TBS年末スペシャルドラマ『赤めだか』

2015年12月28日放送決定!

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完成披露試写会と舞台挨拶が行われました

みなさん、こんばんは。
本日12月24日(木)国立演芸場にて、年末ドラマ特別企画『赤めだか』の完成披露試写会と舞台挨拶が行われました。
この試写会は『王様のブランチ』とのコラボで実現し、約200名のお客様にお越し頂いたのですが、その当選倍率は30倍!!クリスマスイブに幸運を掴んだお客様に見守られて、試写会はスタートしました。

そうして始まった試写会は…冒頭から結末まで笑い声が耐えず、声が聞こえないなと思うとすすり泣くような声が聞こえ……これぞ、笑って泣けるエンタテインメント!という雰囲気。約2時間の試写会でしたが、「あっという間だった!泣きました」「ほーんとうに面白かった!」「めちゃくちゃ笑った!」と様々な感想を聞く事が出来ました。
会場にてご覧いただいたみなさん、いかがでしたか?
そして試写会後には、出演者による舞台挨拶が行われました。

笹川アナウンサーに紹介され、二宮和也さん、ビートたけしさん、濱田岳さん、宮川大輔さん、北村有起哉さん、笑福亭鶴瓶さん、立川談春さんが登壇。
すると客席からは、「キャー!!」と黄色い声が……(驚!)
全員が揃ったところで、一言ずつご挨拶をいただきました。

立川談春:二宮和也さん
本日は朝早くから集まっていただき、ありがとうございます。これから、(登壇した)みなさんと色々なお話ができると思いますので、楽しんでください。

立川談志:ビートたけしさん
朝からご苦労様でした。今回、『赤めだか』で、大役を…談志さんの役をやらせていただいて、いかに自分の芸が勉強不足かを痛感いたしました。プロデューサーと監督のご好意によってそぎ落としていただき、出がらしになってしまいました(笑)。本当に楽しく、含蓄のある作品に仕上がったことを感謝しています。ありがとうございます。

立川志らく:濱田岳さん
立川志らくを演じさせていただきました、濱田岳です。このような先輩方と落語家さんの役をできたということが、とても幸せでした。とても緊張もしましたし、大変だったのですが、とても楽しかったです。

立川関西:宮川大輔さん
関西役を演じさせていただきました。今、みなさんと一緒に後ろで見させていただいたのですが、ほんまに面白かったです。この作品に出演させていただけたことを、本当に感謝いたします。ありがとうございます。

立川談々:北村有起哉さん
本日は、みなさんありがとうございます。借金取りに追われている段々を演じさせていただきました北村です。今日は、もう少しお付き合いください。おねがいします。

ナビゲーター:笑福亭鶴瓶さん
(司会の笹川アナから声をかけられても気づかない鶴瓶さん)
鶴瓶さん:僕ですか?
談春さん:師匠ですよ。それにしても、何でここにいるんですか?
鶴瓶さん:俺もわからへんねん。
談春さん:師匠出てないでしょ!
鶴瓶さん:実は出てるねん!こんなにも若い人たちが客席にいるなんて……寄席には若者は3人くらいしかいてないで。袖で聞いてて、みなさんの反応がすごく良かったから嬉しいですね。原作本を読んで、「絶対に映画かドラマにするべきや!」と友達に言ったら「よしやろう!」ってことになって、談春に「やってええか?」って聞いて……それで実現して。まあ、俺が出られるとしたら、関西役やろ?
談春さん:え!?こんなにふけた関西はヘンでしょ。前座で貫禄あり過ぎです(笑)
鶴瓶さん:そうか?でもね、談志師匠にはお兄さん(たけしさん)がいいと思ってたんですよ。でも、二宮が談春やろ?それはおかしいわ……。
談春さん:それは、すみません。
鶴瓶さん:でもね、この場に立って、お兄さん(たけしさん)がちゃんとした挨拶をするからビックリしたわ。初めてみたわ。
たけしさん:ちょっと寝不足だからさ(照)
鶴瓶さん:何はともあれ、お兄さん(たけし)さんとニノ(二宮さん)で実現したのは、本当に嬉しいことです。

原作者:立川談春さん
原作者の談春です。鶴瓶師匠のおっしゃるとおり、ドラマになると私がニノになります。ニノと立ち位置が離れているのはTBSのせめてもの良心だなと(笑)。昭和54年に開場した国立演芸場で、こんなに沢山のお客さまを迎えられてキャーという声が聞こえたのは初めてです。先ほど鶴瓶師匠から少しお話がありましたが、「赤めだか」がドラマになった一番の原動力は、間違いなく鶴瓶師匠です。僕は無理だと思っていましたし、その間ずっと「お前、絶対にこれ映像化しなきゃダメだよ」と励まして下さいました。鶴瓶師匠の意を汲んで、タカハタ監督はじめ皆さんが頑張ってくださった結果なので、今日を迎えられて、感慨もひとしおでございます。ありがとうございます。

Q:『赤めだか』を見た感想と魅力をお聞かせください。
二宮さん:僕は一足先に見させていただいたのですが、感動しましたし、面白かったです。自分が出ているドラマだということも、もちろんあるんですけど、それを度外視しても楽しめた作品でした。弟子入りを希望して佐々木信行(のちの談春)が談志師匠を訪ねるのですが、チラシの裏に「立川談春」と名前を書いていただくんですけど、その後に「たてかわですか?「たちかわですか?」というやり取りがあって。カットが掛かってから笑い合っている部分まで本編で使ってくださったそうで、入ってましたよね?
宮川さん:入って…ません?入ってます?
スタッフ:入ってます!
二宮さん:そのシーンを見て、急に現場を思い出したというか。そうそう、こういう現場だった!と記憶が蘇ってきたので、新鮮でしたし、それがこのドラマの魅力だと思います。


たけしさん:台本には落語のネタは書いてないので、3回ぐらいネタをやったんですけど、監督が「どうぞ」って。
鶴瓶さん:何にもなし?
二宮さん:何にもなしです。
鶴瓶さん:何にもなしでやったんですか?
たけしさん:そう。漫才師じゃないんだよ、落語ですから。談志さんのを調べたんですけどね。ただじゃべっているだけだと、完全な漫談になっちゃうから、ちゃんと上下は取ったと思っているんですけど……。でも、やっぱり、談志って人の落語界に対する気持ち、圧倒的な自信と、ちょっとの弱気と、立川流の二ツ目昇進のときの立川談志さんの頭の下げ方は自分ではうまくいったなと思っています。自分は頭を下げて、弟子に顔をあげさせて、しゃべった口上は実に泣けると思います。

濱田さん:僕、控え室のモニターで見ていて、「あれ?こんなに僕っておでこが広かったかな?」って思って……
宮川さん:広いですよ、広い。
濱田さん:生まれたときからこうでしたかね?
宮川さん:知らんわ。というか、何の話やねん!
濱田さん:(笑)。感想ですが……、実をいいますと、二ツ目昇進試験のときに、関西兄さんは一度落ちてまして。緊張のあまりね、本当にネタが飛んでしまったんです。
二宮さん:(笑)
宮川さん:それぐらい緊張しますよ。たけしさんとラサール石井さんらが前におられて、やったこともない落語を披露するんですから。ほんのちょっととはいえ、もうワケが分からなくなって、頭が真っ白になったんです。そして、「師匠、もう1回やらせていただいてよろしいでしょうか?」って言ったら、たけしさんが、コクと頷いて……、すっごい生々しかったですよね。真っ白になりましたもん。
二宮さん:こいつ(濱田さん)だけですよね?ヘラヘラ笑っていたのは。
宮川さん:そうや!
濱田さん:余裕ではないでんすけど、本番中にウル目になるおじさんっていうのが面白くて、つい笑っちゃいました(笑)
一同:(笑)

宮川さん:たけしさんがおっしゃられた、口上はグッときます。あと細かいところですよね。お母さんのカレーライスとか、母親と息子のやり取りの「親子愛」とか。いろんな愛があって、そのひとつひとつが、なんか、しみますよね。ほんまに泣きそうになりました。僕、生まれも関西なんですけど、江戸の粋というかチャキチャキ感はすごくかっこいいし、憧れるところなんですけど、関西ではそれができひんといいいますか、江戸の粋はドラマで味わえて嬉しかったです。談志師匠はテレビでしか見たことなかったんですけど、ドラマを通して、その人間力といいますか、僕が言うのもおこがましいですけど、素晴らしいというか……
濱田さん:長い……
宮川さん:長いってなんやねん!
一同:(笑)
二宮さん:俺はやめろって言ったんですよ!
鶴瓶さん:お前、よういうたわ。
宮川さん:僕、熱く語ってるのに……(涙)

北村さん:では僕は手短に。自分が出ているシーンも楽しませてもらったんですけど、これだけワンシーンワンシーンにほんの一瞬だけでも、すごい方々がゲストで出演されているのを拝見して、本当に贅沢なドラマだなと、改めて実感しました。
薬師丸さんのナレーションの微妙なトーンが心地よくて、非常に堪能できました。

鶴瓶さん:ナビゲーターの部分、実はまだ撮ってないんですよ。これから撮るので楽しみです。「赤めだか」がドラマになった経緯なんですけど、僕、後輩の本を全て読んでいるわけじゃないんですけど、嫁さんが「この本、いいわ〜」って。それで読んだら、飛行機の中で声出して泣いたんです。その時に、映像化するなら、談志師匠は絶対にお兄さん(ビートたけしさん)やし、談春はニノ(二宮さん)かなと、関西と志らくは浮かばなかったですけど(笑)
談春さん:関西と志らく、いいですよ〜。
鶴瓶さん:あ、ほんと?
談春さん:見てないんですか?
鶴瓶さん:まだ見てない。お客様の声を袖で聞いていて、こんなに笑ってくれる試写会ってドラマであったかな?と。すごいなと思って、早く見たいです。僕は兄さん(たけしさん)が一番、談志師匠を良く知っているから、演じにくかったと思っています。知っている分、きっちり演じたいと思いますからね。頭の下げ方とか、マクラのやり方とか、お兄さん(たけしさん)普段こんな人間やないんですよ(笑)。でも落語に関しては、談志に関しては、きっちりやろうとするから。素晴らしいなと感動しました。

Q:談志さんを演じていかがでしたか?
たけしさん:俺の持論で談志さんは鬼才なんだよね。余りにも落語が好きすぎて、客に愛されるっていうことを乗り越えて、落語を学び直すような人。真打や師匠になったら、新しいネタを練習しない人もいるから、寄席に出て当たり前のポピュラーなネタをやってくれってことになる。でも談志さんは、歌舞伎から歌から踊りから、あらゆるものを勉強して落語をやろうとした人だから、たまらなかったんじゃないかな。だから弟子には厳しかったし、弟子に勉強しろという、あの人の気持ちがよく分かるね。たまに秘蔵テープなんか手に入ると聞いてみるんだけど、素晴らしいものがありますよ。だから、社会が立川談志をもっと評価していいし、もっと違う判断もあるべきじゃないかなと思うから、台本をもらって、談志役をやることになったときには、自分の役者としてのいい加減さが身にしみて感じたので、「これはまずいなあと」とね。一生懸命やって、“やや談志さんに似ているね”って言われれば御の字だと思ってやったんだけど。とにかく自分にとっては光栄なことですし、非常に嬉しかったです。

鶴瓶さん:お兄さん(たけしさん)は、談志師匠を思いっきり知っているから。談志師匠は鬼才ですし、お兄さんも鬼才でしょ。鬼才が鬼才を演じるって、それは難しいし、大変やったと思います。

談春さん:たけしさんがおっしゃっていただいたことが余りにも幸せで、必死に涙を堪えています。たとえば、みなさんがこの舞台挨拶を30年後に見たとして、“私もあの場にいた”と特別な思いになることを想像してください。それと同じことを二宮さんはじめ4人がやってくださいました。4人が神社に向かって歩くシーンは教えたわけでもないのに、あの頃の俺達とそっくりだし、4人の姿を見て色んな事が思い浮かんで、私はひとりで泣いていました。自分の原作だということも忘れて……。談志が書斎に座って、ふっと睨んだり、ふっと笑ったり、それは僕が見ていた談志の家の風景でした。
最後にたけしさんが談志を称してくれたこと、なんであんなに熱心に「勉強しなさい」と言っていたのか?その本当の意味を、僕ら弟子は談志から聞いていません。あの人は照れ屋だから言わなかった。それが亡くなって4年経った今、北野武を通して談志が“今なら言える伝えたいこと”を言ってもらったのだと、本当に幸せに思います。落語家だけでありません。ニノ(二宮さん)の世界、大輔さんの世界の方が、もっと過酷で厳しいと思います。けれど、「落語家はこういう人種なんだというのを残しておかないと、けじめをとらないとダメだから」とその作品として『赤めだか』を選ぶから、お前がんばれよ」と言ってくれたことを本当に感謝しています。

二宮さん:みなさん、本日はありがとうございました。12月28日にドラマが放送されますが、見ても見なくてもどちらでも言いというか……たまたまテレビをつけてやっていたら見て欲しいなという感じがしています。何というか、こういう作品はすごく珍しくて。見ても見なくてもいいって言ったのは、見たほうが絶対に得するし、見ないと絶対に損すると思っているので、見なかった人だけが損をすればいいと。その時間にテレビをつけて、見て、感想することがドラマの醍醐味なわけで、ドラマの底力だと僕は思います。
みなさんは一度ご覧になっていると思いますが、もし時間があえば、見ていただきたいなと思います。お願いします。

と、最後に二宮さんが代表して挨拶。

二宮和也さん、ビートたけしさん、濱田岳さん、宮川大輔さん、北村有起哉さん、笑福亭鶴瓶さん、立川談春さんは深々とお辞儀をし、完成披露試写会&舞台挨拶は終了しました。

放送まであと4日!
12月28日(月)よる9時放送の『赤めだか』ぜひご覧ください!

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