第七話 藤村志保さん ― 前編
―台本を読んだ感想は?
こういった“事件モノ”というのは、あまり慣れていないというか、本当に久しぶりに刑事モノのドラマへ出演をさせていただくことになりましたが、母親としての情の深さが哀れを誘う、すごくよいお話だと思いました。出番はそれほど多くはないのですが、その中で、どれだけ母親の愛情を表現できるか、ちょっと心配するところも、正直ありました。
―今回演じる本間清子という女性はどんな人物でしょうか?
若いときからとても苦労をした女性で、詳しくは放送をお楽しみにしていただければと思いますが、その昔ある理由で、離ればなれになってしまった一人息子がいます。長い間、息子との再会を強く望んでいて、あることをきっかけに、山形から一人で上京してきたという感じでしょうか。
―本間清子を演じる上で気をつけたところは?
まずは、息子を想う気持ちを大切にしたいということですね。それと、清子の出身である山形弁も、演じる上で気をつけたところです。それと、清子が山形の子守唄を歌うシーンがあるんですが、そこは私の中でも大事にしたいところでした。言葉として山形弁をしゃべってはいますけど、本当の山形の人にはなれませんので(笑)、その雰囲気だけでも伝われば嬉しいですね。
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