2017年10月期連続ドラマ

伝統産業に生きる!

日本の伝統産業の一つ“足袋製造業”の会社が舞台となる日曜劇場『陸王』。その物語にちなみ、昔ながらの伝統産業の世界で働く方たちを紹介するコーナーです。 先人の知恵や技術を知っていただき、そこで培われた伝統を次世代に繋げていく……その意義を感じていただけると幸いです。

File.10 世古林業

1958年に製材所としてスタートした「世古林業」は、現在では製材から設計、建築まで一手に担い、一般建築のほか社寺の建築・改修なども手がける総合建設業者として成長しました。扱う建築用材の中には、「伊勢神宮」の敷地内で管理・育成されている樹齢300年以上にもなる杉、「御山杉」もありますが、そんな特別な杉を加工した際に出てしまう端材を有効利用できないかと考え、約5年前から箸やまな板、皿などの木工品の製作に取り組むようになったとのこと。
この度、その取り組みの一環として、クラウドファンディングサイト「Makuake」を介し、御山杉の端材と皮革をマッチングさせ生み出した財布やカードケースなどの「常若小物」を展開中です。
20年に1度、式年遷宮を行なう伊勢神宮の「常に若く瑞々しいままで永遠に」という精神を表した言葉、“常若(とこわか)”を冠した製品の最大の特徴は、御山杉の美しい木目を活かした自然の造形美。木材の質感を活かした表面には、国内高級車や北陸新幹線の内装にも採用されている特殊コーティングを施すことで耐水性や防汚機能を持たせつつ、“木の香り”もキープ。同じ木目は二つとなく、所有する喜びも感じさせてくれるアイテムです。

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    薄くスライスした木に薄い紙を貼りつけるという手法により、“折り紙”が作れるほどに柔らかい木のシートが誕生。従来の皮革小物に“木の温もり”をプラスすることを実現しました。
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    「伊勢神宮」の神域内で育成されている、樹齢300年以上という「御山杉」を素材として使用。ほとんど市場に出回ることがない貴重な銘木の魅力を、身近に感じられるはず。
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    こちらが「世古林業」代表・ 世古武弘氏。「木材のムダをなくそう」という父の想いを継ぎ、端材を活かした木工品の製造にも、積極的に取り組んでいる。

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