2017年10月期連続ドラマ

伝統産業に生きる!

日本の伝統産業の一つ“足袋製造業”の会社が舞台となる日曜劇場『陸王』。その物語にちなみ、昔ながらの伝統産業の世界で働く方たちを紹介するコーナーです。 先人の知恵や技術を知っていただき、そこで培われた伝統を次世代に繋げていく……その意義を感じていただけると幸いです。

File.8 農口尚彦研究所

最も有名な杜氏の一人で“酒づくりの神様”と呼ばれる農口尚彦氏(84歳)は、1970年代以降、低迷が続いていた日本酒市場において「吟醸酒」を世に広め、昨今の日本酒ブームの礎を作った立役者です。
「全国新酒鑑評会」では連続12回を含む27回の金賞を授賞するほか、厚生労働省が選定する「卓越した技能者(現代の名工)」を受賞するという輝かしい経歴を残し、2015年には現役を引退されましたが、引退してからも「酒づくりのことが頭から離れなかった」と、その情熱は衰えることはなく、2年間のブランクを経て今年、酒造りの現場へと復帰されました。
この度は自身の技術と精神を受け継ぐ若者を7名募り、新たな“魂の酒”づくりの挑戦となります。それに合わせて、今年の11月には農口氏の理想が詰まった酒蔵「農口尚彦研究所」が、石川県小松市観音下町(かながそまち)に完成。2017年12月には、新しい日本酒が蔵出しされるとのこと。
そんな農口氏の挑戦を支援し、いち早く農口さんの日本酒が楽しめるプロジェクトを、クラウドファンディングサイト「Makuake」で展開中です。「このプロジェクトを通してより多くの方々に私の想いを知っていただき、今年つくる精一杯の日本酒で、一人でも多くの方を笑顔にできるよう願っております」と、プロジェクトへの想いを語る農口氏。“酒づくりの神様”が目指す最高の日本酒にご興味を持たれた方は、ぜひ「農口尚彦研究所」を検索してみてください。

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    1932年石川県内浦町(現能登町)に杜氏一家の三代目として生まれた農口(のぐち)氏。終戦後16歳で酒づくりの道に進み、84歳となる今もなお“理想の日本酒”を求めている。
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    「夢や情熱を持った若者と共に酒づくりを…」との想いから、農口氏の理想が詰まった「農口尚彦研究所」では7名の若き蔵人を採用。理想の日本酒を求めて若い力が躍動します。
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    2017年末、農口氏の新たな挑戦がカタチとなり初蔵出しされる。左党を自負する方なら“酒づくりの神様”がつくる日本酒を味わってみたいはず。

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