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試合情報

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日本男子試合戦評

日本 VS オーストラリア6月7日(木)

日本jpn 3 { 25-22
25-23
25-12
} 0 オーストラリアper

戦評

 前日、試合前の練習中にスパイクボールが目に当たり心配された宇佐美もスタメンに名を連ね万全の体制で挑んだ日本。今日の相手はオーストラリア。212cmのエドガーを筆頭に200cm以上の選手が3名と圧倒的な高さを生かした攻撃力が武器のチームだ。

 第1セット、日本はいきなりその高い壁に苦しみ、石島、清水が立て続けにブロックされる。しかし、攻める気持を忘れず必死の粘りでボールをつなぎ、得点チャンスに石島、福澤が強烈な一打を叩き込み5−5の同点に追いつくとエドガーを福澤がシャットアウト。松本のクイックも出て競り合う展開に。日本はポイントを突くサーブからのブロック、レシーブのディフェンスが機能。「相手のブロックはマンツーマンが多いので、意識的にミドルブロッカーを基準に攻撃を組み立てた」という宇佐美のトスで山村、松本のミドルブロッカー陣の攻撃も生かされリズムよく攻める。
しかし、オーストラリアも、ユーディンがロールショットやフェイントなど硬軟を折り混ぜた攻撃で日本を翻弄し緊迫したラリーの応酬となるが、福澤のスパイクでセットポイントを奪うと山村がパシエのクイックをコミットブロックでシャットアウト。日本がセットを奪取する。

 続く第2セット、オーストラリアの大砲、エドガーが火を噴く。圧倒的な高さから繰り出すスパイク、そしてサーブで得点。攻撃が単調になった日本をブロックでしとめリードする。なんとか食い下がりたい日本も諦めずレシーブで粘り、福澤、清水が思い切りよく攻め同点に追いつくと、福澤のフェイントで16−15と逆転し2度目のテクニカルタイムアウトを迎える。
 日本は身体を張ったディグでボールをつなぎ強気の攻めを見せるとオーストラリアも譲らず白熱した攻防となる。その流れを断ち切り先手を取ったのは日本。清水の強烈なスパイクでセットポイントを握ると、高いブロックに苦しみながらもフォローで粘り石島が決めてセットを連取。

 第3セット、波に乗った日本が清水を軸に得点し3−0とリード。福澤がエドガーをブロックで仕留めるとムードは上昇。オーストラリアは、ユーディン、ホワイトのサイド2名が巧みな攻めで得点するが、随所に冴え渡る山村を軸としたオーストラリアのお株を奪うブロックと福澤の怒涛のサーブで16−6と大量リード。焦りの見えるオーストラリアはミスが出て意気消沈。日本は最後まで攻撃の手を緩めず、ストレートで勝利し、ロンドンへ向け望みをつないだ。

インタビュー

宇佐美大輔
「目のケガの回復を祈っていたが試合に間に合ってよかった。今日の試合は負けたら終わりという状況の中勝つことができてみんなのオリンピックに行きたい気持が強くなったと思う。自分たちに残された道は一つ一つのゲームを勝つことしかない。次のプエルトリコ戦、頑張りたい」
福澤達哉
「昨日、中国に負けたゲームからの切り替えが大切だった。崖っぷちの状況の中、前を向いてやるしかないと全員気持の入ったプレーができ、日本がやるべきバレーができたことは残り2戦の弾みになったと思う」
清水邦広
「平常心と闘争心を出して一生懸命試合をし、サーブとブロックが機能したことがよかった。もう一度そこを見直してあさってのゲームに備えたい」

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