2017年10月期連続ドラマ

伝統産業に生きる!

日本の伝統産業の一つ“足袋製造業”の会社が舞台となる日曜劇場『陸王』。その物語にちなみ、昔ながらの伝統産業の世界で働く方たちを紹介するコーナーです。 先人の知恵や技術を知っていただき、そこで培われた伝統を次世代に繋げていく……その意義を感じていただけると幸いです。

File.3 創作足袋 千代の松

行田市で3代、100年もの歴史を有する老舗の足袋製造業者「千代の松」は、“創作足袋”と銘打った柄足袋で注目されているところ。減少する足袋産業に一石を投じ、その再生の一助になればとの強い想いから、約15年前にカラフルな柄足袋作りを始めました。その想いは、創作足袋の製造を始めるに当たり、初代の名前を取って「千代の松」と屋号をあらため、再スタートされたことからも窺えます。
昭和11年生まれのご夫婦が手掛ける足袋作りのこだわりは、「足袋を履く人の身になって作る」というシンプルなもの。そんな思いを込めて生まれる足袋は、和装のみならず洋装にもマッチするおしゃれな柄が好評を受け、男女を問わず若い年齢層にも人気が高いそうです。
数えきれないほどのバリエーションが揃う柄足袋は、千代の松店頭ほか、インターネットでも購入が可能。定番柄のほか、随時に新しい柄が取り上げられるので、きっとお気に入りの柄が見つかるはず。
また、お好きな柄の手ぬぐいを元に、オリジナル足袋の製作も受けてくれるので、興味を持たれた方は相談してはいかがでしょうか。

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    お二人とも今年で82歳となる戸塚節夫さん、喜久代さんご夫婦。3代続く看板に胡坐をかかず、常に新しいことへトライする気持ちを忘れない生涯現役の職人です。
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    喜久代さんは、埼玉県の伝統工芸士として認定されるほどの技能をお持ちの方。

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