[第7回] 名司会者・久米宏が出演者を巻き込み、ラジオさながらの圧巻のトークで番組を進行する目が離せない1時間!
2021年10月29日
驚き満載のワンマンショー!「名司会者・久米宏、ここにアリ!」という回である
今回、11月7日(日) CS放送TBSチャンネル2で放送される「ザ・ベストテン」は、1979年8月2日に放送された回だ。
黒柳徹子さんがニューヨークへ旅行中のためスタジオ不在となり、オープニングからエンディングまでワンマン司会となった久米宏さんがまさに喋りまくり、圧巻のトークを展開する。
もともと、ラジオでも名を馳せた久米さん。まるで「久米宏の土曜ワイドラジオTOKYO(1978年~1985年放送)」を聴いているように、そのコメントで視聴者の耳を存分に楽しませる。改めて、「ザ・ベストテン」はテレビ番組でありながら、ラジオのトークのように浴びせられるライブ感溢れるテンポこそが「らしさ」なのだと、実感する。
番組序盤の第8位に、ゴダイゴが「銀河鉄道999」で登場する。
TBS系列で10月にスタートした朝の新情報番組「THE TIME,」でも耳なじみの曲であろう。
演奏の前にドラムのトミー・スナイダーさんと即興で、なぜか英会話教室が開始される。トミーさんと久米さんが繰り広げるやり取りはお見事!
第7位、小林幸子さんは、当時大ヒット曲「おもいで酒」を披露する。イントロにのせて読みあげる久米さんの口上が面白すぎるのでメモ。
「人は見かけによらないと申し上げたらよろしいんでしょうか・・・。小林さんはスポーツカーが好きなんですけど、そのスポーツカーも最近運転する暇がなくて、お宅の車庫でホコリを被ってるんだそうでございます。今週の第7位です。小林幸子さん、おもいで酒、まいりましょう」。この口上、ぜひ放送で楽しんでいただきたい。
第4位は、西城秀樹さんの「ホップ・ステップ・ジャンプ」。スタジオにとてつもない数の動物たちが登場する。これまでも動物が登場する演出はあったが、最多数ではないだろうか。
アヒル20羽ほど(なぜか風船をつけている)、うさぎ2匹、マルチーズ2匹、プードル、ニワトリ数羽。その動物たちと追いかけっこするヒデキ。最後はヒデキがマルチーズを抱えながら歌唱。まさにカオスである。
その後にMBS毎日放送の青木和雄アナウンサーが登場し、MBSヤングタウンのベスト20を紹介するのだが、青木アナが説明している後ろで撤収しているアヒルが「ガーガーガーガー」と鳴きまくる。冷静に進行するスタジオと、見えないところでスタッフが大慌てで転換している裏側、生放送の醍醐味を味わえるシーンだ。
後半にはニューヨークから「玉ねぎより愛をこめて」と題し、徹子さんがVTRで登場する。ニューヨークの玉ねぎはこんなにデカい!とか、まるで徹子さんのニューヨークでのエッセイを生で聴いているような気がしてくる魅力満載のVTRになっている。
そこには偶然、大物アーティストが現れるというまさかの展開も!これもぜひ楽しみにしていただきたい。
さらに、郷ひろみさんはファンが今もなお愛する名曲「いつも心に太陽を」を、「銀河鉄道999」の宇宙をイメージした美しい演出、函館からの中継でのジュリーの艶めかしい姿と、見所は数々。ドラマ「熱中時代」収録現場からの水谷豊さんの若い姿も必見!