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ゲストインタビュー「第一話 塩谷瞬さん」

第一話 塩谷瞬さん ― 前編

―台本を読んだ感想は?

刑事ドラマの犯人役は初めてだったので、面白そうだなと思いました。それから台本を読んでみると、表現の仕方がいくつかあるなと思い、ちょっと迷っていたんです。
今回の結城篤人という役を簡単に言うと、爆弾で警察を脅す犯人なんですが、その背景にはすごく人間くさい人物像を背負っているので、安積班とのやり取りでは、警察を翻弄する狡猾的な部分を表現したいと思いつつ、後半部分では、人間くさい部分を出した方がよいし…その間をどう埋めていくか? どうリアリティーさをもたせればよいか? と悩んでいたんです。
そこで監督の酒井さんといろいろとお話しさせていただいたとき、「その方向性で、後半部分で人間くささをクローズアップするなら、最後のシーンをもっと掘り下げないといけないね」と言っていただいて。
それから、最後のシーンの部分、20ページほどを書き直していただいたんですが、撮影の2日前にそれが上がってきたので、セリフを覚えるのが大変でした(笑)。
撮影に当たっては、どう台本を立体的に見せて行くか? 人間関係の距離間とか、自分の中で決まりきってないところもありましたが、佐々木蔵之介さんや共演させていただいた近藤芳正さんと撮影現場で向き合い、お芝居をさせていただいたことで形になったと思います。
結城という人物の不器用さを表現するには、例えばセリフの量を減らして、結城の振る舞いなど、いろんなニュアンスで見せた方が伝わるんじゃないかとも考えていたんですが、「ハンチョウ」という作品が伝えるべきものもありますし、“セリフにすることの大切さ”というものもありますので、そういった部分を酒井さんからいろいろとアドバイスをいただきました。


―今回演じる結城篤人という男はどんな人物でしょうか?

自分が幼い頃、ある事件で家族を亡くし、それがきっかけで今回の爆弾事件を起こしてしまうのですが、本来の彼自身は、すごく家族想いでやさしい人物だと思います。
その家族想いのやさしいところが、返って自分や社会の仕組みみたいな部分を赦せなくなってしまい、それが年を重ねるごとに溜まって行き肥大してしまって、今回の事件を起こしてしまったと思います。


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