋愛関係になる……、
とふつうは思いますよね。

ところがその人は、女性が自分に好意を持っていると知った瞬間、
「俺のような男を好きになるなんて、何とプライドのない女だ……」
と、一気に醒めてしまうのです。

その結果、その人は50歳を過ぎて、
いまだに独身で恋人もいません。

……ほんと、人間って、複雑な生きものだなあ。

最後に、番宣を。

「ハンチョウ〜警視庁安積班」第1話オンエアーまで、
あと5日と迫りました。
7日(土)にはハンチョウ・チームが「王様のブランチ」に出演します。
午前10時台の出演になると思いますが、
正確な情報は「お知らせ」欄でご確認ください。
(地上波で「王様のブランチ」を放送していない地域の皆さんも、
BS-TBSで「王様のブランチ」を見られますので、ぜひご覧ください)

あと、関東地区では8日(日)16:30〜17:00に、
「ハンチョウ5 スタートナビ」も放送されます。
(関西地区では、9日(月)13:55〜14:55に放送します)
ハンチョウチームのメイキングやクイズ大会など、
素顔も満載の楽しい番組です。
(放送しない地域の皆さま、ごめんなさい!)

9日(月)オンエアー当日には、
朝8時半からの「はなまるマーケット」に、
蔵之介さんが出演します。
こちらもぜひ、ご覧下さい。