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Vol4.大倉孝二

今回演じられる梶原治とはどんな人物でしょうか?

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控えめで目立たないようにしているのだけど、自己意識というか自分に対するプライドは高い人だと思います。だから長い間、この年齢になっても、漫画家になる夢を捨てきれずアシスタントとして生活しているんでしょうね。
また、そういった変なプライドがあるからこそ、自分が傷つかないよう、また自分の実力を周りに悟られないよう、気にしてしまうところがあって、それが第3話のお話につながるところでもあります。一言で言うと、臆病なんでしょうね。自分が今いる現状から、一歩踏み出すこともできないし、そこから逃げることもできないというか…。

そんな梶原を演じる上で気をつけているポイントというと?

今回、あらかじめあるキャラクター設定以外に、自分で作り込んでいる部分はないんですけど、下手をすると漫画チックになるというか、すごくわかりやすいキャラクターになりはしないかなと、心配している部分はあります。ドラマなのである程度デフォルメしてあるのはしょうがない部分でもありますが、それをくっきり見せてしまうのもどうかと思うので、そう見えないよう気をつけて演じているつもりです。あまりわかりやすいキャラクターにならないように。
なにか突っ込まれたとき、リアクションを大きくとると、それだけでおもしろおかしくみえますけど、今回は、そういった方向はあまり出さないように意識しています。このドラマの中で、どういったポジションで居たらいいか、番組自体になにを期待されているのか、ちょっとわからないんですけど(笑)、僕自身、あまりおもしろく見えないように演じたいと思っています。どちらかというと、おもしろおかしく見せるという部分は、僕自身としては得意な方なのですが、今回はそれとは違う方向性、やり方を模索してみたいと考えています。

第3話の台本を読んだ感想は?

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当然のことですが、誰かを演じることって、自分の中にあることとないことが出てきますけど、第3話の台本を読んでみて、梶原のシーンすべてが、スッとイメージはできませんでした。「なんでこの人、こんなことしちゃうんだろ…」みたいに思いながら読んでいましたね。
今、現時点で5話まで台本ができていて、それを読んでの感想ですが、エンタテイメント性という部分で言うと、第3話はほかの話よりちょっと地味な感じがあると思います(笑)。大きな事件が起きないというか。そんな中、感情の揺れ動きなどで物語全体の波を作らないといけないと思うので、ある程度ははじけた部分も必要だと思いますけど、やりすぎるのもいけないと思うので、その辺は気をつけています。でも、これをきちんと演じて成立させなきゃと考えたら、難しいなと思いましたね。

撮影現場の様子や共演者の印象というと?

観月さんや山本(耕史)くん、高橋くんも田中くんなど、以前に共演させていただいた方も何人かいらっしゃいますけど、いろんな年代の方が集まっているので、それはおもしろいですね。もちろん最初は、お互い探り探りの部分はありましたけど、まずは若い人たちが打ち解けるじゃないですか。それからちょっと経って、僕らの世代も、山本耕史くんを中心に段々お話しするようになってきているという感じです。
第3話では、梶原のライバルというか対峙する存在としてある漫画家が登場しますが、それを袴田くんが演じてくれているんですけど、年齢も近いですし何度か共演もさせてもらってますので、変な遠慮がいらないというか。袴田くん演じる人物にいろいろ言われるんですけど、本当にいじめられている気がしてイヤでしたね(笑)。でも、その役が袴田くんでよかったです。

思い出に残る先生、もしくは理想の先生というと?

高校生の時、部活の顧問の先生が生徒よりやんちゃな方で、その先生は印象に残っていますね。若い先生だったんですけど、本当に友達のように接してくれる方で、それこそ生徒を差し置いて一人ではじけちゃうという感じでした。
部活では、生徒にやらせているだけじゃなくて、自分でも練習や試合に参加してくるんですけど、本気で野次を飛ばしたり、自分が勝ったときなんか、本気で生徒を罵倒しますからね(笑)。「先生とはこうだ」というところと、ことごとく違った人でしたね。尊敬とは違いますけど、すごく印象に残っていて、どこかの部分で影響を受けているのかなと思います。

最後にこのドラマの見どころというと?

第3話では僕が演じる梶原にスポットが当たります。自分が演じている役をどうみてほしいとか、言うのは苦手なんですけど、「こんな人も本当にいるかもしれない」と、リアリティーを感じていただければうれしいです。田中圭くん演じる上武や袴田さん演じる胡桃という人物との対比が、うまく出ていればいいなと思います。
このドラマ全体で言うなら、やっぱり夜野桜先生、それとこれだけ年代の違う役者が集まったということ。登場人物が巻き起こす群像劇を楽しみにしてくれたらうれしいです。

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