夏真っ盛りの神南署管内を駆け巡る、我らが安積班の行動を追って、撮影現場で起こった“アレコレ”をレポートするコーナー。みなさん、撮影の裏側では、こんなことが起こっていたんです!
2010.08.30
みなさん、こんにちは!
8月最後の週末はいかが過ごされたでしょうか? 「うわっ、夏が終わっちゃう、どこかへ遊びに行かなければ!」と、野望(?)を抱いていたnobu-cですが、日曜日は旧友が引越しをするということで、そのお手伝い要員に組み込まれてしまいましたとさ。「なんで8月最後の日曜日なんかに引越しするんだよっ、暑いじゃねーかっ!」云々、ひとしきり文句を言わせてもらいまして、気持ちをスッキリさせたところで引越し現場へGO。
前日、家具は業者さんによりあらかた運び出され、部屋はほぼ空っぽ状態。「畳の色がそこだけ若いわ〜」などと自然に出てくる鼻歌に、あらためて昭和生まれの自分を感じますところ……なんていうんですかね、引越しって、新たな街で生活するワクワク感のほか、なんだか感傷的になりませんか?
そうそう、お祭りの後にも、なんだか感傷的なるかと思われますが、それは、日本を代表するプログレバンド「四人囃子」の1stアルバム『一触即発』の「おまつり(やっぱりおまつりのある街へ行ったら泣いてしまった)」という曲をnobu-cが好きだからだけではないはず。
「気持ちのいい〜夕方にぃ、ボタンのぉ〜穴からぁ〜あぁ、」
なーんて、そんなサンチマンタリスムな志向の鼻歌はさておきましてー、第9話はいかがだったでしょうか?
真帆とその友人の響子、一方は家庭に入り一方は仕事に生き…と、それぞれ違った道を歩んだ二人。響子を演じられた伊藤裕子さんのインタビューにもありましたが、30代前後の女性の方なら誰もが感じているであろう、女同士の距離感みたいなところが、リアルに浮き出ていたんじゃないかなーなんて、nobu-cが思うところ。
それにしても、今回の物語もいろんなことがありましたよね。被害者の暮らしぶりや、事件を起こしてしまった孤独な女性の境遇、響子夫婦のこと。それと、仕事を離れた真帆のプライベートなどなど。たまに、同じ空の下で生きている人の数だけ、それぞれに“想い”があるのだなぁって考えたりするんですけど、なんだか、そんなことをあらためてふと感じた第9話でした。
それにしても、自分の旦那さんがゲイだったら、ちょっとショックでかいですよねぇ(笑)。でも、ゲイの方を否定しているわけじゃないですよ。それこそ“生き方”は人それぞれですし。人として“良く生きれば”それでよいのかな…と。
ちなみに、ゲイをカミングアウトした織田を演じた羽場裕一さん、
「織田の気持ちは想像するしかないけど、やっぱり、これからの自分のためにカミングアウトしたと思うな。これ以上、ウソを通せなかったんだろうね…」
と、織田の心情を分析されてました。
そんな織田のカミングアウトのシーンですが、
「ラストの、響子と真帆のシーンは、響子は吹っ切れてサバサバした方向で収めたので、このシーンは、これから二人が、お互い新たな道を行くみたいな感じで、見せた方がいいと思うんですよ。発展的解消という感じですよね」
と、監督の竹村さんが、羽場さんほか伊藤さんや黒谷さんに、方向性を説明しての撮影でした。
このように、どんなシーンでも、台本に書かれている文脈から、それぞれのキャラクターの心情やそれに伴う動きなどを、監督とキャストが細かなところまで打ち合わせして確認して、撮影が進んでいくんですよね。
そうそう、このカミングアウトシーンを撮影する前に、第9話の真帆と響子が別れるシーンが撮影されたのですが、監督の竹村さんが言ったとおり、サバサバとした空気感で演出されていたと思いますが、いかがでしたか?
同じセリフでも、声のトーンや演者の表情ほか、監督の演出によってガラッと変わるもの。
「(響子の)“ありがとう”って言った時点で、気持ちが軽くなると思うんですよ。気持ちがスッキリとした風になれば、別れた後でスッと歩き出せるというか…」
などなど、このシーンでも竹村さんから、シーンの描き方が提案され、それを受けて黒谷さんと伊藤さんが、真帆と響子というキャラクターを実体化していきます。
そそ、この撮影が行われたのが5月の中旬だったのですが、そのスタンバイ中、蚊に刺された伊藤さん。
「あっ、今年初めて刺された! 私、O型なんですけど、O型って蚊に刺されやすいんですよね(笑)」
へぇ〜、O型って蚊に刺されやすかったんですね。と、一つお勉強になった、初夏の日差しが気持ちよかったロケ現場でしたとさ。。。