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Hagi & Tsuwano

「津和野名物を食べる旅」〜源氏巻〜

山陰の小京都・津和野はまさに小さい。
そんな小さな街に10軒もひしめくのが
名物「源氏巻」のお店。
元禄時代から津和野に続く和菓子だ。
カステラのような生地を鉄板で焼く。
幅と厚みが均一になるために何年も修行が必要だ。
この「源氏巻」、形が平べったいのには訳がある。
忠臣蔵の少し前、津和野藩主があの吉良上野介に
意地悪をされ、余りの口惜しさに吉良を討とうと決意。
これは一大事と家臣が吉良に源氏巻の下に小判を敷いて贈呈した所
親切になり、事なきを得たという。
津和野を救った名物を食べてみよう。

山田竹風軒 本店
住所:島根県鹿足郡津和野町後田ロ240
番号:0856-72-1858

「津和野の文豪をたどる旅」〜森鴎外〜

島根県、津和野。
文豪・森鴎外が生まれ育った町。
鴎外は「石見人、森林太郎として死にたい」
と言って、この世を去ったという。
鴎外の実家は、津和野藩の藩医。
森家と付き合いのあった薬種問屋は
今も当時のままの薬を売っている。
生薬「一等丸」。
鴎外が軍医として日露戦争に出征する時に
当主が餞別として渡した漢方胃腸薬。
即効性があり、戦地で有難いと、喜ばれたそうだ。
分厚い名簿には、日本全国3684軒の顧客が記されている。

「高津屋 伊藤博石堂」
住所:島根県鹿足郡津和野町後田ロ231
番号:0856-72-0023

「明治維新を食べる、萩の旅」〜夏みかん〜

萩の武家屋敷を歩くと、明治維新の香りがする。
甘酸っぱい夏みかんだ。
明治維新で失業した武士の救済事業として植えられた夏みかん
ガードレールもみかん色。
作りすぎた夏みかんは、菓子になった。
明治からつくっている「夏みかん菓子」は
未だに行列が絶えない大ヒット商品なのだという。
実をくり抜いた夏みかんの皮を丸ごと秘伝の蜜で煮る。
くり抜いた所に白あんの羊羹を流し込むのも3人がかり。
手作りで一個ずつ作る 萩ならではの菓子。
「夏みかん菓子」で文明開化に思いを馳せよう。

「光國本店」
住所:山口県萩市大字熊谷町42
番号:0838-22-0239

「萩の工芸を極める旅」〜萩焼〜

山口県、萩。
吉田松陰を中心に幕末の志士たちが
日本の夜明けを夢見た、維新の里。
そのもっと昔からこの地を有名にしているもの
400年以上続く長州の伝統工芸「萩焼」だ。
今はもう少ない、昔ながらの登り窯。
薪で燃やす窯の温度にはムラがあるので
温度の高い火前は紫色、裏側は白になる。
さらに萩焼の特徴は、ヒビ割れ。
使い込むにつれヒビの表情が変わる「萩の七化け」を楽しめる。
維新と継承。
維新の灯火は、昔から萩にあったんだな・・・。

「波多野指月窯」
住所:山口県萩市堀内247
番号:0838-22-1784

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