アルプスの中腹にある村、オバーアッマガウ。
ここは木彫りの街。
16世紀の修道院の記録に
「この村のイエス様の木彫りが素晴らしい」と残されているほどだ。
キリスト像といえば、十字架に磔にされた
苦しさと憐れみを漂わせる表情が一般的だ。
しかし、この街に住む天才マイスターが彫ったのは新解釈のキリスト像。
十字架に打ちつけられた手ではなく
解放され大きく広げられた手。
苦しみの象徴を自由の象徴へと変えてしまった。十字架はない。
ビクトリーの「V」の上で天を仰ぎ、
大きな開放感を噛みしめているようだ。
木彫りマイスターは言った。
「作った作品を見て満足したことは一回もありません。
次は今より上手くいくかもしれないけれど100%の満足はない。
一生挑戦です。」
木彫りマイスターの工房
「Holzschnitzerei Haseidl」 ホルツシュニツェライ・ハサイデル
Königludwigstr 23 / 82487 Oberammergau
「ドイツ編」
木彫りマイスターの作品は大人気で、すべて受注生産。注文したい人が大勢待機しているそうです。
もちろん、気安くお土産に買えるようなものはないのですが・・・そこは木彫りの街、OBERAMMERGAU(オバーアッマガウ)、たくさん木彫りショップがあります。
しかし最近では、外国製の物なども入ってきて、買うときには“本物を見極める目”が大事とのこと。購入したのは、ドイツ人コーディネーターが「これは絶対に買った方が良い!」とイチオシする“クルミに入った木彫り像”。この地域の伝統工芸で、今はもう作れる職人が激減し、貴重な物だそうです。なんだか御利益ありそう!
サイズ比較・・・小さい!
30ユーロ
バイエルンにフェストがやってきた。
祭りで着る民族衣装は
男性が革のパンツ、女性はエプロン付きのスカート「ディアンドル」。
若い女性に人気の現代風アレンジもいいけれど
民族衣装ならトラディショナルにキメたい。
昔ながらの本物を纏うのは、バイエルン女のプライドだという。
ディアンドルには様々な決まり事がある。
「スカートはひざ下」「袖あり」「チャックは使わず、ボタンは鶏の足型ステッチ」などなど。
ディアンドルを作ることが出来れば、
他に作れない服はないというほど高度な技術を要求される。
方言・芸術・音楽がバイエルン地方を形作っているように
ディアンドルも故郷をつくるに欠かせない誇りと魂だ。
ディアンドルショップ
「Tracht und Heimat」 トラハト&ハイマト
Oberanger 9 / 80331 Muenchen
「ドイツ編」
初めてのミュンヘン。最大の楽しみは、なんといっても、本場のビール!
さっそく、日本で言うところのビアガーデンに繰り出したのですが、さすが、規模が違う。
広〜い広場に客がみっちりと座り、360度、ビールを飲む人、人、人!
座席確保も至難の業で、相席をお願いして、グイグイと入り込む。すると、初対面同士でたちまちおしゃべりが始まり、ビールを片手に盛り上がる。これもまたビアホールの醍醐味だそうです。
ビールもデカい(1リットル)、プレッツェルもデカい!夏のミュンヘン、サイコ〜!
ミュンヘンで最も古いビール醸造所「AUGUSTINER KELLER」
バッハ、ワーグナー、ブラームス
音楽王国ドイツを支えてきたのは小さな村、ミッテンヴァルド。
バイオリン職人の里だ。
「ガイゲンバウマイスター」と言われるバイオリンのマイスター。
出会いたかった、本物のマイスター!
バイオリンマイスターに大切なのは
違う個性の木材をそれぞれ最高のバイオリンにする方法を見極めること。
機械で作ればすべて同じだが、
職人の手作業ならすべて違うバイオリンになる。
ベートヴェンは言った。
「この地上では、成すべき事がとても多い。急げ!」
なぁに、急がなくても大丈夫。
バイオリンの音色は、逃げやしないさ。
バイオリン工房
「Leonhardt」レオンハード
Mühlenweg 53, 82481 Mittenwald
「ドイツ編」
マイスターの職人技で丁寧に削られていく美しいバイオリン。そのお値段は・・・
メイン価格帯が25万円〜250万円!(これが銀座で売られる時には、約4倍のお値段になるそう!)それでも、もしも自分がバイオリンを弾けたなら・・・
マイスターの工房を訪ねて、じっくり話し合いながら、自分だけの1本をつくってもらいたい!と思うはず。が、弾けない、お金もない、と残念な私が買ったのは・・・
バイオリン博物館に売っていた「栓抜き」。栓抜きになのに、美しい!アートなキッチンになった錯覚が、しあわせ〜。
MITTENWALDのバイオリン博物館
12.50ユーロ
ミュンヘンに来ると、ノドが鳴る。
そう、ここはビールの聖地だ。
その味を倍増させる方法がふたつある。
渇いたノドと白いソーセージ、ヴァイスヴルスト。
こんなことわざがある。
「白ソーセージに正午の鐘を聞かせるな」。
朝つくって、昼までに食べる。
つまり鮮度が命。
この白ソーセージの食べ方は皮をむいて、甘いマスタードをつけたら、ガブリ!
あ〜!デフティグ
ビールと最高に合うぜ!
白ソーセージの肉屋
「Holnburger」ホルンブルガー
Riezierstrasse 6/83714 Miesbach
撮影の白ソーセージを食べられる湖畔のレストラン
「Herzogliches Bräustüberl Tegernsee」
ヘルツォグリシェス・ブロイシュテュベル・テーゲルンセー
Schlossplatz 1,83684 Tegernsee
「ドイツ編」
ドイツのレストランなら、どこでもソーセージを食べられると思っていたら、大間違い。
ソーセージは肉屋で買って、家庭で食べるもの、だそう。というわけで、日本人が「おぉ〜、これぞドイツっ!」と、もっともテンションが上がるのは、“肉屋さん”です!撮影をした「HOLNBURGER(ホルンブルガー)」は、17年連続でドイツの肉屋大賞に輝き続けているドイツ人も憧れの店。
ソーセージなんてミンチにして混ぜちゃえば分からない・・・なんて、とんでもない!見えないからこそ、一番新鮮な肉で、こだわりまくりの製法でつくるそうです。
肉にうるさいドイツ人コーディネーターが「こんなにおいしい白ソーセージ初めて食べた!」と絶賛。
飲食スペースあり
白ソーセージ 2本= 約1.65ユーロ(¥235)
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