安積班 張り込み日記“2010年夏!”

夏真っ盛りの神南署管内を駆け巡る、我らが安積班の行動を追って、撮影現場で起こった“アレコレ”をレポートするコーナー。みなさん、撮影の裏側では、こんなことが起こっていたんです!

vol.22

2010.09.06

みなさん、こんにちは!
えー、毎度のごとく、後学のためにとネットニュースを見回していると、エチゼンクラゲを利用して、医薬品や化粧品を開発するプロジェクトがスタートしたとの情報を発見。エチゼンクラゲって、日本海に大量発生して漁業などに悪影響を及ぼすバカでかいクラゲですよね。うむ、そんな嫌われモノを有効利用できたら、なんと素敵なことでしょうか!
そういえば、10年前くらいだったかなぁ、東京湾の第二海堡という昔の要塞跡で3泊4日のサバイバル体験をしたことがあるんですけど、食べ物を現地調達するというレギュレーションだったので、魚や貝、雑草など食べていまして(笑)。そんな中、クラゲを獲って食べたんですね。英語で“Jelly Fish”と言うように、手触りはプリプリとして美味しそうなんですが、パクッとかじってみると、お口いっぱいに海水の味が広がるだけ。そう、カラダの約95%が水分といわれている生き物ですからね、かじってもしょっぱいだけでしたぁ。ちなみに、煮てみると、身がドンドン縮まって、食べるところがなくなっちゃいましたとさ。
そそ、このとき思ったのが、食料として貝は獲りやすいから、日本全国をはじめ世界中で貝塚が形成されたのかなということ。狩猟道具と技術がおぼつかない中、手軽に食べられる貝は、その先史時代、海岸周辺に暮らす人たちにとって大切な食料だったんだろうなぁ〜と、お腹を空かしながら考えていた、ある夏の日…。


中丸さん演じる忍と、蔵之介さん演じる安積ハンチョウの会話劇シーン。静かな緊張感の中、撮影が進みます。

っと、そんなある夏の日の思い出話はさておき、橋本プロデューサーが「今シリーズ最大の問題作!?」という第10話はいかがだったでしょうか?
「モラル」「道徳」「正義」「倫理」「大論」「常道」etc…。。。
「人間は良く生きるにはどうしたらよいのか」というようなことを、たまにふと考えるときがありますが、人それぞれ考え方はあっても、その考え方の大方のところは「道徳」というところに拠るところかと思われます。
でも、中丸さんが演じた忍と、蔵之介さん演じる安積ハンチョウのやり取りの中、
「刑事さんは、家族を殺されたことがありますか?」
というその言葉をどう受け止めたらよいのだろか!?
善悪というところで、シンプルに考えるのも一つでしょうけど、その言葉を発した人間の気持ちを汲むと、どう受け止めてよいのやら…。
うむ、このように非常に高度な問題は、nobu-cが考えても“休むに似たり”なのでー、第10話をご覧になった方々それぞれに考えていただくことといたしませう〜
m(_ _)m


セリフの言い回しなど、中丸さんと細かく打ち合わせをする酒井監督です。

さて、そんな重苦しい会話劇が展開された病室のシーンでしたが、このシーンを見ごたえあるものにするために、第10話の監督を務めた酒井さんと中丸さんは、セリフの言い回しやイントネーションなどなど、こと細かに確認をしつつ撮影が進められました。
例えば、「人ひとりの命は、人ひとりの命にしか釣り合わない。死ぬ以外に償いはできない…」というセリフのあったシーン(ちなみにシーン13)からの、一連のシーンでは、
「言い始めは、もう少し優しくしてみよう」:酒井さん
「全体的にはどうですか? いまの感じでいいですか?」:中丸さん
などなど、細かなチェックをしつつ、「よしいってみよう!」という酒井さんの声で、いざ本番。
チェックの段階でさえ、見ているこちらも緊張と心を揺さぶられる感じだったところ、その本番の空気といったら、いやいやそれはすごいインパクトがありました! そう、中丸さんは、本番で、忍の感情をピークに持っていくよう、打ち合わせの段階では、少し抑えた演技をしていたんですよね。
そのことを本人に確認すると、「リハで全力を出しちゃうと、本番にピークを持っていけないですから」とのリターンが。
むむむっ、おぬしタダ者ではないなっ!

という、役者センスに溢れた中丸さんの、ドラマ撮影現場でのエネルギー源になっているのがジャムパンです。「血糖値を上げなくちゃ(笑)」と、撮影の合間にジャムパンをパクつく中丸さんでしたとさ。

そそそ、落穂拾い的な小ネタですが、第10話の撮影のためにスタジオへやってきた、涼子を演じる渋谷飛鳥さん、なぜだか恥ずかしそうに顔を隠して蔵之介さんの前を通過します。
「どうしたん?」という蔵之介さんの言葉に、「だってスッピンなんですよ〜(笑)」とのこと。それを聞いた蔵之介さんは「オレの娘も化粧を気にする歳になったか〜!」とお父さんモードに(笑)。
重苦しいテーマの第10話でしたが、その撮影現場は、いつもの和気藹々とした雰囲気だったことをお知らせしておきますね。


殺害の証拠だと、忍が差し出したシャツを取り出すところの撮影ですね。

この黄色い袋の点滴は、食事もままならない患者さんが打つものだとか。その話を医療監修の先生に聞き、演技のヒントにする中丸さんでした。

ただいま突撃レポート中の友紀子です…。

コチラはメイクスペースです。机の上にある丸いものは、美容効果があるというナノイーを発生する家電ですね。

ちなみに、ナノイー発生家電は前室にもあったりします。

友紀子のファッションチェック用フォトセッションの図…。